読書感想文~美術に興味を持ったきっかけ~
乾麺のうどんとそうめんは間違えがち。環です。
読書の魅力のひとつが、色々な世界を疑似体験できることだと思います。
時にはプロピアニスト、時には犯罪者、時にはキュレーター。
今回紹介する本は、私を芸術の世界へ導いてくれた本です。
『楽園のカンヴァス』/ 原田マハ 著
わたし的解釈による、ざっくりあらすじです。
2人の男女を待ち受けるのは、巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、手がかりとなる謎の古書を読ませる。リミットは7日間。
1枚の絵から始まる、壮大な物語とともに真贋を見極めるうちに、作家たちのカンヴァスに籠めた想いが明らかになってゆく。山本周五郎賞受賞作。
とにかく面白かった。
絵画の知識はあまりなく、理解できるか不安だったけど全く問題なかったです。
元キュレーターのマハさん。
知識はもちろん、読みやすさも相まって
どんどん物語の世界に惹き込まれました。
マハさんの絵画を題材にした作品はいつくかありますが、どれもなんとなく余韻を残すような読了感があります。
絵画という、それぞれに解釈をゆだねる部分が多いものを題材としているからかもしれません。