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生理の苦痛を消せる魔法があるので伝授したい

最近、花王の「生理は個性だ」なるキャッチコピーのプロジェクトが大炎上している。

よくもまあ、こんなコンセプトの企画が通ってしまったものだと思うが…

まず、同じ女性でも、生理の重さや生理にまつわる諸症状は千差万別だ。
しかし、それは「個性」などと肯定すべきものではなく、耐えずに解消できるものであるということを知ってほしい。
今回は、実際に生理のすべての苦痛から解放された私の実体験をシェアしたいと思う。


まず、生理は同じ女性でも症状の程度にかなり差がある。
生理痛がほとんどない人もいれば、生理中は朝から激痛で目覚め、絶食状態になったり、吐いたり、意識を失うほどヘビーな人もいる。
かつての私がそうだった。


私は、かつて生理の諸症状に苦しめられた一人だった。

生理前には本気で自殺を考えるほど気持ちの落ち込みが激しくなり、理由もなく涙が溢れてきたり、他人の言動に敏感になり被害者意識が強くなる。
そして生理を迎えると、朝は激痛で目覚め、喉は血の味、痛みのあまり動けずトイレまでの移動は匍匐前進、やっと辿り着いたトイレで意識を失い、顔から倒れて血まみれの顔面のまま裂けた口を縫う手術をする有様だった。
PMSより強いPMDD(月経前不快気分障害)と、生理が生活に支障をきたすほど重い症状を引き起こす月経困難症を併発していた。


そんな私だが、今は生理にまつわる諸症状に全く悩まされていない。
なぜなら、ヤーズフレックスを服用しているからだ。

ヤーズフレックスとは、主に月経困難症の改善のために処方される超低用量ピルであり、なんと生理を最小で年4回に減らすことができる画期的な薬である。
そんなこと可能なのか、と処方された当初は目から鱗だったが、昔より寿命が延び生涯の生理数が増えた現代女性は、生理の数が多すぎるがゆえにホルモン由来の諸症状に苛まれるリスクが増大しており、ホルモンを調整して生理の数をもっと減らしても子宮は問題なく耐えられるのだそうだ。

そう、生理はもはや、毎月耐えるものではないのである。

ヤーズフレックスは一般的な低用量ピルよりさらに負担が軽い超低用量ピルであるため、(個人差はあるだろうが)吐き気などの副作用も少ない。入手するには婦人科での診察と処方箋が必要で、料金は保険適用される。

私は藁にも縋る思いで受診した婦人科でヤーズフレックスに出会ったことで、人生が一変した。今では生理は年に数回しかなく、日数管理も容易なため大事な予定と生理が被るトラブルはないし、生理痛もほとんどなく、生理前の気分も一定に保たれ、何ら支障なく日常生活が送れている。
そして、今回のこの花王の個性プロジェクトを目にしたとき、あまりの生理に対する無理解に怒りがこみ上げるとともに、生理の苦痛は個性などと形容され耐えることを肯定されえるものではなく、きれいさっぱり消せるのだということを、少しでも多くの方に伝えたいと思った。


同じ女性でも生理の重さや生理にまつわる諸症状は千差万別だ。
これは女性も、男性も理解する必要がある。
そしてそれは、「個性」などと軽々しく形容して放置していいものではなく、適切な薬の服用によって改善できることなのだ。
生理は耐えなければならないものではない。女だけが我慢して苦しむものではない。決して無理をせず、婦人科で適切な診察と処方を受け、一人でも大生の女性が生理の苦しみから解放されますように。

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ネキ
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