豆苗(とうみょう)を育てよう ~無職生活に不足しがちな野菜摂取~
■ちゃんと野菜を食べている?
男の1人暮らしは大抵、野菜をあまり食べません。
一般的に、そういう傾向があります。
意識的に食事に気をつけないと、炭水化物ばかり、みたいなメニューになります。
とはいえ、野菜は高いです。
食事が炭水化物に偏ってしまうのも、もっともなことではあります。
20円のもやし、100円のネギ(特売)、100円のキャベツ(特売)、大袋入りのジャガイモ(330円)などを私は一応、買って食べていますが、野菜が不足気味です。
そこで、知恵を働かせて、豆苗(とうみょう)を育てることにしました。
スーパーマーケットで大体、100円前後で売られています。
豆苗のいいところは、一度食べてしまっても、水をやってお日様に当ててやると成長することです。
自分で2回分は育てられるので、計3回は食べられます。
つまり、1食35円くらいで青野菜を摂取できます。
なかなか、お得な野菜なのです。
■豆苗プランターを買おう
豆苗を育てる容器は何でもいいのですが、100円ショップのセリアに豆苗プランターが売っています。
110円とお安いので、この豆苗プランターを使って豆苗を育てています。
ザルつきなので、水やりの際に便利です。
豆苗をザルごと持ち上げれば、下の容器の水を簡単に取り替えられます。
豆苗は毎日、水を替えてやる必要があるので、少しでもこの作業を楽におこないたいです。
毎日やる作業になりますから、110円くらいの初期投資はいいかな、と思って、私は購入しました。
■豆苗を育てる場所
豆苗は、日光がよく降り注ぐ窓際で育てるといいです。
2階の部屋の窓辺なんかに豆苗プランターを置いておくと、よく育ちます。
屋外で育てると虫がつきやすいので、豆苗は室内で育てるのが基本です。
ただし、私の家はあいにく、お日様がよく当たる適当な場所が見当たらなかったので、屋外で豆苗を育てています(室外機の上。本稿のトップ画像を参照)
小さな虫が豆苗に寄ってはきますが、食べるときは洗ってから食べるので、大した問題にはなりません。
できれば室内で育てるのがいい、くらいの認識で大丈夫です。
■豆苗の育て方
前述したとおり、お日様のよく当たる場所に豆苗を置いて、水を毎日替えます。
たった、それだけです。
簡単ですよね。
ちなみに、豆苗はキッチンバサミを使って収穫しますが、その際は脇芽を2つ残すようにしてください。
その脇芽が成長点となって、豆苗が成長していくからです。
この成長点を残しておかないと、豆苗が全く伸びないので、気をつけてください(下記画像参照)
豆苗は一年中、育てられますが、冬の寒い時期は全然成長しません。
暖房の効いた部屋で育てるとそれなりに成長するらしいのですが、寒い時期はお日様の恵みが少ないです。
豆苗は春や夏にグングン成長するので、主にこの時期が豆苗の旬だと考えてください。
なお、豆苗の自家栽培ですが、冒頭で述べたとおり、2回が限度です。
3回以上は難しく、豆が栄養を失って黒く変色します(豆が力尽きる)
また、その頃には青ゴケが発生して、豆苗の白い根が緑色に変色します。
虫もつきやすくて、元気な豆苗にはそれほど虫がつかないのに、2回以上収穫した豆苗には、わんさか寄ってきます。
豆苗は購入時のカットを含め、計3回の収穫が妥当です。
■豆苗の食べ方
豆苗の調理法ですが、以前はゴマ油で炒めて、塩で味づけして食べていました。
しかし、現在は、サラダ油で炒めた方が私は好きです。
豆苗は独特の匂いがあって、薬味並に個性を発揮しています。
そこに、ゴマ油の香りが入ると互いの個性がぶつかり合って、よくない味になります。
サラダ油で炒めた方が豆苗の持ち味を殺しません。
また、味つけは塩だと、ちょっと塩の塩分がとがってしまうので、しょうゆがいいです。
味つけは、そのしょうゆだけでいいです。
コショウを入れたり、味の素を入れたりしたくなりますが、豆苗の持ち味を殺してしまいます。
コショウの辛味も必要ありませんし、味の素のうま味も必要ありません。
豆苗はそのままサラダ油で炒めて、しょうゆで味づけするだけ、が私の中ではベストな調理法です。
それがとてもおいしくて、ご飯のおかずになります。
結局、料理は足し算ではなく引き算なのでしょう。
できるだけ、素材の持ち味を保ちます。
足し算に傾くと味がぶつかって、まずくなります。
もちろん、足し算でもおいしい料理は存在します。
例えば、カレー。
たくさんのスパイスが絶妙な加減で調合されています。
こんなにおいしい料理も珍しいです。
しかし、これは本来、例外で、こんな風に足し算がうまく料理は少ないです。
豆苗のような食材は、ほぼ薬味といっていいくらい個性があるので、できるだけ、そのままの状態で食べるのがおいしいです。
以上、私の勝手な意見ではありますが、参考にしてください。
*豆苗の調理法はネットを検索するといくつも出てきますので、お好きな調理法を選んでください。