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ときめきnote

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これめっちゃスキ!と、ときめいたnoteを束ねています。エッセイ、小説、漫画など、創作系の記事が中心です。
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2020年6月の記事一覧

運動で劣等感を散々味わった人が、運動できる人になった時に、僕は「にしのーー!!」…

運動できない小学生男子は、自ずと小学校生活がパッとしないものになる。 小学生男子が女子に…

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「山河童」

寝つかれない夜だった。しきりに喉が乾く。布団から起き出して台所へ行き、水を一杯汲んだ。飲…

猫野ソラ
4年前
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ほな、帰るわな #磨け感情解像度

(7/14加筆: 私設賞、#磨け感情解像度 で優秀賞をいただきました! 祖母の体験をもとに、戦…

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あの時、返せなかった手紙。(#磨け感情解像度)

 手紙を貰った記憶がある。  ひどく曖昧で、もしかしたら捏造した思い出かもしれない。手元…

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大好きなお店を支えたくて、人見知りが花を贈った話

カワタ製菓店は本日をもって閉店させていただくこととなりました。 大変悔しいですが、偏に私…

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【淡く、藤色に輝くまで】 #選択のあとに

「結婚だけはしないで。」 「子供だけは作ったら駄目。」 それが母の口癖だった。 実家の押し…

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あたたかな交わり、ひんやりした孤独

こういうと驚く方もいるかもしれないけど(そんなこともないか)、noteをいつやめようか、という考えが常にある。 恩人といえるほどお世話になっている方に紹介してもらい、noteをはじめて一年と少したった。 その間、小説やエッセイ、コラム、詩などを書かせてもらった。特に今まで書いたことのなかった小説以外の分野の文章を、曲がりなりにも書き続けられたのは、間違いなくこの場所にきたからだ。 さまざまな方の文章や言葉、思考に触れることで、視野が本当に広くなった。このような生業で生活

雨の夜のキャバクラと焼き鳥と

6月の金曜の夜、上司にスナックとキャバクラが合わさった様な店に付き合わされた。キャバクラ…

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電球とおにぎりが気づかせてくれた

トイレの電球が切れた三日前の夜、しぶしぶ雨のなかドラッグストアに行くと、売っていなかった…

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きっと、何者かになりたかった。

「西の魔女が死んだ」を久しぶりに読みたくなって、本屋に行った。残念ながらお目当てはなかっ…

無言の音

 “さようなら” って美しい言葉だよね 彼女はときどき変わったことを言う。なんで? と聞い…

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呼べないから言うよ

「そろそろ帰ってくるから」 「うちもそろそろだわ」 スマホを置いた22時40分。懐かしいドラ…

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ピアス

ベッドルームに落ちていたピアスを拾った。濃い紫と淡い紫が混じりあった小さな宝石がシャラシ…

椿 -TSUBAKI-
4年前
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「感情」がおわるとき  / #磨け感情解像度

「感情の記憶のはじまり」はいつからなのだろう。赤ちゃんが泣くのは悲しいからではなくお腹がすいた状況を母親に知らせるため、だとするとその「お腹がすいた」という感情があってのことだし、いやそれは感情ではなく感覚だろうと言われれば感覚も感じることを自覚することなのだからやはりそこには「不快だ」ということを自覚して訴えたいという感情があってのことではないのかと思うと頭が混乱してくる。 小さい頃の感情の記憶を遡ってみると、一番最初にハッキリと記憶にあるのはベビーカーに乗せられて電車に