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いろいろエッセイ

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日々の出来事と感情と思い出のカケラを拾い集めて言葉にします。
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記事一覧

いつだって私はわがままで、空の色をかき混ぜる。

忘れられない匂いがある。 それは雨の匂い。それは草の匂い。それは土の匂い。それは汗の匂い…

Maho Okumura
4年前
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決めつけない、生き方。ー20歳のあなたへー

20歳の頃、あなたは未来の自分をこんなふうにイメージしていましたね。 名の知れた組織でバリ…

Maho Okumura
4年前
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走って、書いて、生きていく

走ることと書くことは似ている。走ることと生きることは似ている。 * 冷たい空気を勢いよく…

Maho Okumura
4年前
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家路

運賃箱に小銭を入れて、路面電車から降りた。しっとりと水気を含んだ空気が頰に触れ、ああ、着…

Maho Okumura
5年前
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文字の向こう側にいる、中学生のわたしへ。

実家にいる。たまたま見つけた中学二年生の頃の漢字練習帳をパラパラめくって読んでみたら、当…

Maho Okumura
5年前
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ミルクティーが届けてくれる、やさしい週末

夫婦で毎週のみにいくミルクティーがある。ランチを食べてから自転車で坂道を駆け上り、ティー…

Maho Okumura
5年前
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これからの「ふるさと」との付き合い方

最近、悩みはじめたことがある。正確に言うと、昔からちょっと悩んでいたけれど、「そろそろ本格的に悩んだほうがいいのかもしれない」と思いはじめたことがある。 それは、将来、ふるさと富山とどう付き合っていけばいいか、ということだ。 ■「縮小」する祖父母の家先週末、富山に帰省し、父方の祖父母の家に泊まった。庭の畑、玄関口の石畳、線香の香りが漂う仏壇、涼しさと懐かしさが染み込む畳……。「ああ、いいなあ」とため息をつく。 幼い頃は社宅暮らしで現在の実家は市街地のマンション、東京では