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「子」が「鎹(かすがい)」

中学生が取り組むボランティア活動。
私の記事『ボランティアが育む「幸せ」』や『「かまどベンチ」の絆』でもその一端を紹介しました。(この記事の最下段にも紹介中です。)

この記事で紹介するのは、小学校と中学校とが連携するなかで行ったボランティア活動についてです。

ことの発端は、
中学校区にある小学校の校長先生からあった次のような依頼です。

今度、小学校で、子らがいろいろなお楽しみブースを設営して、全校で楽しむイベントを開催するのだけれども、中学校でもそのブースをひとつ開いていただけませんか?

小学生の子らが考え、子らが準備・運営する「お楽しみブース」。
校舎内のあちらこちらでブースを開き、会場ごとに設置されたスタンプを集めて回る、いわゆる「スタンプラリー」イベントです。
休日に開催することで保護者の方にも来校いただき、子らによる制作展示を見ていただいたり子らが運営するイベントに参加してもらったりします。また、地域のボランティアサークルの方にも一役買ってもらいます。その中のひとつを、中学生が受け持つというのです。
とても楽しい、そして、とても有意義な企画への参加依頼です。断る理由のない、絶好の機会でした。

中学生ボランティアが取り組んだブースは、「どきどきアームパワーチャレンジ!」と名付けたブースです。

次のように運営しました。

▲中学生が開くブースの概要

この取り組みのポイントは、次のとおり。

●小学生のイベントの一端を担い、イベントをともに盛り上げる貢献感
●対戦相手は、カラーボールを引くことで決まるドキドキ感
(対戦相手は、とうてい勝てそうもない(!?)男子中学生から、きゃしゃな(!?)女子中学生までの4人の中から決定!)
小学生がバトルに勝てば、スタンプを3つ押してもらえます。負ければ、1つ。
●握り合うこぶしから伝わる子らどうしのふれあい感一体感
●小学生たちの「やっぱり、中学生の人はちがう!」「ぼくは、中学生に勝ったよ!」、中学生たちの「きみたちのことを中学校で待っているよ!」とする高揚感やつながり感
●小学校の先生にとっては、元教え子たちのたくましい(!?)姿に触れる幸せ感。中学生にとっては、成長した姿を恩師に見せられる鼻たか感
小学生だけでなく参会した保護者の方との対戦もあり、「まだまだ中学生には負けないぞ」「かかってこい!お母さん!」など、世代を超えたバトル感
楽しい時間をみなと共有できた幸せ感

アームバトルは、大盛りあがり!
引いたカラーボールに興奮!
バトルが始まると、対戦を待つ小学生や保護者の方々からのアツい声援!
力を出し尽くす両者!
レフリーによる勝者のコール❗️
勝者の雄たけび!

私自身も、レフリーだけでなく、対戦相手をつとめる場面もあり、保護者(お母さま)とのバトルでは、みごとに敗北!となるシーンも。トホホです…。

小学生とも、保護者の方とも、楽しいバトルが展開!

多くの教育的な効果をうみだすこととなったこのボランティア活動。
イベント終了後、小学校の校長先生から、参加した中学生たちにあたたかいねぎらいがありました。

このブースには、大がかりな準備はいりませんから、2学期以降の学校イベントや地域イベントなどの場で採用してみてください。おすすめですよ‼️

なお、
このほかにも、小学校の校長先生から依頼され、小学校の「運動会」のリレー競技に中学生のボランティアリレーチームが参戦(もちろん、ハンディ戦)し、その走りで盛り上げる機会も得ています。

小学校と中学校のつながり。
多くの場合は、各校の指導者どうしが連携することでつながりますが、こうして「子」が「鎹(かすがい)」となるつながりもとても意義深いものです。


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