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地方都市であることを自覚する瞬間。
街中から山が見えたときに「あ、私は地方都市に住んでいるのだな」と強く感じる。
札幌は人口がおよそ200万人。
北海道の県庁所在地であり政令指定都市。
札幌の中心街には札幌駅がドドンとそびえ立ち、この街は大通公園とすすきのを中心に、碁盤の目に整備されている。
都会っちゃ都会。
地方っちゃ地方。
ど田舎に住んでいた私だから、これでも十分に都会に住んでいるなぁと思うには思うのだけれど、関東、関西には逆立ちしたって勝てん。
大通公園の端に立ち、西側をまっすぐ見ると、遠くには大倉山がある。大倉山スキージャンプの大倉山だ。
この記事のサムネイルは、大通公園のテレビ塔から西側を撮影したもので、画像上部に広がる山の中に大倉山がある。
26歳のときから出張で東京に行くようになり感じたのは「関東には山がない」ということである。道に立てば、どこまでも高層ビルが立っていて空はせまい。どこまで見ても山がない。
さすがは関東平野。
関東平野は日本一の広さを誇るが、日本で2番目に広い平野は我が北海道の石狩平野であり、3番目に広い平野はこれもまた北海道の十勝平野であるらしい。
ふむ。
27歳のとき、旅行で高知県高知市を訪れた。坂本龍馬にゆかりのある高知県。桂浜にも行ったし高知城にも行った。
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この街も都会的ではあるんだけど、言うても地方都市だ。高知市に行ったときに感じたのは「札幌に似ている」ということで。
どこが似ているかというと、それは路面電車が走っているだとか、街がほどよく都会なんだけれどもコンパクトにまとまっている、という点。
それよりももっと「札幌に似ている」と感じたところは「山が近くにある」という点である。
山だなぁ。
東京にも遠くを見れば富士山があるし、距離感は分からないけれど高尾山も人気なんでしょう。
高知にいったときに「そうか、近くに山があると地方都市っぽいんだな」と自覚した私は、札幌に戻ってきて大倉山を見た。
意識しなければ分からない地方感。
山が近くにある、ということを意識すると「そうか、私はこの国の、いち地方の人間に過ぎないのだな」と思うと同時に「同じような景色の中で暮らす人々もいるんだよな」と思いながら、日本という国の広さを感じるのである。
何が言いたいんだ、この記事は。
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〈あとがき〉
高知に行く前と行った後では、札幌の風景の見え方がずいぶんと変わりました。あ、この街はぜんぜん都会ではないんだなぁ、と思えたのです。東京に行くとあまりのビルの高さに毎回驚いて、常に上を見上げてしまいます。今日も最後までありがとうございました。
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