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転職したいと言う人の9割が転職しない理由。
この記事は転職回数が33歳にして4回を数える人間によるポジショントークだ。俺は何回も転職してて、なんやかんや成功(?)してるけど君はどうする? ってな記事。
よし、ゆっくりいこう。
年功序列、日経平均最高値、終身雇用の崩壊。働き方改革、DX、AIの導入、いつかは転職ビズリーチ。
仕事を変えることが当たり前になってる令和の現代だが、少し立ち止まって自分の周りを見回してみると、意外にも転職経験者が少ないことに気づく。
33歳をすぎた私の周りでは、新卒から入社した会社や組織でなんやかんや勤続10年を迎え、役職につく人間も出てきた。私の場合はこれまで4つの仕事を経験しているが転職祭りでここまできた。
大学には7年通って除籍だから、社会人になったのは25歳とかそのへんだった気がする。細かいことは覚えてない。社会人歴でいえばたぶん8年くらい。33歳歴8年で4社だから、1社2年という計算になる。飽きっぽいのか。
最初こそ待遇はよろしくなかったが、なんやかんやこれだけ経験を積んでいると、33歳の大学除籍のジョブホッパーにしては何かが大統領な感じになってて鼻たかだか。
様々な会社からの引き抜き話を受けた。みんないい話を持ってきたものだが、たとえどんなに高待遇の話を持ってこられても、たとえどんなインセンティブの話をされても、その仕事の内容が与える社会インパクトと私の特性が一致しないのならば、すべて断ってきた。
って、そんな真偽不明の私目線からでしか見てない印象操作なウソ情報は一旦わきに置いて。
私の経験上、転職する人ってのはいつの間にか転職している。誰にも言わずに転職していく。少し前に会ったときはそんな話してなかったじゃないか! と驚くのだけど、当の本人はあっけらかんとしている。
逆に、居酒屋でご飯を食べながら会社の愚痴を延々と言ってる人、あー転職しよかなぁ〜と言ってる人はいつまでも転職しない。断言する。転職しません。
ちなみにでいうとこの記事は、転職するしないの優劣を示すためのものではない。
転職しよかな〜と声高に言ってる人の9割がなぜ転職をしないか。理由は2つ。ひとつは人生における仕事の比率が低いため。もうひとつは転職の緊急度が低いため。これでしかない。
ひとつめの人生における仕事の比率の低さ。これは素晴らしいと思う。仕事は人生ではない。こんなもの真面目にやるだけ損だ。すべてそこそこにやって家族との時間や趣味の時間にあてるほうが、人生の充実度は上がるに決まってる。
もうひとつ、緊急度が低いから転職しない。これもそうだろう。上司のマネジメントや会社の方針に不満はあるものの、耐えられないほどではない。むしろ、毎月もらうお給料は「我慢料」だと思っているフシすらある。
転職をしない人ってのは、たいていが総支給40万円前後で、賞与が少なくとも年間4ヶ月分以上出て、家賃手当や家族手当もあって、なんならインセンティブが支給されるような月には月給が100万円を超えるようなときもある。
これのどこに不満があるというのか。緊急度は一気に下がり、戦後以来の日本企業がとってきた社員の飼い殺しが完成する。心から思うのだが、こういうホワイト企業ってのは素晴らしいと思う。
かつ、こういうホワイト企業に入社する実力、そして運、すごいことなのである。
転職したい、と声を大きくしている人に限って転職しない、本当に転職する人は音もなく静かに転職していく。
働き始めて10年も経つと、覚悟という皮をかぶった諦めが出てきて、まあいいや、となるのである。
はて、なにが言いたかったか。
転職ってパワーを使いそうなんだけど、意外と使わないよ。難易度は飛行機の乗り換えと同じくらい。つまり、流れに乗ればカンタン。
でも焦らない。焦らない焦らない。
その場にとどまるのもいい。
何者かになる必要もない。
水に浮かぶ笹舟が如く。
人生は仕事ではない。
ゆっくりいこう。
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〈あとがき〉
よくよく考えると、8年で4社を経験してるのって転職市場においてはネガティヴですよね。私が履歴書を書くとしたら、なんか大変な経歴になりそうです。大学の中退って履歴書の最終学歴の欄に書けるのですが、除籍の場合だと書いてはいけません。つまり私は履歴書上は高卒です。今日も最後までありがとうございました。
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