大谷翔平選手のすごさの表現論争に終止符を打ってみたい。
大谷翔平君。
メジャーリーグのMVP。前人未到の二刀流。
打っては飛距離160mのホームラン、投げては最速166km/h、盗塁もしちゃって、身長は193cm、さわやかなルックスに論理的な受け答え、ベンチでは仲間とニコニコ話し、審判からも好かれるお人柄。
私の太ももくらいの太さの上腕二頭筋は、並大抵のトレーニングでは身につかない。きっと想像を絶するトレーニングを自分に課しているに違いない。
元ファイターズの選手が、
彼とのエピソードを教えてくれる。
非の打ち所がないじゃないか。
…
私の後輩に、元甲子園球児が複数人いる。
北海道の野球界のスターたちだ。
その名前を出せば、関係者なら「あぁ〇〇君ね、すごかったもんなぁ」と、プロにもなってないのに通じるレベルの後輩たち。
彼らに聞いてみた。
「ねぇ、大谷君ってさ、どれくらいすごいの?」
彼らは言う。
私はサッカー少年だったから、
サッカーに例えてもらうこともある。
分かるようでわからない。
最高峰の二刀流で、さわやかで、誰からも応援され、一生懸命に練習し、だれよりも野球を楽しんでいる大谷君。
もっと、こう、それだ!
となる表現はないものか。
と、いうわけで考えてみた。
まずは大谷君の特徴を書いてみる。
なんだ、これは。
これに近いものはなんだ?
福山雅治はどうだ?
俳優として活躍して、唄も歌っちゃう彼ならどうだ? 近いか? どうだ?
……ちがうな。福山雅治は過去100年だれも達成してない記録を持ってない。
ウサイン・ボルトならどうだ?
100mと200mの世界記録を持ってて、さわやかっちゃ、さわやか。勝負強さもあるぞ。
……ちがうな。近いけどなんか違う。ボルトがこれで、マラソンでも世界記録を持ってたら近そうだけど。
スティーブ・ジョブズならどう?
Appleを創業して、macやiPhoneを作ったジョブズ。なんならピクサーまで作っちゃって、アニメーションの世界にも革命を起こしてる。過去100年の発明の中でもiPhoneはトップクラスだ。
……ちがうな。ジョブズは嫌われてた。会社を追い出されちゃってたから、少しちがう。
うーーーむ。
ステータスが振り切ってて、さわやかで、
前人未到で、努力家で、身体もデカい。
だれだ?
貴乃花は? ちがう。貴乃花はちがう。若乃花もちがう。朝青龍もちがうし、白鵬もちがう。千代大海も絶対ちがう。魁皇は? 魁皇はがんばってた。でもちがう。ちゃんこだもん。
だれだ、だれなんだ、大谷君は。
スピルバーグは映画だけだしなぁ。
ビートたけしも前人未到ではないしなぁ。
ローマ法王も二刀流っちゃ二刀流っぽいけど、
身体がデカくないしなぁ。
人で考えるからダメなのでは?
ゴリラならどうだ?
ゴリラはでかいし、強いぞ?
……ちがう。ゴリラは強いけど、何かが違う。
パンダは?
うーん、たしかにかわいいけど、あいつらは一生懸命さに欠ける。草をずっと食べて寝転がってるだけだし。
ダチョウは?
ダチョウは足が速いぞ? 盗塁もできそうだ。
……でもなぁ、あいつらは飛べないからなぁ。
飛べたら二刀流なんだけどなぁ。
なんだろう。
空を飛べて、足が速くて、身体がデカくて、
凛々しくて、たまにかわいくて、だれからも好かれてて、過去100年間、だれも達成してない記録を持つ動物。
いる?
ギリギリいそうなんだけど「過去100年間~」の条件がネックだ。この条件さえなければ、ワンチャン、千石先生かムツゴロウさんあたりなら知ってそうなんだけど。
ダメだ。出てこない。
結論 : 大谷くんは、唯一無二。
◾️過去記事で大谷くんが出てくるのはこれ!
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