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最近のかわいい悩み。

最近、漫画を買っても読まずに積み上げてしまう。それに対して私は悩んでいる。

新しい巻が出ると、表紙の美しさや物語の続きを楽しみにしてつい手に取ってしまうのだが、家に帰るとその熱意はどこへやら。気づけば本棚の一角が、未読の漫画でどんどん埋め尽くされている。読む時間がないわけではないのに、なぜか他のことを優先してしまう。

ふと振り返ってみると、漫画に限らず、最近は新しい体験そのものを避ける傾向があることに気づいた。映画や小説、なにがしかの体験も「やりたい」と思いながら先送りにしてしまうことが多い。何かを新たに始めることって、こんなにエナジーが必要だったんですね。子どものときは気づきませんでした。


それでも、これらの積み漫画たちは、いつかの自分が「今こそ!」と思える瞬間を待っているのだろう。

それはちょうど、冬の寒い日にずっと飲もうと思っていた高級な紅茶をやっと開けるような、ちょっとした贅沢のようなものかしら。

もしかするとその瞬間を楽しむために、今はただ積むことを楽しんでいるのかもしれない、ということにしておく。

〈あとがき〉
読まない本が増えることには、不思議な満足感があるもんです。買うときは「読むぞ!」と意気込んでますが、結局積んだままになることもしばしば。それでも、積んである本はいつでも手に取れる可能性を秘めていて、忙しい日々の中で知識や物語の宝庫を持っている安心感を与えてくれます。読むべき本が待っているという期待感そのものが、ある種の豊かさを感じさせるわけですね。今日も最後までありがとうございました。

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