海外の漫画家
好きな海外漫画家について書いてみるGW最終日。
Moebius
亡くなってだいぶ経つけど、この人以上の絵描きには自分が生きてる間会える気しない。発想、センス、画力、全て超人。本棚に相当あるけど、メビウスは色んな版元がツギハギばっか出すし、Jean Giraud名義の時のもあるしで、神様だからしゃーないけど何が何やら。来日したときご尊顔を拝みに行って書いたブログ、今見たら10年前でビックリ。「天使の爪」はエログロなのにクールに見えるのが、不思議な魔法みたいで大大好き。
Mike Mignola
高齢だしインスタはHellboyの宣伝ばかりだし、たぶんもう新作描いてない。Hellboy後期は、表紙だけMignolaさん、中は謎のアメコミ作家、の布陣で何度か騙されて本買った。原作じゃなく、ガッツリ本人が絵描いた新作読みたい。読みたすぎる。。この人の絵を真似たイラストレーターとか漫画家の人が一時期バーッと居たけど、皆どーなったんだろ。。
Nicolas de Crécy
いっときデジタル作画に流れて結局アナログに戻ったんで、そういうの見てると「人の心を本当に打とうとすると、やっぱデジタル駄目?…」と思えて、基本デジタル絵を描いてる身として切ない。クレシーさんのは漫画も格好良いし、旅行記みたいなのも格好良いし、どうすれば良いのか。配色も超絶格好良い。震えた線を重ねてリアルにするのも格好良い。只のファン。松本太洋さんとコラボしてからイメージ重なりすぎて、脳が混乱する時ある。
José Antonio Muñoz
アルゼンチン漫画家。かなり相当メチャクチャ大好きだけど、もう爺さんなので、たぶん新作出ない。悪夢のような絵なのにユーモアあって、きついデフォルメも破綻が無く、超格好良い。街中で下手に崩した絵をみるたび、この人の絵を思い出して脳内補正できるの便利。通ってた海外漫画の取り扱い店が全滅してからは情報一切無い。どーにかしたい。
Enki BILAL
本屋の洋書漫画コーナー、メビウス・クレシー・エンキビラルのみ。な時期あったけど、今は洋書漫画コーナーのある本屋自体ほぼゼロ。無念。
後期は、チョークっぽい質感の白い線を、グレーな紙に引いてくイメージ。何かの映像で、漫画原稿が実はバカでかい油彩キャンバスで「何じゃこりゃ」とびっくりした記憶が。作画映像、ググったけど見つからず。
Marjane Satrapi
ベタだけど、ペルセポリスの一巻やっぱ好き。「刺繍」も好き。遠い国の文化を沢山知るほど人に優しくなれる気するけど、どーなのか。自分の中で次世代の強い女性 = 作者のサトラピさん。
Paco Roca
日本語版で「皺」と「家」出ててどっちも素敵だけど、「皺」は高齢化社会に向けて全地球人が読んどいた方が良いと思う作品。「自分は絶対ボケたくない」と思いつつどんどんボケてく話は「レナードの朝」感あって泣ける。
アニメも作られたけど、絵はオリジナルが10000倍良い。最&高。
Emmanuel Guibert
スポイト画法の先駆者?かわからないけど、その手法で有名な人。上の動画は描き方がバリエーションあって見てて楽しいし面白いし、単純に画力エグい。漫画/ アランの戦争 は長いけど100回以上読んだし、これからも折に触れ読むと思う。どの漫画も面白い。ほぼ全ての作品が、最高の構成・ハイレベルな絵・深みある物語で、読むたび自分の凡庸さが際立って泣ける。
KENT WILLIAMS
漫画表紙を一時期沢山描いてたイメージがあって、自分の中では漫画家扱い。(STORY別人だけど)TELL ME DARK て漫画作品も一応あるし。インスタで見てる限り最近は、若い女性と旅行 → 裸婦像描く → 作品展 → 本出す→ 別の若い女性と旅行→ 裸婦像 → 作品展 → 以下続、でまさにThe artist って感じで格好良い。生き方も画力も最高。痺れる。「ここで描くの止めるのが格好良いよ」のセンス異次元。
Christian Durieux
↑はルーブルNo.9展のとき好きになって購入。絵も構成力も大好き。他の著作もあるっぽいけど、ググっても英語と仏語ばかりで謎。誰か「他の作品読んだよ!」て人居たら感想教えて欲しい。。
とりあえず10人ぶん書いてスッキリ。あと、リンク貼って気づいた値段の高さ…。どれも自分が買った時はリンク表示の半値位だったんで、こういうのは時間経つと値段上がるんやと実感。新刊なる早で買ってかねば。。
洋書漫画、専門で扱ってるリアル店舗もう無いのかな(涙)。。