最後まで読むとズッコケたくなる記事。
この世界を支配する数学の定理・公式。
たとえばピタゴラスの定理。直角三角形の2辺の長さが分かれば、残りの1辺の長さも自動的に決まる。
また、速度の公式もそうだ。距離と時間が分かれば、速度が求まる。
何かを求めるとき、3つの要素のうち2つが分かれば、答えが見えてくる。これらの定理は単なる数字や記号の世界に限らない。
実は私たちの日常生活にも通じるものがある。
たとえば、文章を書くとき。書くことに迷い、どう始めればいいか分からなくなることがある。でも、3つの材料があったとして、そのうち2つが決まれば残る1つは自然に見えてくる。「テーマ」と「ターゲットの読者」が決まれば、文章のトーンやスタイルも自ずと定まるようなイメージ。
文章を書く際、まず「何を伝えたいか」が大事だ。それが決まったら次に考えるべきは「誰に伝えるか」。
この2つの要素がしっかりしていれば、あとは「どのように書くか」という部分が自然に決まってくる。つまり、文章を書くという行為も、3つの要素のうち2つが分かれば、答えが出るものなのだ。
考えてみれば、私たちは日常的にこの法則に従っている。たとえば、友達にメッセージを送るときでも、「何を伝えたいか」と「相手がどう感じるか」が見えれば、「どんな言葉を選ぶか」は自然に浮かび上がる。
必要なのは、どの2つの要素を選び、それをどう組み合わせるかという目利きの力。
だから、迷ったときはまず2つのポイントを決めてみることだ。
テーマ、読者、メッセージの3つのうち2つが見えれば、残る1つは自然に形を見せる。
文章を書くという行為は、思ったよりもシンプルで、少しの工夫で楽しくなる。3つのうち2つが分かれば、答えはもう目の前にあるようなもの。
もちろん、私はそうしてないけど。
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