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ちょうど1年、仕事納めの日

甘さと酸っぱさのバランス。
待ちぼうけと大忙し。
ホイップとキャラメルクリーム。
ノンストップであふれ出す。
こぼれる心の声。
手の温度と心の温度。


ぼんやりと想いをめぐらせながら、今年最後のお弁当を作る。義母さんから連絡をもらって、仕事前に立ち寄る。用事をすませて、そのついでにくちなしの花をもらう。黄色とオレンジのグラデーションの固い花。おせちの栗きんとんの色づけに使いたくて。

車で信号待ちをしていたら、強い風にたくさんの枯葉が舞い上がってくるくるきれいだった。駐車場で、自分の誕生日と同じナンバーを見つけてうれしくなる。

仕事前にもう一件、今年最後の図書館へ。ひと通り棚を見て回って、読もうと思ってた作家さんの本、今の気持ちに合う小説やエッセイ、仕事にまつわる本、そして予約してあった読みたかった本を借りた。読みたい本や、読んでみたい作家さんが増えた。今年は何年かぶりにたくさん本が読めた。来年もたくさん読めるといいな。

そして今日は仕事納め。仕事が送られてくる予定の時間がずるずると過ぎ去り、やっと仕事が進められたのは数時間後。
待ちながらなんでもない話。なんでもない話に意味なんてないとずっと思っていたし、何を話せばいいのかわからなくてずっと苦手だったけど、なんでもない話の積み重ねが、その人を知ることでいろいろなことが見えてきて、自分を知ってもらうことでもあるんだなと気付けた1年だった。ちょうど1年前。いろいろ話そうと決めた。なんでもない話を。なんでも話していいんだと思えた。くだらないことでも、意味のないようなことでも。

仕事を終えて年末の挨拶をして、義実家でみんなと食べるため贅沢に松前漬けを買った。車に乗って家へと帰る途中、目の前の夕焼けが燃えるようなロマンチックな色だった(写真は別の日の夕焼け)。車を走らせるうちにみるみるうちに色は移り変わっていって、きれいな空を分かち合うのは、その一瞬でないとダメなんだなぁと思った。

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