神の左を持つ男・山中慎介の左ストレートのヒミツ
元ボクシング世界王者の山中慎介の左ストレートは、その威力から神の左と呼ばれた。圧倒的な彼の左ストレートは、どのような意識で行われているのか?インタビューで彼がその意識について語っている。
彼は、左ストレートのポイントは「下(下半身)特に左足(軸足)」
だと語っている。
左足の母指球で蹴るようにして、左の親指から腕に伝えるイメージだと。
その証拠に彼の左母指球は皮がめくれている。
彼の言葉では足で蹴ると言っているが、その動きをよく見ると、母指球を中心に足をひねっているのがわかる。膝が内に入り、股関節が内向きにねじられ(内旋)ている。
つまり、ボクシングでも強いパンチを打つには、足から捻り、その捻りを
膝 → 股関節 → 骨盤 → 上半身 → 腕
とねじりの連鎖を伝えることが重要なわけで。
そして、このねじりを伝える動きのメリットは、単に強いパンチを打つだけでない。彼のトレーナーは、
「10発中10発ここに持ってくるんですよ」
彼は、そのパンチのコントロールも圧倒的にいい。
このねじりの連鎖を使った運動連鎖は、足で起こったねじりの波を「オートマチックに」上半身、腕と伝えていく。すると、腕に力はいらない。
どの競技でも一流選手は「腕の力はできるだけ抜く」という。
そう、このねじりの連鎖によって腕は「勝手に振られる」。
なので、オートマチックに行われるので、コントロールが定まるわけだ。
この動きを利用した体の使い方をすれば、スポーツではスイングスピードを上げるだけでなく、コントロールもよくなる。体に痛みは筋肉が硬い人は、筋肉の連動性を高めることで、筋肉を緩め、痛みの緩和にもつながる。
ということで、当院の施術の興味のある方はこちらまで。