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美味しいよ、ネパールでの食事

ネパールのグルメ編です。
滞在中の日々の食事です。

今まで何回ネパールに渡航したか分からないし、散々、食べまくってきたけど、今回は、評判の店や地元民に人気の店、友人に教えてもらった店など、謎の気合いを入れて食べてきました。

ネットでの情報が溢れる、カトマンズのタメル地区ではない店をメインに食べてきました。

定番ダルバートです。

まずはダルバートの定型。ネパールの定食です。メインのカレー的な主菜に豆のスープ、野菜の炒め物の副菜にご飯、日本でいう漬物的なアチャールがつきます。他に、パパド(薄い揚げ煎餅的なクラッカー)、ヨーグルトが付くのが一般的です。なお、ダルバートのダルは豆という意味です。

またカトマンズには「タカリ」と言う店名のレストランは多いですが、そのタカリはタカリ族のタカリです。ネパールに数多い民族の中でも、タカリ族は料理上手として知られています。

ダルバートは基本的には、肉料理と野菜のみに分かれます。ベジタリアンとノン・ベジタリアンという分け方ですな。ノン・ベジ(肉食)は、主菜に肉の碗が追加されます。肉は、基本は鶏肉かマトン(羊肉)。たまに豚肉がある。

主菜以外は基本おかわり自由です。溶かしバターをご飯にかけるサービスがあります。

ダルバートの値段は大体、肉定食で500円弱、野菜定食で、350円から400円弱位。高い店だと、肉定食700円位かな。(物価や場所、為替レートで変動します)

写真の店はチベット人地区の僕の行きつけの店。正確にはカフェなのだが、料理の味付け、特に、豚肉のダルバートが美味いです。角煮みたいな大ぶりの豚肉が食べられます。コーヒーもオーガニックのフォルターコーヒーを提供しているのでよく行きます。

白米の代わりにディドのダルバート

ご飯の代わりに練り物となる版。ディドという名前のダルバート。日本的に言うと、そばがき、みたい感じだろうか。少し粘り気があり、食べると結構な満腹感があります。

写真の店は、チベット人地区のムスタン・タカリ。普通は入口はかなり見つけづらいと思う。小さな路地の商店街の2階にあります。

因みに、ムスタンと名が付くレストランは複数ありますがオーナーは違う事が多いらしい。上記の店は、現地の友人に教えてもらったのだが、美味かった。ただ、味付けも辛かった。観光客はほぼ行かず、基本はローカル向けの食堂と思う。

ローカル地域のレストランのダルバート

チャーベル(またはチャバヒル。※発音でのカタカナ表記)地区の近くに有った店のダルバート。適当に歩き回って見つけました。店名は忘れてしまった。新鮮な鶏肉が美味しかったかな。多分、地鶏だと思う。

因みに、観光客がよく行く、というか、殆どの旅行者は必ず行く、タメル地区でのグルメ情報はたくさんあるけど、タメル地区はカトマンズのごく一部の地区に過ぎず、グルメに関しても他にも美味しい店は多数ございまする。

チャーベルの風景

チャーベル地区中心部の街並み。外国人観光客は皆無で、地元民感が満載で僕は好き。服屋からタトゥー・ショップ、カフェ、歯医者や携帯屋まで様々あります。少し奥には市場や寺院もあります。チベット人地区からバスで10分位。この交差点は早朝と深夜以外はいつも渋滞している。

評判の店のダルバートです。

冒頭の写真の店のダルバート。グルメの間では評判が良いらしい。ここの店名もムスタン・タカリで、正確には、ムスタン・タカリ・バイ・ステート・スリーという長い店名だった。もしかして、支店かもしれない。

地区はラジンパットだっけな?タクシーで行ったので忘れてしまったが、ラディソン・ホテルの近くにあった気がする。

「他の店と同じですやーん」と言われそうだが、副菜やデザート(ヨーグルト)や味付けなどが微妙に異なります。

野菜炒めは何処でも同じに感じるが、主菜の味付けや、漬物、ダル(豆)のスープが濃厚だったりサラッとしてたりと違いを感じる。この店は全般的に丁寧に作られている味の印象だった。主菜も赤くて辛く見えるけど、基本はあまり辛くはないです。

外観です。

店の入り口。ちょっと奥まった場所の3階にあった。カトマンズのどこの飲食店でも言える事だが、基本的にはサービスが良い。この店もサービスは良かった。

そもそも、ネパール人は基本は親切で優しい。ある一定以上のクオリティの店の店員はすごく良いサービスが提供される。日本の場合はマニュアルに沿ったり、世間常識などでサービスをしがちだが、ネパール人またはチベット人は、元の性格や育ちの教育から来ると感じる。英語の全く通じない超ローカルな食堂とかカフェでも、基本は対応は悪くはない。

中東やインドなどでの、必要以上のフレンドリー(または、しつこさ)もなく、一定距離を保ってくれるのが個人的に好き。

知り合いになった飲食店のスタッフでも、あまり踏み込んでこない。これは僕が外国人だからという訳でもなさそうで、現地民の友達と一緒に食事に行っても同じ感じでした。

もちろん、どの国、どの場所にもクソな奴は居るが、カトマンズ近郊の飲食店の店員では観光客向けから高い店、超地元民仕様の店まで、しょーもない奴はほぼ居ない印象。

麺料理のキーマヌードルです。

キーマ・ヌードル。正確には、ネパール料理でなくチベット系な気がする。うどん状の茹でた麺に、挽肉(水牛)と香辛料のタレを絡めて食べる。混ぜそば、と個人的には思っている。

地元民向けの店で食べると激辛もしくは激濃のタレな場合がある。店によって味付けが異なります。値段は、280円位が一般的。

ネワール式のモモ

モモですな。ネワール式です。チベット式とは異なります。(僕が勝手にネワール式と呼んでいるだけで、実際は違うかもしれません)

チベット式モモは、基本的にはあまり好んで食べない。正直、日本や中国の餃子の方が美味い気がする。だが、カトマンズ市内に点在するネワール式モモ専門店のモモは美味い。同じモモだが、全くの別物と僕は考えている。

形状は普通のモモとは異なり、丸い焼売型をしていて、餡は水牛。香辛料の効いたタレをじゃぶじゃぶかけて食べます。

旅人の間で有名な、タメル地区の外れにある、現オールド・エベレスト・モモセンター(旧ニュー・エベレスト・モモセンター)も美味しい。

個人的にはタマン地区にある地元民に大繁盛している、無名のモモ・センターがお気に入り。セサミ風味のマイルドなタレが美味しい。

一皿、150円から200円位だったかな。100円ほどでも食べられる店はあります。以前はもっと安かったが、どんどん値上がり中。物価高騰はネパールも同様です。

チベット式のモモ

右側の緑色の餃子状のものが、チベット式のモモ。

ネワール式と形が違うのです。モモにも色々あって、写真のは、ほうれん草とチーズのモモ。中央にソースの碗が付くのが定型でソースの味は店によって異なります。

多くの店のモモは、皮がパサパサしていて美味しくはないが、写真の様な良い店だと皮は手打ちだったりして美味しい。基本、有名店のチベット式モモは僕は好きではない。地元民向けで繁盛している無名の店の方が好きです。

また、チベット式なので、本場チベットが美味しいかと言うと、個人的には、そうは思えず、チベット本土ラサや東チベットのモモも、イマイチである。ネパールの手打ち皮のモモの方が美味しい気がする。

インドカレーです。

インド料理です。隣国インドのカレーです。ネパールではインドのカレーも食べられます。写真映えだけでなく、味も間違いなく美味しい。

写真のカレーはバター・チキンではなくパニール(チーズ)のカレー。

ここの店はベジタリアン専用で肉料理は無く、話ではチベット寺院が経営しているらしい。正確には知らないが、オーナーがチベット寺院というカフェや宿とかはあるので可能性はある。

斬新な見た目のパニプリ

地元民に人気の店にて。

大衆食であるパニ・プリの超進化系。

通常バージョンのパニ・プリを知っている人ならば、見た目が斬新に見えると思う。バジル・ソースとスパイシーなソース、柘榴の実と揚げた皮が、口の中で混じり合う。独創的だが、僕には味が複雑すぎた。

壺に小麦粉か何かで封がされてます。
素焼きの壺を割ります
壺からお皿に出しました。

同じ店での看板メニューらしい。ビリヤニですな。ざっくり言ってしまうと、インドとか中東とかで見られる米の炊き込み料理です。この店では、一品、一品、素焼きの壺を使って蒸して調理してました。

今まで食べたビリヤニの中で、一番、美味しかった。

チキンの味が米に染み込み、米の硬さは柔らかすぎず、適度な硬さを残し、
チキンの内臓?が米に混じりあってコクがあり、ヨーグルトのソースも良く合っておりました。

まさかネパールで美味しいビリヤニが食べられるとは驚いた。

勝手にシンガポール料理と呼んでいる一皿

地元の友人に誘われて行った店。観光客は絶対に行かない場所にあった。オーナーはチベット人らしいが、シンガポール風(僕らの間ではそう呼んでいる)の料理を出していた。濃厚なタレが付いてきて、ご飯にかけて食べる。

長期で滞在すると、ネパール料理やチベット料理とかピザには飽きてしまう。たまに食べると美味しく感じる。僕はよく食べます。

ピザです。
ファイヤー・アンド・アイスの店内

旅行者の間ではカトマンズやポカラは、ピザが美味いと昔から知られている。その中でも、最も評判の高い、ファイヤー・アンド・アイスにて。

普通に美味しいです。

これもピザ。マルゲリータです。

チベット人地区のロード・ハウスのピザ。

個人的には上記のファイヤー・アンド・アイスより、ロードハウスのピザの方が好き。ロードハウスのマルゲリータは、チーズが肉厚で、ファイヤー・アンド・アイスより風味が強く感じられる気がする。

生地は両店とも薄焼きで、ロード・ハウスの方が若干厚い気がする。なお、ロード・ハウスはタメル地区にもある気がするが、僕はチベット人地区のロード・ハウスしか行ったことがありません。ただ、味に多少バラつきがある気がする。美味しい時と普通な時がある印象。

優雅なひと時

ワインもあります。輸入ワインでした。なんと、グラス一杯で800円弱もする高級品。日本と変わらない。むしろ高くもある。仕事的な区切りなどの日だけ飲みます。

他の店では、300円以下のワインもあって飲んでもみたが、やはりワインに関しては、良いワインと安いワインでは味が違う。

ラムです。

アルコールとしては、ネパール産のラム「ククリ」が僕のお気に入り。ククリは、酒屋とかスーパーで買うと小さなボトルで500円ちょっと。

掲載した写真は、ごく一部であって、パタンとかにも複数美味しい店はあります。そして、あくまで、ここでは、ネパールの首都カトマンズや近郊での話です。地方や少し田舎、中心部から離れると、外食のレベルや種類は、多くの場合、極めて限定的になります。

カトマンズ市内であっても、地元民のみ向けの店だとメニューすらありません。そして、値段もすごく安いです。

紹介した店や値段はあくまで一例に過ぎません。

いずれにしても、リトリートとかで山奥に行くとか、一般的な短期観光と異なった変わった滞在方法をしない限り、ネパール都市部での食事は、日本人にとってほぼ困らない。よく言われている事だが、味付けも日本人の口によく合います。

ダルバートに関しては、都市部であればどこでも美味しく食べられる。毎日でも食べられる料理の類な気がする。

ただし、食なので、個人差の好みはあるだろうし、飛び抜けて、超絶美味しい料理であるとは思わない。

寿司や中華、イタリアン、フレンチやインド・カレーなどは、店によってレベルの違う食事もあるけど、ダルバートは、どこで食べても、ある意味、一定のクオリティを保っています。

下もないが、上もない。

振り幅は少ないが、ダルバートは、「毎日食べる大衆食として、完成されている」気がする。高級なフレンチなどは毎日食べるのはキツい気がするが、ネパール料理のダルバートは毎日でも食べられるのです。

ネパールのグルメ編でした。


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