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患者が見た患者 — 心療内科の世界 — (待合室にて)

昨日まで気にもせず通り過ぎていた場所がそこはある。

誰にも必要とされていないのでなく、昨日までの自分には必要がなかっただけ。自分の身に起きなければ、どこか他人事で覚えてもいないし存在も知らない。尋ねる前日まではそう思っていたのが自分。

初めてくぐる扉の向こうはまだ見た事の無い世界。
何度も行けば慣れのような感じを覚えますが、最初は行く時にはメンタルやら心療内科やら精神科など名前を見るだけだけで心が沈むみ文字見てテンションが更に落ちる。自分はそんなはずじゃないと抗う。


ある患者は眠りに不安がある様子です。
でも眠れない事がその先にどういった事に続くかご存知で診察に来られた様子です。早めに治療を開始出来て素晴らしいと思います。

ある患者は自立支援手帳持参で、旦那様に付き添われて来られます。
ある程度、症状が続く事を見据えて申請されたのでしょう。
歩くのもおぼつかない様子で辛そうで、病院に来られただけ素晴らしいと思います。付き添いの方のご助力も決して小さな負担ではないと思います。

ある患者は作業着です。
綺麗な作業着なので管理者などのお立場でしょうか。診察待ちに何度も席を立ち、仕事の回答を伝えるため敷地外に席を立ちます。抱えているものが重いのでしょう。電話が終わって戻ってくると辛そうな顔をしています。

何気に心配なのが先生です。
仕事とはいえ、毎日人の見えないものと向き合って対話し治療に尽力されるのをには頭が下がる思いです。
私が通っている心療内科は年齢層は10代から上は60代程度かと思います。
いつも予約はぎっしり入っています。30人待ちとかザラです。

ここ15年で患者は目に見えて着々と増えています。
世の中には統計がありますが、患者として感じる感覚も一致しています。

各々の患者が処方されている薬
の詳細は当然、プライバシーの問題で分かりませんが、私の通院歴が長すぎるのもあり聴こえてくる処方薬のや飲む頻度の説明際に、どういったものがどの程度、出されているのかがなんとなく分かってしまうようになってしまいました。それ以降、自分は処方箋を出したら薬局方出て外で待つようになりました。

みなさま、無理をされず、お体に気をつけてお過ごしください。