奇縁堂だより26【本の紹介:夏の物語・小説編②】
前々回の絵本編,前回の小説編①に続いて,今回の"奇縁堂だより"も「夏の出来事・夏の物語」を描いた小説を紹介します。
夏休みが終わってしまいましたね。じぶんが小中学生のときは,なんとか宿題を終わられられないかと,まだ悩んでいる時期でした。(悩んでいるだけで,取り組んではいませんでした。)
そんな時とは時代が変わり,子どもがいる友人や親戚の話を聞くと,現在の小中学校は,今日(9月1日)ではなくて,8月中に2学期が始まっている学校の方が多いのですね。
学校始まったけど,今年まだ夏らしことをしていない!せめて夏らし気分を味わいたい!という人,読書で夏を感じましょう!
夏らしい小説を読みたいと考えている方は,前回と今回,そして次回の記事を参考にしていただければと思います。
紹介作品一覧
・『夏のレプリカ』
・『ぼくと、ぼくらの夏』
・『終戦のローレライ』
・『ソロモンの犬』
・『発火点』
作品紹介
・『夏のレプリカ』 (森博嗣 : 著) 文庫, ¥300(税込)
大学院生の簑沢杜萌(みのさわともえ)は,夏休みに実家に帰省したが家族は誰もいない。
不審に思っていると,杜萌も仮面の誘拐者に捕らえられてしまう。
杜萌も別の場所に拉致されていた家族も無事だったが,兄だけがどこかへ消えてしまった。
そして,犯人グループ二人の死体が発見される。
なぜ兄だけが消えてしまったのか?なぜ犯人グループの二人は死んだのか?
杜萌は兄に何が起こったのかを探るため事件に関わっていくと,この事件にはある過去の出来事が関係していた!
夏の日に起こった事件に隠された過去とは一体?
森博嗣の人気S&Mシリーズの一冊で、『幻惑の死と使途』と同時期に起こった事件を描いています。
・『ぼくと、ぼくらの夏』 (樋口雄介 : 著) 文庫, ¥150(税込)
高校2年の気だるい夏休み,万年平刑事の親父が言った「お前の同級生の女の子が死んだぞ」
なんと,その同級生は変死であった…
そして,数日もしないうちに同級生の女の子がまた変死した!
気だるい夏休みの空気が一変する事件の連続。
なぜ2人の同級生は殺されたのか?そして一体,犯人は誰なのか?
事件の真相を突き止めるために,ぼくは友達の麻子と事件の調査に乗り出すことにした!
第8回サントリーミステリー大賞読者賞受賞作です。
・『終戦のローレライ 全4巻』 (福井晴敏;著) 文庫, ¥450(税込)
日本が敗戦に瀕していた1945年(昭和20年)夏。
ナチス・ドイツからもたらされた戦利潜水艦・伊507が国家の運命を変えていく…
その伊507に,日本軍の朝倉大佐から秘密任務が与えられる。それは,五島列島沖に沈む特殊兵器・ローレライを回収するということ。
しかし,日本軍だけでなく米軍もローレライの回収を目論んでおり,伊507は米軍の潜水艦との死闘を繰り広げることになる。
終戦という歴史の分岐点で,彼らは誰にも知られることなく,ただその信念を胸に戦っていた。
果たしてローレライとは如何なる兵器なのか?
そして,朝倉大佐が云う「あるべき終戦の形」とは?
第24回吉川英治文学新人賞受賞作
・『ソロモンの犬』 (道尾秀介;著) 文庫, ¥250(税込)
大学生4人(秋内,京也,ひろ子,智佳)の平凡な夏は,大学の教師である椎崎鏡子の幼い息子・陽介の死で一変した。
原因は,飼い犬に引きずられての事故死ということだったが…
しかし,現場での友人の不可解な言動に秋内は疑問を感じる。
本当に犬に引きずられたことが死の原因なのか?
そのことを確かめるために,秋内は動物生態学に詳しい助教授に相談に行く。
そして,事故だと思われた陽介の死の裏には,誰も予想していなかったことが関係していた…
・『発火点』 (真保裕一 : 著) 文庫, ¥150(税込)
12歳の夏のあの日,父が殺された。
父の死によって,敦也の少年時代が終わった。
そして,それからは怒りと苛立ちを胸に秘めて敦也は1人で生きてきた。
あの夏に一体何があったのか?
なぜ父は友人に殺されなければならなかったのか?
21歳になった敦也は,あの時からの9年を埋めるために再び故郷を訪れる。
9年という長い時間が経っているが,果たして父が殺された事件の真相明らかになるのか!?
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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