書いた記事を読んでもらうには?「発信力」を高めよう〜いしかわゆきさん×前田高志さん登壇イベントに参加してみた
大変ありがたいことに、最近ライターとして自分が「書いてみたい」と思う記事を執筆させていただく機会が増えてきました。
毎回「こんなチャンスもう来ないかも」と、愛と魂を込めて全力で執筆しています。
ただ、ひとつ悩みが。それは「書いた記事が読まれない」こと。
私は、自分の記事が公開されると【書きました】と毎回ツイートをしています。
めちゃくちゃ頑張って書いた記事なのにも関わらず、ツイートアクティビティのリンクのクリック数が毎回「5」とか「8」とかでちょっぴり悲しくなります。
「記事をクリックしてもらうためには、タイトルやアイキャッチを工夫しよう」というのはよく耳にします。当然そこも改善ポイントだと思うのですが、今の自分に足りないのは圧倒的に「発信力」だと感じていました。
*
そんな自分に朗報が。ゆぴさんと前田高志さんが「発信」をテーマにトークイベントを開くんだと!
なんてベストタイミング…!と、申し込み、先ほど参加してきました。
今は家に帰宅し、自室で「記憶が薄れる前に書き上げよう」とカタカタ打っています。
このnoteでは、
・本イベントで心に残っている言葉
・↑自分が感じたこと
・これから実践していきたいこと
などをつらつらと綴っていきます!
ぜひ、最後までお付き合いくださいませ。
(本編に入る前に…イベント内でお二人から「自己紹介は何度もしよう」と教わったので、筆者の簡単な自己紹介的noteを貼っておきます↓)
(1)今は「友達系インフルエンサー」がトレンド
さて、「友達系インフルエンサー」とは?
ゆぴさんによると、
・ダメなところ(弱み)を出せる人
・相談できるようなフランクさがある人(口調がフランク)
「今日は寝坊しちゃった」など、自分の失敗をネタにしてツイートすることで「私と一緒じゃん」と共感してもらうことが増えるのだとか。
また、ツイートの文面に普段自分が使っている口癖を織り交ぜることで、フランクな人、というイメージになるそう。
友達系インフルエンサーを目指すことで「距離が近い」と思ってもらうことが大事!とのことでした。
日頃の自分のツイートはどうだろうか。
見返すと、執筆した記事の宣伝や映画・本(インプット)の感想ばかり。
「どんな人なのか」がTwitterから全然伝わってきませんでした。
もう少し、日常生活や日頃考えているくだらないことも発信していきたいですね…!
(2)書くことで自己肯定感を上げていこう
「書くことは自己理解につながるし、自分を好きになれた」とゆぴさん。
自分にとってはただの日記でも、「面白かった」と言ってもらえたり、感謝してもらえたりしたことがあったそう。
前田さんは「自分にセルフインタビューをしてみることが大切だ」とおっしゃっていました。
前田さん式のセルフインタビューは
流れだそう。
「自分と接する時間を長くすることで、自分に慣れる」そして「いい意味で(自分に対して)諦められるようになる」とのことでした。
この方法は、取材や登壇の練習として有効らしいです。
私は自分の声を聞くのが本当に嫌で、取材中の音源を再生するたびに耳を塞ぎたくなります。
自己肯定感を上げるため、そしていい意味で諦められるようになるためにも、セルフインタビューは実行してみようかなと思っています。
(3)自分の言葉で発信すると、バズる
ゆぴさん「最近のバズる傾向として多いのが、ちゃんと自分の言葉で発信している文章ですよね」
テンプレや使い古された表現を使わないで、自分で選んだ言葉で発信している人のツイートはよく伸びているそう。
ゆぴさんも、発信する際はbotっぽくならないよう、人柄や考えを織り交ぜているんだとか。
また、「感情は、人の感情を惹きつける」とおっしゃっていたのも印象的でした。喜怒哀楽の感情が投稿に滲み出ていると、人に共感してもらったり、人を惹きつけたりするということ。とくに「怒り、は強い原動力になる」そうです。
確かに、自分も嫌なことがあった際はスマホのメモ帳に書き殴るクセがあります。「この負の感情を出し切りたい」と無意識のうちに思っているのかもしれません。
(4)名言「自分が死んでもTwitterの文字情報だけでAI に自分を認識させるくらい情報を垂れ流す」
(↑衝撃的すぎてメモ取るのを忘れていたのですが、おそらくこんなニュアンスかと…後でアーカイブ見て確認します)
これは、前田さんの言葉です。
それほど、Twitterに全て書き込もう、という意味。
(5)自分のガワを整えよう
ゆぴさん「SNSで発信する目的が仕事がほしい場合だったら、ほしい仕事に合わせた発信内容がいいですよね」
発注者は、その人が日頃どんなツイート(アウトプット)をしているかも発注する判断軸だから、と。
なので、まずはどんな仕事がほしいかを考えようとのこと。
(心の声:私の場合は、映画やアニメ、本などのコラムやエッセイ、取材ライティングです)
さらに
ゆぴさん「まだスキルがないって人は、自分の信念を定めるのもいいと思います」「その信念に合わせたアイコンやプロフィールを作っていくのも手です」
ゆぴさんの場合だったら、「17歳クリエイター(アイコンに制服)」「ゆるふわ」など。
(私は「ワクワクするコンテンツを生み出したい」という想いが根底にあるので、「ワクワク」感が伝わるプロフィールを作りたいなあ)
「ベンチマーク(指標や基準)を決めるのも大切」とおっしゃっていました。「この人、いいなあ」と感じたらその人のプロフィールやキャッチコピーなどをマネしてみるなど。
「最近気付いたんですけど、ヘッダーは宣伝枠として使えますよね」
確かに、ゆぴさんのヘッダーは『書く習慣』の宣伝がしてある。
(私は美術館で買ったポストカードの写真をヘッダーにしちゃっているので何か工夫しよう…)
前田さん「この人=〇〇の人(例:グルメの人)と周りから認識されるくらい発信を続けると、自然とその人の周りに情報が集まってくると思います」
わかる…。私も友人に「映画が好き」と伝えまくっていたら「〇〇観た?」や「この前〇〇観たんだけど、語ろうよ〜」と連絡がくるようになりました(それも、わざわざLINEで)。「映画をよく観ている人」と認識してもらったのがちょっと嬉しかったりして。これからも、好きなものややってみたい仕事についてはSNSでもリアルでも積極的に発信していこうと思いました。
(6)名言「情報で釣って、人柄で刺す」
ゆぴさんの名言。以前別のイベントでもおっしゃっていて、衝撃を受けたのを覚えています。
メリットがある情報だけを流すと(bot化しちゃうと)メリットを求めた人間しか集まってこないよ。そうなると、自分がライター以外の仕事を始めた時離れられちゃうよ。とのこと。なので、有益情報+人間性がわかるツイートも織り交ぜよう。
うーん、有益情報…。今の私には発信できる有益情報ないなあ…。
と思いましたが、ゆぴさんの駆け出しライター期と同様、最近はライティングの講座に通い始めて学ぶ機会が多いので、そのことをツイートしてみようかな、と思ったり。
(7)まずは色々やってみるのが大事
「俺も色々やったよ」と前田さん。「自分にとっては役に立たないと思っていた情報も、意外と読まれたりする」とのこと。
前田さんは転職について赤裸々に書いたブログがよく読まれたそう。
ゆぴさん「みんな後悔したくないから、体験談の記事ってよく読まれるんですよね」
例えば、20代の時にやっておきたかったこと10選、とか会社員時代にやっておいてよかったこと10選、とか。
(確かに私も「20代」というワードは敏感に飛びついてしまう…)
「自分にとっては価値のないただの日記だと思っていたとしても、相手にとっては価値があるものかもしれない。出してみないとその尊さに気付けないですよね」
ゆぴさんの『書く習慣』にも書いてありましたが「その文章に価値があるか決めるのは、あなたではなく読者」。「こんなツイートしていいかなあ」と怖気づかず、積極的に発信していこうと思います。
(8)SNSはコミュニケーションツールだ
ゆぴさん「SNSって発信ツールだと思われがちですが、私はLINEのようなコミュニケーションツールだと思っています」
なので、自分と近い人をフォローしたり、誰かと絡んだりして積極的に関係性を広げよう、と。
この話の時に前田さんが「自分はタイムラインに出てくる人全員にリプライを送ったことがあった。広告にも送ったことがある」と話していて、思わず笑いました(笑)。「広告に絡んでいる人ってこういう人だったのか(笑)」
(9)自分のアウトプットを再利用しよう
前田さん「過去の伸びたツイートをリライトして再発信することがある」 表現を少し変えるだけで反応が変わったりするから面白い、と。
ゆぴさん「Twitterで140文字で発信したことを、noteで広げることはあります」
発信するテーマ選びに困ったら、お二人のように過去の自分のアウトプットを遡ってみるのも手ですね。
(10)注目を集めるテクニック
前田さん「【 】や「祝」を冒頭につけると、目を引きますよ」「140文字ぎっしりと詰めて書くのもいい」
発信内容だけでなくて、ビジュアル的にどうかを考えるのも大切だ、と。
さすがデザイナー…。
意識して発信していこうと思いました。
(11)好きな文章を読もう
イベント参加者からの質問「誰の文章が好きですか?」
このお二人の回答が、めっちゃわかる…!!!と1人で大共感していました(笑)
<前田さん>
竹村俊助さん:先回りしてくる。読者目線の文章。エモさがある
古賀史健さん:かっこいい。おしゃれ。
<ゆぴさん>
さくらももこさん
(↑筆者が大好きな本を貼っておきます笑)
岸田奈美さん
さくらさんも岸田さんも「コミカルで自分に向かって話しかけられている感じがわかりやすくていい」と。
この4人とも、私もよく文章を読ませていただいている作家さんたちなので、大共感でした。
(12)取材相手のことは、ヲタクになるまでインプット
これは私の質問なのですが!(読まれて嬉しかった)
「取材する際、どのくらいインプットをしていますか?」
この問いのゆぴさんの回答が素晴らしかった😭
「ヲタクになるまで」
1ヶ月前からCD聴いて、ファンのブログを読んで泣くぐらいまでにはインプットをする。でもそれくらいインプットしたら逆に質問することなくなるから、忘れる(笑)そう。
「役作りに近い」とおっしゃっていたのが印象的でした。
(13)文章力を上げるには「読む」「模写する」
これも私の質問なのですが!(また読まれて嬉しかった)
「文章力を向上させるために意識していることはありますか?」
とにかく「表現の幅を広げる」ことが大事なんだと。
昔は小説を読むのが大好きでしたが、最近はビジネス書ばかり読んでいます…。積極的に小説も読まなきゃなと。
(14)知ることは、選択を増やすこと
イベント参加者からの質問「5年前の自分に一言」
この、ゆぴさんの回答が心に残っています。
「サードプレイスを早く作ろう。家、仕事、学校以外の」「同じ環境で育った人とは価値観が似ていて新しいことに気づけないよ」
めちゃめちゃわかります。私も2021年の春に初めて実家を出て、シェアハウスで暮らし始めました。ここで出会った人は経営者やフリーランスの人ばかりで、毎日刺激を受けていたのを覚えています(最初は怖かったけど…)。
「これまでの人生になかったものを知ることは、選択肢を増やすこと。知識があるだけで選択肢が広がります」
*
イベントで心に残ったことを書いていたら、14個も出てきました(笑)
1つでも心に残ったことがあればそれだけで参加してよかった、と思えるのに、14個も。
心から参加できてよかったな〜。たくさんの刺激を受けたイベントでした。
大好きな文喫が会場だったのもよかった。3時間前から現地入りして本を読んで待機できたので(笑)
お二人の話を聞いていて感じたのが、どちらも「めちゃくちゃ分析をしている」ということ。バズるツイートの傾向や、自分がバズったツイートも「なぜバズったのか」を徹底的に分析していたので、お二人が発信を大切にされていることがとても伝わってきました。
そんなお二人を見習って、発信をゆるく頑張っていきたいと思います。
*
最後に、ちょっとだけ宣伝させてください!
【今、自分はこんな仕事をしています/こんな仕事に挑戦してみたいです!】
①映画やアニメのコラム執筆
リアルサウンド映画部さんにて
cinemas PLUSさんにて
②インタビュー記事
PROLABOさんにて
③美術館の取材レポート
スフマートさんにて
これからも、映画やアニメ、アートのコラムやインタビュー記事を中心に執筆していきたいと思っているので、お手伝いできそうなことがあればぜひご相談ください!
*
長々と大変失礼しました。これで本当に最後です。
ここまで、約6000文字です。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
ここまで読んでくださった方には、最近私の宝物に加わったものをお見せします。