「何をしたいのかわからない」28歳巫女の悩み!一人で寿司屋に行きなさいの巻
こんにちは。橘 吉次(きちじ)です。
先日、28歳独身一人暮らしの巫女さんの人生相談にのりました。
彼女は短大卒業後、正社員として神社に雇用された
社歴7年のベテラン巫女です。
ご存じのように、巫女という職業は未婚女性に限定されます。
更に、「若い処女であること」という条件も、暗黙裡ですが未だ現代社会に残っている古来からの価値観です。
これは、
<巫女は神の妻である>という、考え方に由来します。
よって、雇用条件で
<独身女性限定 処女優遇 28歳定年>などと明記している神社はありませんが、なんとなーくの雰囲気で、
巫女さんたちは20代後半になると、
・結婚します
・転職します
・後輩にゆだねて引退します
といって、お社を去っていきます。
これからの人生をどう生きるのか?
巫女さんの悩みを聞きながら、考えたことをまとめました。
28歳 美しき巫女の悩み
さて、くだんの彼女。
ぼちぼち引退の年齢を迎え、目下の悩みは
「これからどーしよー」です。
彼女は美しく(正装装束の姿は目を見張るほど美しかった!)賢く
茶道・華道・書道をたしなみ
当然だけど、和服を着こなし、舞う。
神を信じ、
人の祈り、つながり、伝統継承とはどの様なものか?を肌で知っている。
とても魅力的な女性だ。
30歳も年上のきちじから見れば
「んなもん、お前さん若いんだから、なんだってできるでしょう!」
なのですが、
彼女としては、
・もう28歳 転職するには遅すぎる年齢だし
・巫女のキャリアなんて、世間には全く通用しない
・この年齢で、知らない業界に新人として飛び込むことはできない
・できないことはないかもしれないけれど、そこまで興味ある業界がない
・だからといって結婚を選択するのはもったいない気がする
・子供産む前に、まだやりたいことができると思う
・でも、やりたいことが何か?わからない
という、典型的なお悩みを抱えておりました。
こんな相談をうけたら、貴方ならばどのようなアドバイスをしますか?
好きなネタ。最初に食べる?最後にとっておく?
突然ですが、握り寿司10貫が並んだランチ寿司。
好むネタ
そうでもないネタ
貴方はどちらから食べ始めますか?
きちじは、一番好まない「卵焼き」から食べます。
卵焼きは大好きです!
でも、甘い卵焼きとシャリって、合いますか?
ランチ寿司には必ず登場する、厚焼き卵の握り…
彩りとコストダウンのためとしか、思えない…偏見だけど…。
んなことは、どーでもよい。
お伝えしたいのは、握り10貫を食べる過程における吉次の思考です。
好まないネタ(厚焼き卵)
↓
どうでもいいネタ(タコ・イカ・光ものなど)
↓
好むもの(ハマチ・マグロ・白身など)
↓
一番すきなもの
エンガワ!えんがわ!縁側!
つまり、これは興味のないものを片付けていって、最後に本質に迫る!
最後に幸福を手に入れる!
という、思考です。
「食べてる途中で、死んだらどうするの?勿体ないじゃん!」
という、<一番最初に大好きなネタを食べる思考>の方が主張するご意見もございますが、ものごころつく頃より一貫して、この思考を選択しております。
握り10貫を相対評価し、演繹法的に最後の幸福にたどり着くやり方ですな。
ところが、10貫ズラッと並んでいない、カウンター寿司屋に行くと、
この思考法が、ガラッと変わるのですよ。
女ひとり。寿司屋のカウンター
寿司屋のカウンターに座り
日本酒をお供に、つまみから最終の締めまで、自分ひとりで決める時、
選択する思考はガラッと変わります。
① 好むネタをグループにする
カウンターに座っているので、好むネタを「ハマチ・マグロ…」という
概念で選択しません。目の前に並ぶネタを見て、
「わあ、美味しそう!新鮮!綺麗!」という感情で好むものが決まります
よって、ランチ寿司の時は<どうでもいいネタ>のポジションだった
「タコ・イカ」が好むネタに昇格することは、よくあります。
② ①のグループから食べる順番を決める
味の薄いものから、濃いものへ。というセオリーには従いますが、
ハマチ→ウニ→マグロ と続いた後に、ヒラメの塩レモンなどを食べると
最高の幸せを感じます
③ エンガワ!究極の好きを割り込ませる
②で決めた順番に、エンガワを割り込ませます。
お代わりあり!の前提で…。
それぞれのネタレベル、お腹の満腹具合、酔いかげん…など、
都度変化する自分の状況に合わせて、決めた順番を修正していきます。
ね。ランチ寿司の思考と全然違うでしょ。
きちじは、人生はこのような思考のほうが愉しく生きられると思います。
お勧めは、カウンター寿司屋思考です。
与えられた情報、今もっている知識、今までの経験の中から、
「やりたいことを探す」と
どうしても、ランチ寿司の思考法になってしまいます。
そりゃ、「やりたいことがわかない」状態になりますよ。
ランチ寿司10貫にエンガワがない!場合の方が多いのですから。
だから、一人で寿司屋に行ってカウンターに座ってください。
連れは不要。
たった一人で行くことがポイントです。
更に、回転寿司はいけません。
甘えがでます。
昔ながらの、ノレンのかかった寿司屋に行ってください。
そして、自分の内面を丁寧に観察し、都度変化するこころを内観して、
「あれも好き、これも好き、こっちも面白そう…」
「さて、どの順番でチャレンジするかな?」
と、ワクワクしながら検討するほうが、人生愉しいじゃん!
次のエンガワをワクワクながら見つけよう!
彼女は、単純に巫女の衣装に憧れて、神社に就職したそうです。
その後の人生設計なんて、なんにも考えずに自分の「好き」に従った。
7年間の巫女生活は学びが多く、楽しかったと彼女は言います。
結構じゃないですか!
素晴らしいじゃないですか!
また、同じ感覚で「自分の好き」をグループにして、色々試していけばエンガワを見つけることはできる。
巫女の賞味期限が終わるならば、つぎのエンガワを見つければいいだけのことです。
眉根を寄せて、「わからない、みつからない」と悩むのは
本末転倒。
時間の無駄ですね。
一人で寿司屋のカウンターに座るのは、ちょっと勇気がいるだろうな。
28歳じゃ、ちと早いかな?
きちじが、抵抗なく寿司屋で一人酒が愉しめるようになったのは、
45歳を超えてからだった…。
なんでも修行がいるのよ…。
でも、勇気をだして行ってみよう!
カウンターで、必死に内面観察しながらネタを頼むお前さんの姿に、
きっと板さんは、ドン引きするだろう。
そんな情景を想像するだけでも楽しいね。
そうだ、笑え!
お前さんは、笑ってた方がずっと美しいぞ!
ご興味があれば、覗いてみてください!
橘 吉次 著作
橘 吉次講師「ストアカ講座」
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最後までお読みいただきありがとうございました。
では、さようなら
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