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男爵Mとワタシ・第一話

2023年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

年明けに書きはじめようと
企んでいた話が
今回のタイトルである
『男爵Mとワタシ』。

週一4時間のバイト先で
見たこと聞いたことが主な内容。
男爵Mとはワタシのボスで、
彼の豪邸のハウスキーパーが我がポジション。
この三階建て豪邸は、
マンハッタンのダウンタウン西側に位置する。

今年から週二回になり、1日3時間労働。
ニューヨークの最低賃金の3倍以上をゲット。
悪くない。
過去最高の時給を叩き出せたから。

きっかけは、あるインデペンデント・キュレーターからのお声がけがあったから。
一度は即座にテキストで断った。10月14日金曜に、実験音楽と映像のパイオニアであるアーティストのお誕生日会で、彼のチャイナタウンの家の台所で野菜切りや皿洗いをしていた。その様子を一晩中見ていた彼女から二度目のリマインダーが入った。

当時のバイト先だったブルックリンのウィリアムスバーグにある日経食料品店『みどりや』のマネージャーに相談してみた。「ハウスキーパーの経験無く不安だったら、試しでやらせてもらったら?」との的確なアドバイスをくれたことに感謝だ。

その結果、男爵Mの邸宅へキュレーターの彼女と共に10月17日月曜の朝9時に初顔合わせを兼ね伺った。

男爵に各階の各部屋へ案内され、簡単な自己紹介から、週2、3回で、一日2、3時間労働、そして長期で働いてくれる人を募集している事と時給の説明をされた。

その時にあえて料理や洗濯など「自分のできないこと」を相手に伝え、でも服を折りたたむことは得意と最後に付け足した。「わたしにはそのジャパニーズ・タッチが必要。」と漏らした彼には、「丁寧な衣類のたたみ方」の部分が響いたもよう。

こうして、ニューヨーク版『家政婦は見た!』の実写版
初日が2022年11月1日火曜の朝10時に決まったのだった。


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キバちゃん
40代後半から人生再スタートしました。日常生活のアウトプットを、ポエトリーやDJという方法で表現しています。残された時間、後悔ないよう、トライ&エラーしながら多動中です。応援の方よろしくお願いいたします。