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「なんか、いい休日だなぁ」 河川敷の階段で小雨に打たれながら、考えるより先に言葉が出た。 昨日は、インフルエンザのワクチンを打つため、1日休みを取った。本当は、終業時間より少し早く職場を出れば病院の終わり時間に滑り込める。だけど、1時間単位でしか休みが取れなくて、一度家に帰るにしても、カフェで時間を潰すにしても、中途半端になる。 それに、他にやることもあった。今月締め切りの取材記事が、取材すらできていない。1週間前、取材の候補先にメッセージを送ったが、返事がなくてそのまま
朝から、古いPCのデータの始末に悪戦苦闘していた。 BGM代わりのテレビ番組は、甲子園中継。 終始興奮して話すアナウンサーの声、 打球を打ち返すバットの金属音、 スタンドの懸命な声援とブラスバンド。 画面に注目せずとも、それだけでもう、 球場の熱気が十分わかる。 サイレンの音が響く。 試合の終了、あるいは開始を告げるものかと思って画面に目をやる。 そこには、黙祷を捧げる球児たちの姿があった。 時計の針は、午後0時。 このサイレンのことを知ったのは、 幼い頃に夏を過ごし
夕方、家で仕事をしていると、外から滝のような音が聞こえてくる。 雨だ。 それもかなり激しい。ゲリラ豪雨でも一風変わっていて、私を境に左は大荒れ、右は陽気な空模様。横から差し込む光が、次々と雨粒にぶつかって空をきらめかせていた。 なんて、きれいなんだろう。目を奪われているうちに、大きな虹が姿を現した。 急な大雨に驚いた鳥たちが、慌てて雨宿りしにくる。みんなで外の様子をうかがいながら、同じ時をゆっくり過ごす。 こういう時間、いいな。 気まぐれな夏空を眺めていられること
noteの毎日更新をしている人、 noteのネタを探している人、 何か新しいものを書いてみたい人、 普段、noteは読む専の人。 私と一緒に、8月15日の日記を書きませんか? * 書店で、日常の大切さに気づかせてくれる素敵な本と出会った。 椋本湧也さんの『日常をうたう』。 戦時中の話を94歳のお祖母さんにインタビューし、その録音を聴いた27人が現在の8月15日の日記をそれぞれ書いて、本にまとめたもの。 この本を読むと、日常は美しく通り過ぎているのだな、と気づかされる