手応えアリの補習課題をふりかえる
こんにちは。ひすとりです。
今日は自分の教師時代を消化するために書きます。
教師時代の取り組みで手応えがあった「補習課題」の話。
学習力向上プロジェクト(補習課題)
最も手応えがあったと感じた取り組みは、いわゆる補習課題です。
「学習力向上プロジェクト」と題して、テストの成績から選抜した生徒に補習課題を出しました。教科書レベルの問題のテストで3割以下の生徒を対象にしたような気がします。
一般的なイメージの課題は、与えられた問題をとにかく解いて提出期限までに出すことをゴールにしがちです。このことに違和感を覚え、やり方に工夫を入れてみました。
1.課題はペナルティではなく「わからない不安」に伴走するため
まず課題について、該当者には丁寧に「目的」を説明しました。
なぜならテストの点数で呼ばれるだけで、課題にマイナスな気持ちを抱き教師に説教されると思ってくる生徒も少なくないからです。
イヤイヤな生徒の「やらされ感」を払拭し、
学習がわからない→不安→つまらない→やりたくない
という負ループをたち切るためのサポートがしたい、とはっきり伝えます。
もちろん伝えるだけでやる気が上がるような簡単なことではありません。
ですが教師の言葉でWHYを伝えることが、生徒自身の問題として捉えてもらう「第一歩」だと考え取り組みました。
2.授業の復習を「即時的に」「真似て」行う課題
さて課題内容ですが、至ってシンプルです。
1週間の授業で進んだ範囲を、該当箇所の参考書・問題集を使って復習し、わからない点を洗い出すこと。
そして、その証として問題集に取り組んだノートとか書き出したメモなどを提出してもらうことを行いました。
ここで重要なのは、ただこの内容を提示して後は締め切りを守らせるだけではなく、「学習方法」を細かく提示しまずはその通りに取り組ませたことです。
なぜなら学習が苦手な生徒の多くは、どうやって学習していいかわからず苦手が積み重なることがほとんどだからです。
まずは、成果の出やすい学習方法を「まねる」ところから教えて実践してもらうこと。それが軌道に乗ったり、うまく行かなかったらやり方を修正していくこと。
学習には「まねる」→「軌道修正」→「オリジナルで創造的に」の流れがあります。このスタートの「まねる」を補習課題にして身体で体験してもらうようにしてみたのです。
3.「できない」には具体的な行動を考える質問でサポート
課題でいつも悩んだのは「提出できない」問題です。
期限に遅れる、全くやってこないなどはしばしばおこります。
そのとき、頭ごなしに懲罰的な説教はしないことを大事にします。
過去の原因を責めるより、未来の行動にフォーカスした質問で生徒自身が選択を決めるサポートをします。
このサポートをしていく上で、提出期限は有効です。
その時間までに生徒がどんな復習に取り組んだのかを観察する、声をかけるタイミングとする。
教師の私にとって、声をかけると「決める」ことで多忙なスケジュールでも本質的な教師のあり方を忘れずに済んだのがよかったなあと思います。
この課題で手応えを感じた理由
さて約半年間この課題に取り組み、学期末に生徒に言われた言葉がとても印象的でした。
涙が出るくらい、嬉しい言葉でした。
実際にテストの点数も30点ほど上がり、大学受験合格まで自学習で乗り切っていました。
もちろん課題対象者全員が甲のような結果だったわけではありませんが、効果が上がった生徒も確実に増え、教師時代の取り組みの自信につながったのです。
この経験から私は確信しました。
この確信から私はがむしゃらに生徒個人にフォーカスするようになるのですが、仕事の優先順位がうまく考えられず、最後はメンタルを潰してしまいます。
教員の多忙な状況は昨今の「#教師のバトン」関連でもよく知られるようになりました。どうしたら教師の余裕を保ち、個別学習の時間も担保できるのでしょうか…。
ともかく、今回はこの辺で筆を置きます。
教師時代の私を消化するシリーズ、でした。
ここまで記事を読んでくださった方、ありがとうございました😊
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