野球場の警備と運送会社の荷物詰め込み
最初に暮らした祖母の家の近くにはMLBの野球場があった。
旦那の大好きなチームで、やつはそのチームの警備員の仕事を得た。
理由は家から近かったのと、警備員になれば仕事中に野球を観戦できるというもの。
これは7か月ぐらい続いたが、自主退職。
なぜ辞めたのかは詳しく覚えていないが、人間関係だったと思う。
そして、運送会社の荷物詰め込みは警備員をやめた後すぐに始めた。
こちらは夜から朝までの、通称グレーブヤードシフト。
学校もあるんだから夜中働くのはよくないのでは?と提案したが
荷物の積み込みなら人と関わらなくて済むからいいのだ、とやる気に満ちていた。
仕事では重いものを運ぶため、安全靴を履くように会社から指示があった。
そこでウォールマートへ行き、5000円しないくらいの安全靴を購入した。
しかしやはり夜中のシフトと日中の学校は旦那が達成できるものでは無かった。
また、荷物の詰め込みもただ詰めればいいわけではなく、決まった荷物の量を決まったトラックに詰め込むのだから、ホイホイ運ぶだけでは入りきらない。
ホイホイ運ぶことしかしなかった旦那は、会社の人に詰め方が甘い
と注意されたことで、帰宅後毎回愚痴をこぼすようになった。
私からすると注意されたことは改善すべきと思うが旦那は違った。
彼の言い分は、箱のサイズや形が統一されていない
トラックが小さい、更に夜中の仕事だからそこまで頭が回らない
という驚くべきものだった。
頭が回らないの部分は、誰しも言ってしまう可能性があるが
箱のサイズや形、トラックのサイズに関してお前が文句を言える問題ではない。
それは、根本的に料理が出来ない人が、素材が悪い、フライパンがしょうもない、ブラインドタッチが出来ない人が、椅子の高さが悪い、キーボードの一文字一文字が小さい、と言っているのと変わらない
何とも聞くに堪えがたいものだった。
そして彼は2か月で自主退職した。