マガジンのカバー画像

本当は面白い物理の授業

18
「本当は面白い物理の授業」のnoteを集約しています。これから「物理を好きになって欲しい方向け」の内容です。
運営しているクリエイター

2021年9月の記事一覧

本当は面白い物理の授業 016  運動エネルギー

本当は面白い物理の授業 016 運動エネルギー

今回は、
「エネルギー」の一つである「運動エネルギー」について勉強します。

「運動エネルギー」とは、運動している物体が持っているエネルギーです。

運動エネルギーの公式

「運動エネルギー」を調べると、次のような公式でがでてきます。

  運動エネルギー : K (J)
  運動している物体の質量 : m (kg)
  運動している物体の速さ : v (m/s)

   K = 1/2・m・v^

もっとみる
本当は面白い物理の授業 015  「仕事」と「エネルギー」

本当は面白い物理の授業 015 「仕事」と「エネルギー」

物理における「仕事」と「エネルギー」とは、どの様なものでしょう?

皆さんも、日常生活で「仕事」と「エネルギー」という言葉を使ったことがあると思います。

例えば、(高校生の方は使わないと思いますが)

「頑張って『仕事』してるね〜。さすが、『エネルギー』があるな〜」

と言う感じです。

この例からもわかるように、
「エネルギー」があるから「仕事」ができる。

つまり、
「エネルギー」とは「仕事

もっとみる
本当は面白い物理の授業 014  動摩擦力

本当は面白い物理の授業 014 動摩擦力

今回は「動摩擦力」について説明します。

「動摩擦力」とは、「相対的に動いている2つの物体の接触面に働く摩擦力」です。

「机」の上に「辞書」を置いて、指で押して動かしてみましょう。

「辞書」を等速で押している間、「押している方向」と逆方向に、「辞書の動きを妨げる力」を指先に感じます。それが「辞書」と「机」の間の「動摩擦力」です。

「動摩擦力」は「最大摩擦力」よりも小さくなります。物を押して動

もっとみる
本当は面白い物理の授業 013  静止摩擦力

本当は面白い物理の授業 013 静止摩擦力

前回の授業では、「摩擦力」の概略について学びました。

今回は、「静止摩擦力」の詳細を説明します。

「計算方法を丸覚えする」ことは大変です。
それよりも、「摩擦力が発生する原理を理解する」ことに焦点を当てて学習しましょう。

それでは、例を挙げて、順番に考えていきます。

「012の授業」で「机の上に置かれた辞書」の「摩擦力」について、説明しました。
その例を使い、「静止摩擦力」が発生する理由に

もっとみる
本当は面白い物理の授業 012  摩擦力とは?

本当は面白い物理の授業 012 摩擦力とは?

今回の授業は「摩擦力」です。
高校物理で習いますが、実は解明されてないことが多く残る分野です。

「摩擦力」は、私達が普段使っている製品にも密接に関係しています。

そして、
機能上「プラス側に働く」場合と「マイナス側に働く」場合があります。

まずは、「摩擦力がプラス側に働く事例」です。

私達が「自転車」のペダルをこぐことで、前に進むことができるのは、「タイヤ」と「地面」の間に発生する「摩擦力

もっとみる