【軟式用バット特集】バット界隈が激アツ!
※2023年8月に更新しました※
草野球のバット市場がアツい。
良いバットを使ったからといって打てる保証はありませんが、魅力的なバットが売っていると欲しくなるのが我々草野球マンです。
ちなみに日経新聞でも軟式野球用のバットに関する特集が組まれていました!
(※有料会員向け記事です)
2023年8月時点のバット市場を草野球野郎ケヴィンなりに考えてみます。
【ウレタンの王者】ミズノ ビヨンドマックスレガシー
軟式野球のバット事情なんて前まではなんてことはなく、金属 or カーボンくらいしか選択肢がなかったですよね。
そこに革命をもたらしたのが老舗メーカーのミズノさん。
「ウレタンバット」という新ジャンルを生み出して、軟式野球界に新たな世界を作り出しました。
ウレタンバットの先駆け且つ最先端と個人的には思っていますが、まぁレベルの高いチームほど、このバットを使っている率が高い。
他メーカーも追いつけ追い抜かせとウレタンバットを発表していますが、どれだけ他メーカーが頑張っても「ビヨンドシリーズの最新モデル」という絶大な信頼性や安心感には敵いません。
実際にマジで飛ぶ
最新モデルである「レガシー」がリリースされた当初、私は冷ややかな目で見ていました。
だって飛ばすとか、外野を超すとか、そもそも角度のついた当たりを打たないといけないし、角度つかないバッターがレガシー使っても意味ないじゃん、と。
そんな考えだった頃の記事がこちらです。
でも使っているうちに変わった
それから色々とあり今は私も83 cmのミドルバランスのレガシーを使っているのですが、前までは84 cmのトップバランスのギガキングを使っていました。
バットを変えてだんだん気づいたのが83 cm、ミドルバランスというスペックの操作性の良さです。
巷でレガシーは「飛ぶ!」という話で持ち切りですが、意外にも操作性が抜群なのは驚きでした。
そして前までは滅多に外野にライナーを打つことができませんでしたが、レガシーを使い始めると強い当たりが増えて、遂にはライト、センター、レフト、全方向外野の頭を超える当たりを打つことができました。
2023年夏に"2"が出るらしい
ビヨンドシリーズを使ってきた人ならご存じかと思いますが、必ずと言っていいほどしばらくすると"2"が発売されます。
ということで2023年夏に「レガシー2」が発表される模様です。
ソースはこちら。
もっと飛ぶのかよ・・・また5万円が・・・
"2"は多分重い
旧モデルの"ギガキング"、そのまた旧モデルの"メガキング"、いずれも"2"は反発力が増していますが重量も増しています。
ギガキング→ギガキング2発表時はリアルタイムで経験しましたが、まぁ"2"の重かったこと・・・。
なので反発力が増して飛ぶのは確かでしょうが、恐らく重くなるので私のように操作性を重視する人なら選択肢から外れると思います。
2023年8月更新
夏だというのにまだ新作の発表ないじゃん!
と思っていたら遂にミズノのホームページに新情報が!
これは間違いなくレガシー2に当たる新作のはず!
今までの流れ通り「レガシー2」という名称でいくのか、あるいは違うネーミングでいくのか。
それと個人的に気になっているのはこの点。
もはや飛ぶのはどのメーカーも当たり前になって、振りやすさをアピールするメーカーが増えています。
そんな中、ミズノは重量を増して反発力を稼ぐ"2"を出すのか?
あるいは振りやすさも反発力も両立するのか?
気になるところです。
レガシーに次ぐ勢いのSSK MM18
レガシーの使用率がNo.1なのは間違いありませんが、No.2はこちらSSKのMM18。
SSKもミズノ同様の老舗メーカー、子供の頃から慣れ親しんでいます。
私の認識だとSSKは今までウレタンではなく、カーボン系のバットで勝負していたような・・・。
しかし満を持して発表したウレタンバットがMM18。
厚さがどうのこうの・・・という話は割愛して体感的な話をすると間違いなくレガシーの次に使用率が高いです。
チームメイトも使っていますが、みんな口を揃えていうのが「レガシーは振れないけどMM18なら振れる」という話。
私も店でMM18を素振りしたことがありますが、総じてレガシーよりも振りやすいです。
特にミドルバランスが振りやすくて、ウレタンバットとは思えないくらい。
それにMM18は軽量モデルもラインナップされています。
700g未満なんですね・・・軽いなぁ・・・
もちろん飛びます
私は実戦で使ったことはありませんが、チームメイトがかっ飛ばしているのを何回も見ていますし、相手チームにエグい当たりを何度も打たれています。
ショートを守っていて三遊間を痛烈な当たりで抜かれた時の衝撃をいまでも覚えています。
打った瞬間は取れる!と思ったのですが、気が付いたら横を抜かれました・・・
軽量モデルになると勢いは落ちるかもしれませんが、いずれにせよ素晴らしいバットです。
・レガシーは重くて振り抜けない
・みんなと違うバットが良いけど、ウレタンのトレンドには乗りたい
といった人にお勧めです。
個人的な体感としてレガシー(あるいはギガキングなどビヨンドシリーズの旧モデル)とMM18の二つでシェア率8,9割ですが、他にも面白そうなバットがたくさんあります。
更に厚みが増した"MM23"が登場!
さてSSKがいよいよ本気を出してきたようでMM18に次ぐ新シリーズMM23を発表しました!
めっちゃ飛びそうじゃー--んwww
ちなみに個人的に印象的だったのはバットの軽さ。
レガシーにしろ、MM18にしろ
-83cmは710g
-84cmは720g
-85cmは750g
という具合でした。
(便宜上トップバランスの話をしています)
しかし!
MM23は下記のスペックのようです。
-83cmは700g
-84cmは710g
-85cmは740g
つまり従来より10g軽いのです。
これはデカい。
いくら高反発のバットでも「重いから使えない」と敬遠する人はいますが、軽くなると使わない理由がなくなってしまいます。
元々MM18はレガシーよりも振りやすい!という評判でしたから、それが更に軽くなるので、より一層レガシーとの差別化が進んでいくことでしょう。
超個人的にはMM23のデザインがイマイチ・・・まぁそのうち色違いが出るのかな?
ZETTの猛攻がはじまる
忘れてはいけないもう一つの国産メーカーZETT。
「ブラックキャノン」を代表として軟式バット界隈でも常に存在感を発揮しています。
しかしウレタン系とは距離をおいて、カーボン系で勝負する立ち位置でした。
そんなZETTが遂に本気でウレタンバットを作った模様。
それがこちら。
いつも飛ばしまくるトクさんとライパチさんですがこの動画ではいつもに増して飛ばしてますね!
このバットは2023年1月発売とのことですが、アルペンの新宿店に展示品が置いてありました。(写真ないです・・・撮ればよかった・・・)
展示されていたのは83cmのモデルでしたがバランス的にはとても扱いやすそうな印象。
そして何より印象的だったのがウレタン部分の柔らかさです。
これ下手したらスポンジじゃね?くらいの柔らかさ。
(それは盛り過ぎ)
そして柔らかい分、打感部が深く凹む。
MM18が発売当時、「業界最厚18mmのウレタン!」と謳っていましたが、モンスターブラックキャノンはそれを上回る22mmとのこと。
※2023年4月にSSKが厚み23mmの"MM23"を発売。いたちごっこ・・・
すげぇ。
詳しくはオフィシャルページを御覧ください。
(後日)
草野球Youtuberのクーニンさんもこのバットを試した模様!
こういったメディア露出は恐らくゼットさんが広告費として捻出しているのでしょうが、それだけ気合が入っている証拠!!!!!
私は買えませんが、これからバットを買う人にとってはレガシー、MM18、MM23に並んで気になる一本ですねー!
もしチームメイトが買ったら是非試してみたい・・・
アベレージヒッターに特化したローリングスの次世代モデルに期待!
2年ほど前までは一定の使用率だったローリングスのハイパーマッハシリーズ。
当時はレガシーが発売される前でギガキング02が最新モデルだった時代。
・「飛ばすならギガキング」
・「単打狙うならハイパーマッハ」
というハッキリとした構図で、チームの8割がギガキング、2割がハイパーマッハという具合でした。
ギガキングが多数派だったのは間違いありませんが、そんな市場においてしっかりと独自の立ち位置を築いていたローリングスは素晴らしいマーケティングだな・・・と感心していました。
しかし!
レガシーの発売後からハイパーマッハを見る機会がどんどん減っていきました・・・。
ミズノにしろSSKにしろ新作を発表している中、ローリングスはここ数年めっきり新作を発表せず、一気に使用率が落ちています。
(後日修正、新作はリリースしていたようですが、私がまったく気づいていなかったです、リサーチ不足でした)
ウレタン全盛期ですが今も変わらず単打狙いの需要はあるはずです、みんながみんなホームラン狙いではないですから。
なのでローリングスがまた新作の売り出しに力を入れたら売れるんじゃないかとおもうんですけどね。
レガシー程は売れないかもしれませんがそれでも一定の需要はありますし、チームでも1,2人は使う人が出てくるはず。
各自マイ・レガシーを持ちながら、チームバットでハイパーマッハを一本、というのが理想ですね、場面によってはハイパーマッハで単打狙いとかアリです。
ローリングスが2023年どういった計画を立てているのかは未知数ですが、私は楽しみにしています!
【後日更新】
この記事をアップした後、お店にいったら今まで見たことがないハイパーマッハが売られていました!
いつ発売されたモデルなのかわかりませんが草野球YoutuberのPRもなかったですし、全然知る機会が無かったです・・・
新商品にアンテナ張っている私でさえこれですから、世の認知度は相当低いはず。
これだけレガシーとは真反対のスタイルなので、場面によってはこっちもありだよねと思うんですけどね。
できたら一本欲しい・・・
でも¥50,000近くするんですよ・・・
それじゃレガシーなりMM18買うよね・・・。
USメーカーも気合が入っている
野球の本場アメリカのメーカーも頑張っています。
marucci「ワニクラッシャー」
MLBで使用率が激上がり中"マルチ&ヴィクタス"の新作「ワニクラッシャー」。
ワニクラッシャーと言えば草野球Youtuberのクーニン氏が愛用していることで知られています。
圧倒的にレガシーの使用率が高い中、クーニン氏はワニクラッシャーを大絶賛していて、重要な大会でも確実にワニクラッシャーを使っています。
これはお金もらってるとかそういうレベルじゃないですよね、本当にワニクラッシャーを気に入っているようです。
Easton 「ADV」
少し前にイーストンも新作を発表しました。
これまたトクさんとライパチさんが打ちまくっていて、めっちゃ飛びそう・・・。
ディマリニ 「K-Point」
「草野球わんチャンネル」さんが興味深い動画をアップされていまして・・・
どうやらディマリニのK-Pointというバットがレガシーよりも飛ぶ説とのこと!
これは本当に興味深い。
店でも滅多に見かけることがないし、周りに使っている人がいないので試すこともできないけど気になるなぁー!
個人的意見
とはいってもUSメーカーの使用率は低いですね・・・。
野球の本場が故にアメリカは子供から硬式野球ですし「アメリカの軟式用バット」というのは正直ピンとこないです。
ちなみに私、幼少期はアメリカで野球していました。詳しくはこちら。
話を戻して・・・。
実は私、草野球を始めた最初の頃はイーストンのバットを使っていました。
でもミズノのギガキングを使っているチームメイトを見ると、自分もそっちを使いたくなりまして・・・
ただ単に当時自分が全然打てなかったからだけなんですけど・・・。
何はともあれ、やっぱり国産メーカーの方が親しみがあるし、安心感があります。
特にミズノなんかはその筆頭。
そんな中でも新しいモノが好き、周りとは違うモノを使いたい!という人はUSメーカーのバットを試してみてはいかがでしょうか。
上記のビデオを見ればわかりますがメチャクチャ飛びますから!
でも結局は・・・
トクさんTVで新しいバットを紹介すると必ず見かけるのがこういったコメント。
・レガシーと比べた本音を話してほしい
・結局トクさんもライパチさんも試合だとレガシーだよね
だから結局はレガシーが一番なんでしょ?と。
これは私も否めなくて、正確に細かくバットの性能を分析したらどのバットが優れているか、分かるかもしれませんが
何はともあれ「ビヨンドシリーズの最新モデル」というブランドは最高の安心感と信頼性があります。
間違いなくブランド力としてはビヨンドシリーズの最新モデルがこの先も一番でしょう。
でも。
トクさんTVの草野球チーム「天晴」ではMM18を愛用する選手達もいます。
それにクーニン氏もワニクラッシャーを愛用しています。
だから自分が気に入ったバット、自分に合うと思ったバットを使えばよし!
まとめ
以上、2023年8月時点の軟式野球バット市場の総観でした!
もちろん他にもいろんなメーカーがいろんなバットを販売していますが、私が普段目にするバット、過去に触れたことがあるバット、ネットで見かけて気になるバットを紹介した次第です。
余談ですがどのバットも高いんですよね・・・
でも安さを求めるなら型落ちのバットを買うのがおすすめです。
例えば今の時期ならギガキングとギガキング2が安いはず。
私も以前、2万円台で新品を買いましたし、メルカリならもっと安く買えるかもしれません。
それとSSKはMM23が最新作なのでそのうちMM18もメルカリで安くなるんじゃないかな・・・
どのメーカーも最新モデルは高いですが、1-2世代前のバットは型が落ちるので割引になることがあります。
そんなこんなでバット選びも含めて草野球を楽しんでいきましょう!