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2024年2月の記事一覧
決算受け急騰、代替肉大手ビヨンドミートの現在
代替肉メーカーのビヨンドミートが2月27日、2023年10〜12月期決算を発表、株式市場を大きく騒がせた。
10〜12月の売上高は7,368万ドル(前年比7.8%減)で、営業損益は1.6億ドルの赤字。売上原価は1.57億ドルで売上総利益も8,386万ドルのマイナスだった。事情は後述するが、依然として経営は厳しい状況にある。
ところが同社の株価は、決算発表翌日に30%を超える上昇。決算が開示され
Hims & Hers Healthが好調!定期購買150万人超え、2024年は通期黒字化へ
ヘルス&ウェルネスプラットフォームを標榜する「Hims & Hers Health」が好調だ。2月26日に発表された2023年10〜12月期決算は、売上高が2.5億ドル(前年比48%増)だった。
営業損益も大きく改善し、10〜12月期は40万ドルの赤字。営業外収入が261万ドルあったため、最終損益は黒字だった。1〜3月期の売上予想も2.67〜2.72億ドル(前年比40〜43%増)と、引き続きの急
Zoom 4Q決算:依然成長弱いが時間外10%上昇、潤沢な現金の一部を自社株買いへ
オンライン会議ツール提供のZoomが2月26日、2024年1月期決算を発表。11〜1月期の売上高は11.5億ドル(前年比2.6%増)、営業利益は1.69億ドルだった(前年同期は1.3億ドルの赤字)。
Zoomはコロナ後に成長率と収益性がともに低迷。レイオフを含むコスト削減施策により、足元では営業利益率15%と収益性を改善した。株式市場は進捗や展望を評価しているのか、決算発表後の時間外株価は約10
NVIDIA決算:力強い業績で時間外+7%、今後も成長を続けられる理由をCEOが熱弁
NVIDIAが2月21日、2024年1月期決算を発表。通期での売上高は609億ドル(前年比126%増)、営業利益は330億ドル(同7.8倍)だった。
第4四半期(11月〜1月)の売上高は221億ドル(前年比265%増)となり、会社予想の200億ドルを上回った。営業利益に至っては136億ドル(同10倍)で、営業利益率は61%を超えた。
好業績を受けて、時間外株価は目下7%強の高騰。2〜4月期の売
Shopify決算:オフライン牽引し成長加速、販促機能とクロスボーダー取引も充実
大手ECプラットフォームのShopifyが経営上の転換点を迎えている。
Shopifyと言えば、株式市場で長く注目を集める成長企業。コロナ禍では売上成長が加速し、一時的に黒字化も実現したことで時価総額が高騰。その後は成長が鈍化し、再び赤字になったため株価は低迷した。
2023年4〜6月期には物流事業に関して巨額の減損損失を計上したが、翌四半期からは黒字に回復。10〜12月には更なる増益を果たし
Roku決算:成長回復も株価24%の急落、海外事業に注力しユーザーあたり売上が減少
ストリーミングTVプラットフォームのRokuが2月15日、2023年10〜12月期決算を発表。売上高は9.8億ドル(前年比13.5%増)、営業損失は1億ドルだった。
経営陣は「調整後EBITDAとフリーキャッシュフローの黒字化を一年前倒しで実現した」と進捗をアピール。売上高も一時の横ばい基調からは回復したが、決算発表翌日の株価は24%もの急落となった。
広告市況が今なお思わしくない中、Roku
創業経営者が企業価値を毀損した?成長鈍化で軟調「Twilio」にみる戦略の失敗
顧客エンゲージメントプラットフォームを標榜するTwilioが2月14日、2023年10〜12月決算を発表。売上高は10.8億ドル(前年比5%増)、営業損失は3.6億ドルだった。
かつて株式市場を熱狂させた同社も、成長がすっかり鈍化した。それでいて黒字化には至っていないのだから、株価が低調なのは不思議ではない。時価総額は現在110億ドルで、2021年のピーク時から約七分の一に下落した。
主軸のコ
ロビンフッド決算:黒字回復で株価急騰、高金利下で金利収入が全体の約半分に
株式売買アプリを手がけるRobinhoodが2月13日、2023年10〜12月期決算を発表。売上高は前年比24%増の4.7億ドル、営業損益は2,900万ドルの黒字だった(前年同期は1.7億ドルの赤字)。
2021年からの過去数年と比べ、損益は大きく改善。株式市場もこれを好感し、翌日の株価は13%の上昇となった。過去一年で18%近く上昇していたが、高まった期待をさらに上振れた。
ヴラッド・テネフ
Airbnb決算:増収減益も「三つの戦略」推進、2024年はパリ五輪が目玉
Airbnbが2月13日、2023年10〜12月期決算を発表。売上高は前年比17%増の22億ドル、営業利益は5億ドルの赤字(前年同期は2.4億ドルの黒字)。2023年通期でも増収減益という結果だった。
決算発表後の時間外株価は執筆時点で4%の下落。同社の株価はこの一年間で25%高と堅調な推移を示していた。時価総額は現在965億ドルだ。
10〜12月というのは、同社にとって予約のピークシーズンで
ペイパル2023年決算!新たな経営陣が改革を推進、事業者向け広告商品も展開へ
ペイパルが2月7日、2023年10〜12月決算を発表。売上高は前年比8.7%増の80億ドル。営業利益は同じく39%増の17億ドルだった。売上高は右肩上がりに拡大し、今四半期は大幅増益も達成。
一見すると順調に見える同社だが、株式市場での評価は低迷が続いている。直近一年間の株価は26%減。決算発表翌日も約10%の下落となったが、その後はいくらか持ち直した。
昨年には元インテュイットのアレックス・
半導体IP大手「Arm」決算発表後、株価が一日で48%急騰
半導体IP大手のアームが2月7日、2023年10〜12月期決算を発表。売上高は前年比14%増の8.2億ドル。営業利益は同じく45%減の1.3億ドルだった。
一見した限りでは何の変哲もない結果だが、翌日の株価は48%もの急騰。時価総額は1,167億ドルへ膨らんだ。今なお発行済株式の90%を握るソフトバンクグループの株価も高騰。同社の持分は一日で340億ドル増えたことになる。
アームは1〜3月期に
Snap 2023年決算!通期売上前年比フラットで時間外株価が30%超の急落中
Snapが2月6日、2023年10〜12月期決算を発表。売上高は前年比4.7%増の13.6億ドルにとどまった。営業損失は2.5億ドルで、黒字化への道半ばという状況だ。
2023年9月から三か月ほどをかけ、同社の株価は二倍前後に上昇。投資家からの期待は高まっていた。今回の結果には大きく落胆したようで、時間外株価は30%以上もの急落となっている。
もはやお家芸のように、決算発表における株価暴落を繰
パランティア2023年決算!収益性続伸で時間外急騰、AI需要に政府向けPF化も
パランティアが2月5日、2023年10〜12月期決算を発表。売上高は6億ドル(前年比20%増)、営業利益は6,580万ドル(前年同期は1,783万ドルの赤字)へと拡大した。
通期での売上高は22.3億ドル(前年比17%増)。そのうち10億ドル(同20%増)が商業向けとなり、成長を牽引した。政府向けは12億ドル(同14%増)だった。
アレックス・カープCEOは、前四半期からの売上成長率が9%に加
Amazon 2023年決算!コスト施策奏功、大幅増益で株式市場の反応も上々
Amazonが2月1日、2023年10〜12月期決算を発表。売上高は1,700億ドル(前年比13.9%増)、営業利益は132億ドル(同4.8倍)だった。
アンディ・ジャシーCEOは事業の進捗、とりわけ「各事業で顧客体験がさらに良くなった」ことを喜んだ。ストア事業ではこれまでと同様、価格と利便性に注力。変わるトレンドより変わらない原則で前に進んでいくのがAmazon流だ。
「価格にこだわることは