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業績堅調でも株価低迷を続ける「ペプシコ」の現在。風当たり強まる中”ポジティブ”な打ち手をアピール
米国の大手スナック・飲料メーカーであるペプシコが、株式市場での低迷にあえいでいる。
ペプシコは「ペプシコーラ」に加え、「マウンテンデュー」「フリトレー」「ドリトス」「ゲータレード」など様々な商材を扱う。飲料特化で優良企業となったコカコーラ社とは対照的に、多くのブランドを取り込むアプローチで拡大してきた企業だ。
業績そのものは堅調で、2023年には915億ドルを売り上げた。営業利益は120億ドル
バークシャー・ハサウェイが投資、ドメイン管理大手「VeriSign」が有する”圧倒的強み”
ウォーレン・バフェット氏が会長を務めるバークシャー・ハサウェイが、ベリサイン(VeriSign)の株式を追加取得したことが取り沙汰された。同社はベリサイン株の実に13%超を保有することで知られる。
ベリサインといえば、ドメイン管理サービスの世界的大手企業。ドメインとは「○○○.com」のような、URLの基礎部分である。
インターネット上のサービスは、個々にIPアドレスが割り振られたサーバーから
ヒスパニック系移民向け海外送金「インターメックス」業績好調も株価低迷で会社売却を検討
今回取り上げるのは国際送金を扱う米国企業、International Money Express(以下、インターメックス)だ。
インターメックスは1994年に創業。前身となる「Intermex Wire Transfer, LLC」を現ボードメンバーの一人であるジョン・リンコン(John Rincon)が設立。2006年まで社長兼会長を務めた。
2017年にはニューヨークのPEファンドであるス
オーツミルクでかつて話題を席巻した「オートリー」の業績が密かに改善している件
オーツミルクに特化するスウェーデン企業「オートリー」の業績が、意外なことに改善の兆しを見せている。
目覚ましいのはグロスマージンの改善だ。一時は売上高の10%を割るまでに悪化していたが、かつての水準である約30%へと回復。欧州を中心に売上も拡大し、売上総利益は前年比で90%増えた。
会社全体では依然として赤字だが、2023年に就任したジャン=クリストフ・フラタンCEOは成果を強調。「構造的かつ
HPE、生成AIブームで躍進:サブスクリプション型インフラと次世代GPUサーバーで収益拡大
米ヒューレットパッカード・エンタープライズ(HPE)が2024年8〜10月期決算で力強い成長を示した。 AI需要が急伸する中、サーバーの引き合いが収益拡大を後押ししている。
同社は従来より、エッジからクラウドまでを包括する戦略を掲げてきた。 特に「HPE GreenLake」を軸にしたサブスクリプション型サービスはARR(年間経常収益)を拡大。 2024年度は前年比で約5割増と顕著な伸びを示した
バフェットを私淑、バークシャー・ハサウェイそっくりの戦略で成長する「マーケル・グループ」
今回紹介するのは、マーケル・グループという米国の保険会社だ。
マーケル・グループの創業は1930年。サム・マーケルが路線バス向けの保険を始めたことにさかのぼる。5年後には4人の息子が加わり、ファミリービジネスとして発展。1940年にはバスやトラック向けの保険で、業界のリーダー的存在に成長した。
1950年代からは海外への展開も始め、1986年にナスダック市場へ上場。その後は企業買収も駆使してカ
米Zoom 3Q決算「AIファースト」掲げ新機能続々、周辺製品も好調で売上(少し)拡大
動画会議ツールのZoom Video Communicationsが11月25日、2024年8〜10月期決算を発表。売上高は前年比3.6%増の118億ドル、営業利益は同じく7.9%増の18.3億ドルだった。
エリック・ヤンCEOは10月の『Zoomtopia』イベントで数々のAI機能をお披露目したことをアピール。「AIファースト」な業務プラットフォームとして差別化するビジョンに邁進していることを
NVIDIA 3Q決算:データセンター需要は前Q比17%増。時間外下落もフアンCEOは強気そのもの
NVIDIAが11月20日、2024年8〜10月決算を発表。売上高は前年比94%増の351億ドル、営業利益は同じく110%増の219億ドルだった。
時価総額はすでに3.5兆ドルを超え、AppleやMicrosoftを抑えて最も価値のある企業となっている。依然として力強い成長も続いているが、株式市場の期待には及ばなかったようだ。執筆時点における時間外株価は2.5%の下落。
ジェンスン・フアンCE
米オンライン保険「レモネード」が急騰。キャッシュフロー黒字化も、流石に上がり過ぎ?
米国のオンライン保険会社「レモネード」が、株式市場での評価をにわかに高めている。
レモネードは2015年に創業。かつてのユニコーンブームでソフトバンク・ビジョンファンドが出資した「AI銘柄」の一つだ。テクノロジーによって省人化・自動化を駆使したオペレーションによって低コストを実現するのが特徴である。
10月末に発表された7〜9月期決算で、経営陣はトップラインの成長が加速したことを強調。「ネット
医薬品D2CのHims & Hersが続伸。肥満大国アメリカで「減量薬」強化、さらなる躍進なるか
ヘルスケアD2C企業のHims & Hersが、業績の急成長を続けている。
11月4日に発表された7〜9月期決算で、売上高は4億ドル(前年比77%増)。営業利益は2,237万ドル(前年同期は赤字)だった。トップラインの急拡大を続ける一方で黒字化を果たし、株式市場での評価も高めている。
同社が主に扱うのは、薄毛治療薬や「減量薬」などのコンプレックス商材。消費者向けながらストック性の高いビジネスモ
Amazon 3Q決算:ストアや広告などで収益続伸、AWSのAI事業は年商数十億ドル規模に
Amazonが10月31日、2024年7〜9月期決算を発表。売上高は前年比11%増の1,589億ドル、営業利益は同じく56%増の174億ドルだった。
ピークシーズンである第4四半期へと差し掛かる中、アンディ・ジャシーCEOは万全の体制を整えていることをアピール。「プライム・ビッグ・ディール・デイ」などの大型のショッピングイベントや、新型のKindle端末ラインナップを発表。期待を上回るほどの人気
Meta Platforms 3Q決算:Meta AI利用者は月5億人超え、2025年は設備投資さらに拡大
Facebook、Instagramなどを傘下にもつメタ・プラットフォームズが10月30日、2024年7〜9月決算を発表。売上高は前年比19%増の406億ドル、営業利益は同じく26%増の174億ドルだった。
マーク・ザッカーバーグCEOは「製品、事業が力強いモメンタムで良い四半期だった」と強調。「AIと未来のコンピューティングに関するビジョンの一部がより鮮明になった」と付け加えた。
今では32
Microsoft 1Q決算:Azure OpenAIは半年で利用倍増、開発者向けAIもアップデート続々
マイクロソフトが10月30日、2024年7〜9月期決算を発表。売上高は前年比16%増の656億ドル、営業利益は同じく14%増の306億ドルだった。
サティア・ナデラCEOが強調したのは、やはりAI周辺の事業進捗だ。AIビジネスの売上高は次の四半期、年間100億ドルペースに達する見通し。これは、マイクロソフトの歴史においても史上最速であるという。
現在のマイクロソフトを後押ししているのは、AIだ
アルファベット3Q決算:GeminiのAPI利用が急伸、クラウド事業の利益成長も続く
Google、YouTubeなどを傘下にもつアルファベットが10月29日、2024年7〜9月期決算を発表。売上高は前年比15%増の883億ドル、営業利益は同じく34%増の285億ドルだった。
スンダー・ピチャイCEOはAI時代を勝ち抜くアルファベットの優位性を三点に集約した。強力なAIインフラ、ワールドクラスの研究組織、世界中に何十億人というユーザーを抱えていることだ。
今年はデミス・ハサビス