サッカーボールで会話する父と子。
三浦半島の先端にある城ヶ島公園。数年前に妻と遊びに行ったとき、とても印象に残った光景があった。
サッカー好きのお父さんへの憧れ
城ヶ島公園のメイン広場は賑やかだ。親子連れやカップル、様々なグループの笑顔が眩しい。
妻と僕はベンチに腰かけ、休憩をしていた。すると、目の前にお父さんと子どもが現れ、サッカーを始めたのだった。パス練習だ。お父さんは子どもに楽しそうに指導をしていた。お父さんは嬉しそうだった。自分の大好きなサッカーを自分の子どもと一緒にできる喜びを感じているようだった。
子どもからは「お父さんから何かを掴もう」という姿勢を感じた。「早くお父さんのようにサッカーが上手くなりたい」。きっと、そう思っているに違いない。二人の体はサッカーボールのように弾んでいた。二人の動きそのものが笑顔だった。
「楽しそうだね」
「そうだね」
「サッカー好きのお父さんだから、子どももサッカー好きになったんだろうね」
「子どもがやりたいことを一緒にやってあげる。それっていいよね」
「いろいろ教えてよーって、子どもが言ってる感じだね」
妻と僕はこんな会話をしていた。
親の好きなことは自然と子どもに伝わる
僕は以前にnoteで【その人の好きな事は、知らず知らずのうちに人に伝わる♪】という記事を書いた。
「僕の父は大の相撲好き。その影響で僕も相撲好きになった」「僕の友人は大の将棋好き。その影響で彼の子も将棋好きになった」という内容の記事だ。
結局、親が好きなことは、親がそれを大げさにアピールしなくても、子どもは親の背中から放たれるワクワクオーラを感じ取り、その子もそれを好きになっていくということだ。
「好き」が伝染されることで、伝染された側もワクワク感を覚える。素晴らしい伝染ではないか。
親が好きなことをしていればそれが子育て
親が好きなことを躊躇なくやることで、その思考が子どもにも影響する。その結果、子どもは好きなことを遠慮なくやれるようになる。好きなことを遠慮なくやれる思考が身につけば、その子はチャレンジのできる大人に成長して幸せになる。結果として、それが最良の子育てにもなる。
この記事、【親が楽しく「好きなこと」をしていれば、それが子育てになる。】はその内容に踏み込んだ記事だ。
子どものヒーローはお父さんとお母さん!
城ヶ島公園の話にもどる。
お父さんと子どもとの間を行き来するサッカーボールは、まるで心の手紙のようだ。二人は言葉を発しなくても会話をしているのだ。それは、サッカーボールに込められた二人の共通のワード「楽しい」があるからだ。
子どもは親の背中を見て育つ。親が心から楽しんでいれば、子どもは自然とそうなる。「楽しむこと」はどういうことかを知れるのだ。そして、「早く大人になりたいな」と思える。
逆に親が、いつも疲れていたり、つまらなそうにしていたら、子どもはモヤモヤしてくる。それが積み重なると「大人にはなりたくない」と思ってしまう。
お父さんとお母さんは子どもたちのヒーローだ!
ヒーローになるのは簡単。お父さんとお母さんが「好きなこと」を楽しめばいいだけのことだから!