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ケロ子です。

今日は珍しく早めに帰宅。

旦那さんを寝かせる前に、足湯に入れてマッサージをする。

足湯にお湯を張って旦那さんに足を付けるように言うと、

旦那さんお湯を熱がって足を入れない。

熱い、いやだ、と駄々をこねる。

えー?ケロ子が足を入れてみるが、熱すぎず、ぬるくなく、ちょっと熱めで

ちょうどよいけどなぁ…。

かき回して冷ましながら足を付けるように言うと、

旦那さんが嫌だ!と言ってたらいをひっくり返した。

じゃばーーーー!!!

うぎゃあああああ!!!

旦那さんは介護ベッドを使っていて、足元にケロ子が布団を敷いて寝ている。

当然、ケロ子のお布団はぐっしょり・・・うわーん!!

つい、

「ちょっと!なんでそんなことするのよ!」ときつく怒鳴ってしまった。

しまった・・と思ったけどもう遅い。旦那さんさらに大興奮。

旦那さん

「やなの!熱いの!お前が思うよりも俺には熱いの!

俺は体が不自由なの!

何もできないんだよ。役に立たないの!!

ケロ子といると迷惑しかかけない、一人で死ぬ!!

中途半端に生かされてもう嫌だ、死にたい。

嫌だーーー!!!

死ぬ!死ぬ!!

もう殺してよ!!」

死ぬと殺してを連呼して手足をバタバタさせて暴れ出す旦那さん。

もー我慢ならん。甘ったれめ!!

思わずケロ子の手が飛んだ。

ビターン!

旦那さんのほっぺたにケロ子ビンタがさく裂。

びっくりして旦那さんの動きが止まる。

ケロ子

「あのね、今の状況なんでこうなってるか、わかる?

ちょっと前まであなたは呼吸もできなかったの!!

生き物としてやばいですって言われてたの。

みんなのおかげなの!みんなのおかげで今こうして暴れられるんでしょ?

主治医の先生、治験の先生の治療、免疫細胞療法をできたのはあなたの両親のおかげ、

ケロ子の母はしょっちゅう介護に来てくれてる。

介護士、療法士さん達、ヘルパーさん達みんなの助けでようやく今、

立ち上がれるし、しゃべれるし、こんなに暴れるほど動けるようになってきたの!

体が不自由?!こんなに暴れて何が不自由なの?

もっと動けるようになるの。だから今皆でがんばってんでしょ!

それを死ぬとか言うなーーーー!!!!」

ケロ子馬場怒り。

ここまでやっと持ってきたのに死にたいとか甘ったれたこというのはダメだ!

みんなの努力を、そして何より本人の、旦那さんの努力を無にする気か?!

旦那さんしゃっくりしたような顔で黙り込んだ。

ケロ子は興奮を抑えられない。

旦那さんの低体温を避けるため毎日配慮してるのだ。

旦那さんが熱がりで毎晩布団や靴下をぬぐい捨てるので毎晩靴下を履かせ直して、布団をかけ直す。

旦那さんは毎晩それをはぎ取り布団をけ飛ばす。

エアコンをかけっぱなしで寝込む。

風邪を引けない体なのに。

そんな細かな、ささいな不満が爆発してしまった。

私たちが必死でやってもあなたが無にするの!!

いい加減にしなさい!と怒りすぎてしまった。

ケロ子がいうだけ言って黙り込む旦那さんを見てはっとした。

もういい!!私がそんなに嫌なら私と別れてからにすればいいでしょ!

と捨て台詞を履いてスマホだけ握り締めて家を出た。

外に出て財布がないことに気が付く。

あーあ。。。旦那さんの為、って言いながら、

結局ケロ子が旦那さんにストレス与えて悪化させてるよなぁ・・・。

外をとぼとぼ歩いてると、旦那さんからlineが。

旦那さん

「ケロ子の助けになりたくて、今は頑張って着替えも一人で練習しているし、

体を冷やさないように気を付けてる、

さっきのお湯をこぼしたのだってわざとじゃない、ごめんなさい・・・。」

ケロ子も言い過ぎた。ごめんね。

仲直りの言葉をお互いに打ち込みながら、家に向かって歩いた。

明日はいい日でありますように。

記録はまだまだ続きます

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旦那さんの病気の発症についてはこちらからどうぞ→発症時の日記 2016年12月 医師の告知

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