「器用貧乏」って結局のところ「不器用」なんだと思うって話。
…そうなんです。
「器用」なんて言葉がついているから気づきにくいんですが、「不器用」なんです。
(/・ω・)/…生き方が‼
ということで、今回は「器用貧乏」について書いてみようと思います。
最後までお付き合いいただけると幸いです。
ちなみに、私も「器用貧乏」ですし、他人に自己紹介をする際、「いや~、器用貧乏なんですよねっ♪」なんて、ヘラヘラ言ってしまうのですが、自戒を込めて宣言します。
これ…いい言葉じゃないからねっ‼Σ(゚Д゚)/
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言葉に引っ張られている典型例
自分のことを「器用貧乏」だと言う人にとって、この言葉は二つに分けられていると思います。
すなわち「器用」と「貧乏」です。
先に「貧乏」についてですが、Wikipediaより引用すると下記のような定義となります。
財産や収入が少なく生活が苦しいこと。貧しいさま。貧困より生活には困窮していない。
注目すべきは「貧乏」は「貧困」の上位だという部分です。
これは、「自分は最下層ではない」ということを暗に示していて、一見すると自らを貶めているようでいて、「自分よりも一定の層が下にいる」という間接差別的な意識がそこにはあるのではないか?と言えるのではないでしょうか。
また、一般的に自らの財産や収入を、他人に対して「めっちゃカネ持ってます(≧▽≦)b」などということは頭のおかしい人というレッテルを貼られかねないので、「社会的な常識は持っています」というアピールにも使えそうです。
…もっとも、後者は「器用」という言葉が、そう感じさせる効果を促進していると私は考えています。
「器用」には、「要領がいい」という意味も込められているので、「要領のいい私が、貧乏にこそなれども、貧困になることはない」という、これまた間接的差別思考が、そこにはあるのかもしれません。
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「器用」は「良」
学校や職場の評価方法の一つとして、「優・良・可・不可」といった4段階評価法があります。
「器用」という言葉は、個人的な意見になりますが、上記の4段階評価に当てはめると「良」になると考えています。
つまり、「優れてはいないが、”可=よしとする”よりは上位である」ということです。
…あれれ?( ̄д ̄)
この考え方、先ほどの「貧乏は貧困の上位」と同じじゃないですか?
…以上の事から、「器用貧乏」だと自ら口にしてしまう心理というのは、「他者を基準に自己評価をし、なおかつ、自らを卑下しているようで、実は一定数の他者よりも能力が上だと考えている」と言えるのではないでしょうか?
…ということは、私、最悪ですね(;´・ω・)ゴメンナサイ。
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改めて「器用貧乏」とは?
なまじ器用であるために、あちこちに手を出し、どれも中途半端となって大成しないこと。また、器用なために他人から便利がられてこき使われ、自分ではいっこうに大成しないこと。(三省堂:新明解四字熟語辞典より)
よくある勘違いなのですが、「器用貧乏=オールラウンダー」という解釈をされる場合があります。
これは、上記引用でいうところの「他人から便利がられてこき使われ」の部分が、企業での立ち回りを表していると解釈され、同一視されたものだと思っています。
一般的に、企業では人的資源のコスト削減を考えた際、ある程度、さまざまな作業をそつなくこなせる「オールラウンダー」を重宝する傾向にあります。
自分の作業だけ抜群にできる人に管理職を任せるくらいなら、その人には自分の作業に集中してもらった方が、生産性が高いからです。
詳しくは「ピーターの法則」で調べてみてください。
…話が逸れましたが、「器用貧乏」と「オールラウンダー」は、全く別の意味であり、浅薄な解釈を根拠とし、同一視をして使用するのは、自分の学の無さをひけらかしているのと同義ではないでしょうか?
…と、自らに釘を刺しています。はい。
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「器用貧乏」からの脱出
それでは、どうすれば「器用貧乏」から抜け出せるのでしょう?
「お金持ちになること」でしょうか?
…だとすると、ちょっとハードルが高そうですね(;´・ω・)。
まとめてみましょう。
「器用貧乏」とは、特化した個性がないために、他者貢献することを優先する思考となり、結果として、自らの能力向上よりも職場などの環境において、さまざまな作業をそつなくこなすことで、自己の承認欲求を満たす「不器用」な生き方を選択してしまった人を指す。
…と言えるのではないでしょうか?
だとするならば、抜け出す術は金銭的な部分ではなく、価値観を自分軸に正すように意識改革をすることだと個人的には思っています。
発想が逆なんです。
他者貢献は、自己の能力の向上があってこそなんだと。
下を見るのではなく、上を見続ける人にこそ、他人は評価と信頼を与えると、今一度、肝に銘じ、「器用」ではなく「有能」を目指すことが、あなたにとって重要ですし、「器用貧乏」な人は、それができる人財なんだと思います。
(;^ω^)…あ、自画自賛ではないですよ?(笑)
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最後、少しビジネス的な面にフォーカスしすぎたかもしれませんが、いかがだったでしょうか?
「器用貧乏」とは、自身を卑下した言葉ではなく、自己養護の側面を持っているのではないか?という疑問から、今回の記事を綴ることにしました。
ですが、これはあくまでも個人的な意見ですので、居ないとは思いますが、私の言葉に引っ張られることなく、あなた自身の判断基準を定め、あなたの考えで、どうしていくのかを決めてくれたら、この記事の役目は果たしたことになるでしょう。
長文でしたが、お読みいただきありがとうございました。
今回の投稿は以上です。