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仮説:引きこもりが引きこもるのは「大衆の目」があるからである。

なんだか大層なタイトルに感じるかもしれませんが、よくよく考えてみれば当たり前のことかもしれません。

ですが、「当たり前だから」と、注視することをしなければ、問題というのは一向に解決の糸口が見えないまま、当事者も苦しみから解放されることはないでしょう。

典型的な例は「いじめ」です。

一人のクラスメイトが、他の複数のクラスメイトからかわれている光景を目の当たりにして「当たり前」だとか「日常」だと感じてしまったら、いじめが目の前で起こっているにもかかわらず、誰も気づくことなく、問題と認識されることはないでしょう。

このように「仮説思考」というのは、ビジネスの世界においては重宝しているのに、日常の問題に対して用いられることが少ないのではないでしょうか?

ビジネスとは「日常の問題解決策の提供と対価」と捉えることも出来ると思います。

ということで、今回は「引きこもり」をテーマに、個人的に思い至ったさまざまな仮説について書いていこうと思います。

最後までお付き合いいただけると幸いです。

あと、今回は長文ですので、お時間のある時に読むことをオススメします。

よろしくですm(__)m。

女性・東京駅・孤独・街

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日常に感じる違和感

現在、退社に向けて有給休暇を消化中なのですが、こういった状況に対し、多くの方が「遊び放題じゃんっ‼(≧▽≦)」と羨望の言葉を投げかけてきます。

ですが、実際には「引きこもり生活」に過ぎないのです。

それは何故か?

例の新型ウィルスの影響

…違います。

ちょっとお聞きしたいのですが、あなたの周りで、働き盛りの40代のオッサン真っ昼間から普段着でウロウロしていたらどう思いますか?

「(;´・ω・)…ニート⁉」って言葉が浮かびませんか?

…まあ、フリーランス在宅ワークといった働き方に、世間はだいぶ寛容になってきているとは思いますが、何よりも自分自身で「なんか、働いている人に申し訳ない…( ̄д ̄)」と、謎の罪悪感を抱いていることに気がつきました。

女性・モノクロ・扉の影・憂慮・孤独

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罪悪感の正体は…?

これは「働き盛りの男性は、平日は会社で働いているはず‼」というステレオタイプな思考が、そのような心理状態を作りだしていると考えています。

もしかしたら、私よりも若い世代の方は、このような想いにならないのかもしれませんね( ̄▽ ̄;)。

とは言え、私の世代を含む中高年(40~64歳)の引きこもりというのは、深刻な社会問題となっており、約61万人の方が現在「引きこもり」の状態にあるということです。

もし、彼らが私と同じようなステレオタイプを抱いているとしたら…?

ここで確認しておきたいのは、実際に「大衆の目」が、や「引きこもり」の方を、どのように見ているのか知る術がないということです。

にも拘らず、このように「謎の罪悪感」を抱くメカニズム、過去記事に参照記事がありました(自分の記事を”参照”というのも罪悪感…w)。

…えー、説明が面倒なので端折りますが(笑)、要するに「”外出”という社会と接する行為をすることで、衆人環視されていると錯覚し、自らの中に、自身を監視する”第2の監視者”を創りだしてしまう」ということ。

この「第2の監視者=自己意識」が、罪悪感の正体とも言えるでしょう。

イラスト・カメラ・監視・レンズ・セキュリティ

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他人という存在

おいおい(;^ω^)…誰かに見られているなんて、自意識が高いんじゃない?」と思った方、おそらく正解だと思います。

自意識」を「プライド」と変換すると理解しやすいと思うのですが、引きこもる方というのは、社会から自分のプライド(←ここでは自尊心)を守るために、外界との隔たりを設けているのだと考えます。

よく「自分の人生なんだから、他人のためじゃなく自分のために…」なんて言葉を「note」でも見かけますが、これって誰でも出来るコトではないからこそ、発せられているのだと思います。

つまり、「当たり前ではない」ということ。

当たり前ではないことなのに「そうあるべき」とする「社会的風潮=他人の意見」に対し、自己防衛反応として「引きこもる」という選択をしているのだとしたら、この「引きこもり問題」の解決策とは、どのようなものになるのでしょうか?

…ここからが、この問題の複雑なところだと、私は思います。

女性・モノクロ・足元・室内・三角座り・孤独

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A案:二つの承認

引きこもり」を自己防衛反応として考えた場合、求められるのは「大衆の目に対して防衛意識が働かないようにする」ことと、「自らのプライドを受容し肯定すること」だと考えます。

要するに他者承認自己承認です。

自己承認は…こういう言い方もどうかと思いますが、「自信」や「自己肯定感」などなくても、多くの方が自然と出来るようになるでしょう。

それは、加齢とともに感覚や感性が鈍化していくので、極論「承認しないとかえって面倒」だと感じるからです。(←高齢になると幸福度が上昇するというデータは、この感覚が根拠になるのではないかと個人的には思います)

…問題は他者承認です

これは、自己承認より低次の欲求とされていますが、「コミュニティ形成=群れを成すこと」によって進化生存してきた人類にとって、無くてはならない欲求だと私は考えています。

仮に、「他者承認から解脱(げだつ)し、自己承認できる人間」を「特化型」と位置付けましょう。

これは、先に述べたようにコミュニティに居ながら、他者ではなく自身の欲求を優先して満たすという、かつての人類的思考の先にある思想に至った者として「特化型」としました。

マンモス・3D・リアル

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「特化型」の進化の先は…?

いきなりマンモスの画像が出てきて「…ん?( ̄д ̄)」と思うことでしょう(笑)。

マンモスというのは、他のゾウ科の「アジアゾウ」「アフリカゾウ」「マルミミゾウ」とは違った進化をしているのですが、何だと思いますか?

深読みしないでくださいね( ̄▽ ̄;)。

正解は、画像からも分かるように、体表を覆う「体毛」があることです。

これは、ざっくり解説すると「氷河期を乗り越えるための進化」になります。

つまり、一過性の気候変動に対し「特化型」となったワケです。

では、改めて質問ですが、氷河期が終わりを迎え、暖かな気候へと遷移していく過程で、マンモスはどうなっていったでしょうか?

(・ω・)…絶滅しました。

これは極論ですが、奇しくも私たちは「就職”氷河期”」を乗り越えた種族です。

その過程で、「社会の中の個」という存在が見直され、「生きがい・やりがい・働きがい」のような考え方が主流となり、一部では、先ほど述べた「他者承認より自己承認を満たす」と考える方も出てきました。

…もし仮に、このように「自己の内なる欲求を満たす」ことが、社会を生き抜くための「特化型」としての進化なのだとしたら…?

かつてのマンモスと同じように、次の環境に順応できず、絶滅…しないまでも、現在の引きこもり人口を加速させることにもなりかねないのではないでしょうか?

男性・サイバーセキュリティ・仮想世界・光

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B案:広義の「O2O」社会インフラの整備

個人的には、こちらの方が現実的だと思います。

引きこもり」が、なぜ悪いイメージかと言えば、「社会に出る=働く」という概念から逸脱していると解釈されるからです。

ですが、今回の世界的な情勢下において、在宅ワークが見直されてきました。

インターネットの普及により「自身のテリトリー(領域)内に居ながら、外部とのつながりを持つ」ことが可能となり、それがビジネスの分野においても可能であることが証明されたのです。

なお、「O2O」とは「Online to Offline」の略で、一般的には「ネットで情報を知った顧客が、実店舗に足を運んでくれるように誘導する販売戦略のこと」を指します。(下記:参照サイト)

現在の「O2O」の概念は、あくまでマーケティング色の強い考え方で、最近になって、ようやく双方向性を持つようになった概念でもあります。

あくまで個人の仮説ですが、今後は双方向性を持つことがデファクトスタンダードとなるでしょう。

つまり、現行の「O2O」の概念が狭義となり、よりオンライン化が進むことが予想されます。

例えばですが、ネットショップの普及により、現在は「配送業者」の負担が急増していますが、ドローンをはじめとする「無人配送」が普及すると「配送業者」は激減し、ドローン関連の新しい職業が生まれることでしょう。

物理的にドローンが壊れた場合、オフラインでの作業となるでしょうが、配送のインフラはオンライン化します。

つまり、「O2O」とは「Online to Online」になり、それぞれの「O」に「Offline」を内包することとなるのではないでしょうか。

そのような時代となったとき、果たして「引きこもり」という言葉は、どのような意味合いを持つ言葉に変わっているのか、私としては大変興味があります。

女性・窓・街の灯り・暗い・部屋・眺める

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大衆の目の向く先

壮大な仮説ではありますが、実際に、ここまでに述べてきたような変化が訪れた場合、大衆の目は、どこに存在し、何を見つめるのでしょうか?

また、B案で展開したような状況になったとき、自らの引きこもっている領域(自室等)が、大衆の目に晒されるといった感覚を抱く者が、どの程度いるのでしょうか?

そして、今現在がすでに、あなた自身が考えている以上に、社会との隔たりが曖昧であると知ったとき、「引きこもる場所」というのは、どこになるというのでしょうか?

大衆の目が、仮想世界(Online)に向きつつある状況というのは、もしかしたら、その大衆そのものが、大きな檻に閉じ込められた「広義の引きこもり」なのかもしれませんね。

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最後に、あなたの今を確認しておきましょう。

あなたは、「引きこもり」の側にいるのか?

それとも「大衆の目」の役割を担っているのか?

何をもって、そう定義し、何があなたを、その役目に縛っているのでしょうか?

身体的視点精神的視点からも、自らに問う機会となれば幸いです。

女性・ファンタジー・月夜・月光・屋上・佇む

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最後までお読みいただきありがとうございました。

今回の投稿は以上です。

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