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あなたの辞書に「不可能」という文字はありますか?
私の辞書にはあります(笑)。
ここで問題なのは、辞書に「不可能」の文字があるかどうかではありません。
「不可能」に限らず、言葉には多くの意味が含まれています。
そして、ときに言葉には「事実でも真実でもない意味」を持つこともあります。
どのようなとき、どのような意味を持つのでしょうか?
ということで、今回は言葉について書いてみようと思います。
最後までお付き合いいただけると幸いです。
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「大丈夫」という言葉があります。
言葉のままの意味では「あぶなげがなく安心できるさま。強くてしっかりしているさま。」となります(デジタル大辞泉より抜粋)。
しかし、あなたも経験があるかもしれませんが、「大丈夫」は辞書の意味のままに使うだけの言葉ではないはずです。
気遣ってくれる相手に心配をかけたくないとき、相手に弱みを見せたくないとき、私たちは「大丈夫」という言葉を用いるときがあるのではないでしょうか?
つまり、「あぶなげがなく安心できるさま。強くてしっかりしているさま。」という言葉の真の意味合いとは異なる使い方が、世の中には存在するということです。
辞書というのは、常に新しい言葉が加わり、古い言葉が消えていきます。
また、言葉の中には言葉自体は変わらずとも、意味合いが変化していくような言葉も存在します。
そのような言葉を辞書に載せる場合、
【大丈夫】
1 あぶなげがなく安心できるさま。強くてしっかりしているさま。
2 まちがいがなくて確かなさま。
(デジタル大辞泉より抜粋)
このように、複数の意味合いが言葉に記されます。
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私たちは、思考や意志を伝達する手段として、言葉というツールを使用します。
しかし、言葉は絶対ではありませんし、多くの意味を含んでいます。
自分の価値観で言葉の意味を判断してしまうと、ときに相手との意思疎通に大きな溝を生んでしまいます。
【不可能】
できないこと。可能でないこと。また、そのさま。
(デジタル大辞泉より抜粋)
「努力は不可能を可能にする力だ」という言葉も、言葉のままの意味ではありません。
努力の度合いを喩えているに過ぎません。
真の不可能な状態とは、不可逆的に、不可能な状態なのです。
一見、当たり前に聞こえるかもしれませんが、この比喩的な言葉の使用や、歪曲した心理状態を表現する言葉の使用の存在を意識していないと、私たちは大きな過ちを起こすことになります。
あなたの辞書に「不可能」という文字はありますか?
もし、あるのであれば、どのような意味合いが記されていますか?
あなただけが持つ、あなただけの辞書を、常にアップデートしていきましょう。
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ということで、最後までお読みいただきありがとうございました。
今回の投稿は以上です。