建材メーカー訪問記 vol.1 ～ツヅキ～
2024年6月中旬、弊社サイト「建材ナビ」掲載企業の
株式会社ツヅキ様へ訪問させて頂きました。
今回はアルミ業界メーカー様の現状、製品への思い等を
是非知って頂けたらと思います。
1.近日の御社製品にてイチオシの製品、売れ行きの高い商品につきまして
A.自社製品で今最も推している商材はデザイン手すり【スウィン SKY-3】と「スリムデザイン手すり【コルダ】」になります。
スウィンSKY-3の特色としては、従来鉄やステンレスでしか作ることが出来なかったデザインを業界初のアルミで実現した点が新たなデザインを求めている 設計事務所や、工務店に興味を持ってもらいやすいですね。
逆にコルダに関しては、正直当社だけのオリジナルではなく後発の製品です。 ですが逆に、他社製品でのお困りごとや価格面等の欠点解決が出来ており、 後発だからこその販売手法を確立できていると自負しております。
ただ、当社の売れ行き商材としては、スウィンSKYが一番人気です。
新製品となると価格面がどうしても高くなるため、既存の安定した商品が
やはり企画に入りやすいみたいです。
手すり以外ですと、ルーバーやスパンドレルも好調です。
特にルーバーは過去にはなかった「暑さ対策の為のシェード替わり」
という用途で使われるケースも増えてきましたので、
今後も増えていくかと思います。
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2.貴社の昨今の課題点・問題点等はありますか。
A.当社側での一番の問題はシステム化が遅れている事ですね。
DX化が遅れているのも私としては気になります。
また建築業界全般に言えるとは思いますが、
やはり4月からの働き方改革施行が響いてきております。
シンプルな話で、以前までは月～土までの6日間働いて回っていた物が、
土曜が休みになり5日間勤務となりました。
約20％近くの仕事量が下がっているのに支払価格はそのままだと
実質2割ＵＰです。
大手ゼネコン等は数の力で進めていると思いますが、
中小ゼネコンや建材メーカーにとっては簡単な問題ではないですね。
また疫病流行や、ウクライナ紛争等の影響による円安からの
アルミ製品の価格高騰もかなり影響していると思います。
3.リクルートへの社内意識について
現状中小建材メーカー全てが意識していると思いますが、
昨今の建築業界のリクルート市場としては、
不動産関連や、ハウスメーカー、ＪＲ・郵政等を中心に動いており、
新卒社員の獲得は簡単ではないですね。
むしろ当社では、中途社員も意識して募集しております。
新たに建築業界に参入する新卒よりも、ある程度経験して、
自分自身のスキルアップ等を意識している方を募集しております。
大手企業との一番の違いは、部署間問わず様々な仕事ができる為、
自分の力につきやすい、理解度・満足度・やりがいは高いと思います。
4.昨今の建築業界の動きで気づいたことについて
コロナ禍も落ち着き、リアルも動き出したと思いますが、
実際動いていて感じることは、WEBでの打ち合わせもお互いに関係性が出来ている場合は良いとは思いますが、 やはり先方の意識や所作等を見ながら臨機応変に対応できるリアルの方が 圧倒的に成約率は高い点ですね。
直接会って話せるからこそ気づく点等は多大にあると思うので、
会って人と話すことの重要性に改めて気づかされました。
とはいっても、遠方のお客様へすぐ対応できるWEB会議も
なくてはならない存在なので、リアルとWEBの両立化を図っていけたらと思います。
私たちは50年を超えて培ったアルミ建材のノウハウと実績。
そして、脱CO2に貢献する外断熱工法。
自然素材から生まれた稚内珪藻頁岩パネルなど。
これらを主軸に様々な建物のご要望に総合力でお応えし、
次世代の社会と人々のより豊かで快適な暮らしに貢献してまいります。
今回の訪問、打ち合わせにて改めて建材メーカー様のリアルな声を
お聞きできました。
建材ナビnoteでは今後もお付き合いのある企業様との
『訪問記』を定期的に上げていきますので、
是非チェックしてくださいね！