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100社以上の目標設定を見てきた僕が、OKRの導入をオススメしない理由!

■ごあいさつ

こんにちは。数ある投稿の中から、
当投稿をお読みいただきありがとうございます。

私は、目標設定や評価、査定、1on1の面談をはじめとする
人事評価のコンサルティングを100社以上行った経験から、
「目標達成出来ない原因は目標設定にある」という持論より、
皆様の目標達成のための情報発信をさせていただいております。

■OKRとは

今日は「OKR」について、お話します。

OKRとは、ここ2~3年で日本でも注目度が上がっている、
目標設定や目標管理の手法です。

OKRとは、Objective and Key Results の略で、
有名どころでいうとGoogleやFacebook、
日本だとメルカリやSanSanなどが活用していて、
いわゆる今延びている有名企業が使っているものとして
知られているのではないでしょうか。

OKRは「働く人のモチベーションアップが期待できる」、
「パフォーマンスを大きく改善出来る」などと評価されることが多いです。
というのも、OKRを導入すると、目標設定をするときには、
メンバーが簡単には実現出来ないような高いレベルの目標を設定します。

こうした目標はいわゆる「ムーンショット」と言い、
月に到達するくらいの壮大な目標を設定すると表現されたりします。
「達成出来そうにない目標に向けて、
頑張った結果、これまで以上の成果が出た」
と感じさせることが重要である、という考えが基本にあります。

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設定方法としてはシンプルにまとめると2つのステップがあります。

①Object、つまりゴールと言える実現したいことを言葉にする。
②定めたOに対して、それが達成された状態とはどんな状態か
 を具体的な数値で示す。

これだけなら一見、簡単そうなのですが、
実際に導入するとなると、一般的に言われているOKRの手法だと
・難易度は高く、達成度は70%程度でOK
・ボトムアップ型でチームメンバーが各自で設定する

という手法なのです。

ここで今回の記事で伝えたい結論をお伝えします。
OKRは基本的に一般的な大企業含め、
多くの日本の企業には合わないのでオススメしません。

■OKRをオススメしない理由3つ

理由はこの3つです。
①基本的に多くの企業の従業員はモチベーションが高くない
②難易度設定が難しくて適切な難易度設定が出来ない
③ボトムアップ型だと定着までに時間がかかる

では、それぞれについて説明します。


■①基本的に多くの企業の従業員はモチベーションが高くない


100社以上、特に地方の中小ベンチャー企業の目標設定に携わってきて、間違いなく言えるのが、そもそも従業員のモチベーションがそんなに高くないという事です。読んでくださっている方に「従業員」という方もいらっしゃると思いますので、前文だけだと失礼となってしまうので、しっかり補足をさせていただくと、「経営者の理想ほど」従業員はモチベーションが高くないというのが適切でしょうか。

もちろん、モチベーションが高いぞ、という方もいらっしゃるとは思いますが、OKRが成功している企業はそもそも従業員のモチベーションがかなり高いです。例えば「残業も平気でするし」、「時間外に自己学習をしたり」、「より成果を出すために・・・などと考えていて、実際に行動をする」という方が多いのです。

そんな企業であれば、ムーンショットほどの目標値でも「よっしゃやってやるぞ!」と素直に受け入れ、努力してくれるかもしれませんが、多くの企業ではそこまでではないのが現実です。

■②難易度設定が難しくて適切な難易度設定が出来ない


目標設定ということ自体、学校では方法を教えてくれないし、バイトでも教えてくれないし、多くの企業では目標設定をしたとしても売上目標や受注件数が目標としてあるくらいで、多くの社会人は目標設定の知識も経験もないのが現実です。

そこで、「ムーンショットくらいの難易度で!」とか、「70%程度の達成度でOK」と言われても中々適切な難易度で目標設定するのは難しいです。さらに3つ目の理由です。

■③ボトムアップ型だと定着までに時間がかかる

「時間がかかる」というのは、
・導入目的の理解を得ること
・OKRでの目標設定の方法を教えること
・OKRでの目標設定をメンバーにしてもらうこと
・その目標を上長が確認すること
・その目標をトップが確認すること
という具合で導入して運用を開始するのにとても時間がかかるのです。

特に1つ目の「理解を得る事」がもしかしたら一番難しいかもしれません。
「そもそも今の業務で大変なのに、さらにこんなに難しい目標設定をさせるなんて・・・」
というのが従業員側の気持ちでしょう。

受け入れてもらえたとしても、強制的にでもやると落とし込む、としても、今度はやり方を教えないといけません。
経営者や管理職のマネージャー陣も始めてのことなので、結局、研修会社やコンサルティング会社に発注することになるのです。

■まとめ


①基本的に多くの企業の従業員はモチベーションが高くない
②難易度設定が難しくて適切な難易度設定が出来ない
③ボトムアップ型だと定着までに時間がかかる
以上、3つの理由から、OKRの導入はオススメしません。

では、どうすればよいか、それは、KGIとKPIを使う事です。
これは①社員のモチベーション関係なく、②スキルもほとんど必要なく、③すぐに導入出来て、
成果に繋がりやすいからと言うのが理由です。

詳しいお話はまた次回お話します!
では、最後までお読みいただきありがとうございました!

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いつもご覧いただきありがとうございます。はたらく人の目標達成トレーナーKent(ケント)と申します。いいねやフォロー、とっても励みになります!目標設定をはじめとする人事評価のコンサルを100社以上行った経験から得た「目標達成出来ない原因は目標設定にある」という持論より、皆様の目標達成のための情報発信をさせていただいております。フォロー( @kentmtceo )にて、応援いただけましたら嬉しいです!
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