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ビジネスの中で怒るということ

こんにちは。ナンバーナインの後藤です。
仕事をしていると、すべてがうまくいくわけもなく、思い通りにならないことがあったりします。そんな時、場合によっては感情が高ぶったりもするものです。
「怒る」と表現するのが適切なこの感情ですが、子供のころの損得のない純粋な反応と今とでは、スイッチも怒るときの反応もちょっと違ってきている実感があります。今回は仕事上で怒ることについて少し考えてみたいと思います。

怒ることが減った理由と、怒ることが多い人との違い

怒るという感情は純粋な感情です。私の場合、怒るきっかけがビジネスパーソンとして時を過ごすにつれ変わってきていることを感じています。

怒るときは大体、自分の思い通りに事が進まないときです。これ自体はおそらく今も昔も変わりないメカニズムです。その一方で、思い通りに事が進まない、の捉え方が変わったのか、怒る回数は相対的にみると随分と減ってきています。それは、想像した通りには物事が進まないもの、と思えることが多くなってきたからだと思います。

すべて自分で完結する仕事はほとんどないものです。加えて、仕事は社内では完結せず、取引先やユーザーの反応を得た上で次の展開が始まるという、対話性を持ったものです。それらを所与として考えると、最近は自分が結末をコントロールできる仕事がどういったもので、どこまでか、という線引きが見え始めたのかもしれません。その結果うまく行かない「かも」と思ったことについては、結果が期待通りでなかったとしてもあまり気にしなくなったという事かなぁ、と整理しています。

誤解なきよう、うまく行かせることを諦めているわけでは決してありません。交渉相手から出来るだけ自分が期待する回答が得られるよう、準備はしますし交渉もします。ただし、交渉相手が常にロジカルな反応をするわけでもないですし、仮にその人のクセや興味関心毎も捉えた上で完璧な交渉をしたとしても、組織としての判断とは異なる可能性は大いにあります。

つまり、最善を尽くしたうえでも、一回の仕事や交渉の中では実現できないことはある、と認識するに至ったという事です。なお、、私自身はかなり諦めが悪い方なので、一回目が駄目であれば別の時期にまた試してみる、あるいは目的を実現するための別の手法を試してみる、など、かなり手を変え品を変え仕事を進めるタイプはあります。

さておき、これまでの話をまとめると、仕事で怒ることが多い人には、一定の特徴があるかもしれません。

  • 自分の影響範囲と影響力が広いと思っている人

  • 個別の仕事に対する思い入れがかなり強い人

  • 一回の仕事、一回の交渉から先の展開を想定していない人

  • 自分が思い描いているシナリオ以外の可能性を考慮に入れていない人

とかは、仕事を進める中で怒ることが多いかもしれません。

怒ることは、いけないことなのか

ビジネスで怒る、という表現をするときに、大人げない、という印象があったり、社会的には必ずしもポジティブではない表現が付いて回る気がします。確かに絶対にNGシチュエーションはあると思いますが、無条件で良くないことかというと、そんなことはないと思っています。

怒ることがNGなシチュエーションは、社内や協業先等、身内とのコミュニケーションです。怒るという感情表現は基本ロジカルなものではなく、また、怒られている対象にとって好ましい感情ではありません。従って、怒られている人は、怒っている人に向き合うのではなく避ける傾向があります。また、その場を早く収めるモチベーションが働くため、能動的にその人に意見する機会も減っていきます。結果としてチーム内での双方向コミュニケーションが阻害される要因となります。

(社内コミュニケーションの留意点については、こちらをご参照)

その一方で、目的を実現する方法として怒ることが選択肢であるならば、やってもいいと思います。(もはやその場合は、感情的に「怒っている」わけではないですが・・)例えば、交渉相手に自らの感情が高ぶっている姿を見せることで相手に譲歩を促すなど、話を進めることに使えるシチュエーションもあると思います。

ただし、そういった場合であっても感情的に怒ることはおススメできません。感情に任せて怒ってしまうと、相手に与える印象がコントロールできずに、予期しない方向に話が進んでしまう可能性が大いにあります。物事を成功させるためにできることは、不確実性を出来るだけ減らすことです。感情的に怒ることで不確実性をむしろ増やしてしまうと、怒る意味もなくなってしまうというものです。

とはいっても人は怒ってしまうもの。アンガーマネジメントについては多くの研究がなされ、色々なことを言う人がいますがこれをやれば絶対うまく行く、という画一的なソリューションがない領域です。個人差があるものだとすれば、それぞれの個人が怒りという感情を覚えたときの対応ルーティンを作っておいて、うまく感情をやり過ごすというのが良いのかもしれませんね。

ちなみに私の場合は、怒るに至ったシチュエーションにまつわるシニカルなジョークを考えてみるか、夜であれば仕事を切り上げて飲みに行って忘れることにしています。シニカルなジョークを考えようとすると、怒りの感情をどうにか面白くいじる必要が出てくるので、怒っている自分から距離を置くことが出来るなぁ、と勝手に思っています。もしお話をする機会が今後あって、私が下手なジョークを言っている場合には、何か良くないことがあったんだな、と思って笑っていただければ幸いです(笑)

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