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03_0円でICT推進

今回のnoteおよびマガジンは、2019年8月20日に開催された第7回教育カンファレンスでの発表内容及び、「これからの教育の話をしよう6/インプレスR&D」に寄稿したものです。
GIGA端末のリプレイスを見据えて、改めて2019-2020年のbefore GIGAを振り返りたいと思います。

予算の権限がない私にもできる0円ICTの推進です。できる範囲で少しずつICTを広めていこうというものです。

ここでのポイントは、

  • 業務が楽になる

  • 生徒のためになる

  • あなたの仕事は増えない

  • 予算は使わない(0円)

1つ目は業務改善

例えば行事後の職員アンケートはこれまで各自が反省点を紙に書いて、担当がPCに入力して集計し、紙に印刷して配布していました。これ、Googleフォームにしたら一瞬で終わりますよね?

ですから、担当の先生に「私やりますよ」と言って任せてもらい、便利さを実感してもらいます。生徒へのアンケートもマークシートで代用可能なものはマークシートにして全校生徒分を1人で集計し、データを担当者に渡しました(GIGAスクール構想前です)。
もちろん0円。

また、学年の連絡にはChatWorkを導入しました。生徒を下校させたら16時30分。学年会をする時間はありません。会議の時間を有効に使うために、情報共有や連絡調整に非同期型のICTを活用することは非常に有効です。
こちらも0円。

2つ目は学力向上

今まで、放課後や夏季休業中の補充学習では生徒の学びを十分にフォローしきれていないという課題がありました。
そこで、eboardとまなびポケットを導入しました。eboardは中学校の3年間の5教科の授業動画を視聴できるサービスで、テストを受けたり進捗状況を確認したりすることもできます。単元毎に解説動画のQRコードが貼られた学習プリントもあり、従来の鉛筆と消しゴムによる学習も可能です。

また、アプリをインストールする必要がなく、ブラウザ上で動くので、端末を選びません。つまり学校のパソコン室でも、家のスマホでも利用できるのです。こちらも0円(eboardのサービスはみなさんの寄付で成り立っていますぜひご支援を)。

まなびポケットは、アカウントを管理するサービスでLMS(learning management system)の機能も備わっています。私は2年生の学年主任(当時)なので、eboardとセットで2年生にこれらを導入しました。これも0円。

しかし、これら試みはスムーズには進みませんでした。(つづく)

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