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【経済研究💘】「日本の為替介入の分析」:卒論執筆への軌跡 No.3

Introduction:卒業論文にはこだわりたい🔥

私もいよいよ卒業論文の執筆に
取りかかる時期がやって参りました🥹

何事もアウトプット前提のインプットが
大事であると、noteで毎日発信してきました

これは、どのような内容で
あっても当てはまります👍

論文を一概に読んでも
記憶に残っていなかったり
大切な観点を忘れてしまっていたりしたら
卒業論文の進捗は滞ってしまうと思います😅

だからこそ、この「note」をフル活用して
卒業論文を1%でも、完成に向けて進めていきたいと思います
私の卒論執筆への軌跡を
どうぞご愛読ください📖

今回の参考文献📚

今回、読み進めていく論文は
こちらのURLになります👍

『日本の為替介入の分析』 伊藤隆敏・著
経済研究 Vol.54 No.2 Apr. 2003

前回の内容📖

論文解説Part②:介入局面のケーススタディー

為替介入の制度的解説

まずは、為替介入の制度から理解しましょう
日本における為替介入は、財務大臣が所管です
これは非常に大事な観点です

なぜならば、あたかも日本銀行(金融機関)が
外国為替平衡操作を実施しているか
と思っていたからです


したがって、日本銀行は財務大臣の代理人として外国為替市場への介入の事務を行っている
ということを理解しなくてはならないのです

同様に、アメリカにおいても
介入については財務省が所管です

実際のところ、アメリカ連邦準備制度と協議によって決定し、ニューヨーク連邦準備銀行が
介入を実施しているそうです
しかし、Domingues(1993)らの論文によれば財務省が、連邦準備制度の反対を押し切って介入するという単独行動を実施するケースこともあるとのことです

「外貨買い・円売り介入」の資金動向

市場でドルを購入する対価である円資金は
政府が為替介入のための政府証券
正式名称:外国為替資金証券(為券)
を発行して調達されています💰

外国為替資産特別会計(以下、外為特会)は
この為券残高を負債します
そして介入で獲得した外貨資産を
資産サイドに立てた勘定をしています

詳しくはこちらにサイトから
確認していただけますと幸いです☺️

https://www.mof.go.jp/about_mof/mof_budget/special_account/gaitame/2022budget.html
2023/06/22 16:43 閲覧

現在、為券は、原則
市中公募によって発行
されています

ただし、為替介入のように国庫に予期せざる
資金需要が生じた場合には、例外的に日本銀行の引き受けにより発行されるのです

日本銀行にとって、為券は資産であり
日銀券や準備預金は負債になります📝

「円売り・ドル買い」の資金動向

円売り・ドル買い介入は
外為特会のドル資産の増加を意味しますが
これは、為券の増加を伴います
そこで、この為券が、日本銀行により
引き受けられたとケース
を考えます

このケースは、不胎化介入
(sterilized  intervention)
と呼ばれます🌟

日本銀行が引き受けた為券に見合う円が
政府当座預金に振り込まれて
準備預金が増加します⤴️

この準備預金の増加分を相殺するような
国内金融調節(日銀保有債権の売却)を行う場合、日本銀行の資産と負債(バランスシート)の総額は変わらないということになります

その一方で、日本銀行が介入による準備資金の増加分を相殺するような金融調整を行わない場合も想定されます

このケースでは、為券の増加は、日銀券と準備預金の増加に繋がり
公開市場操作(Open Market  Operation)にようる日銀券増加と同じ金融緩和を持つことになります
これを非不胎化介入(unsterilized intervention)と呼ぶのです✍🏻

https://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/hermes/ir/re/19639/keizaikenkyu05402097.pdf

こちらが本日の内容を総括したバランスシートの図解になります
不胎化介入のケースと非不胎化介入のケースでは日本銀行のバランスシートや実態経済への効果が変化しそうな予感がしますよね・・・

このようにどのような形で為替介入が行われたのか、ということを明確に定義して
考えていくことを大切にしていきたいです💚

なお、アメリカにおいても
為替介入には、財務省の
為替平衡基金(Exchange Stabiltion Fund)が使用されています
この基金の動きなどは別の選考研究で確認します

私の研究テーマについて🔖

私は「為替介入の実証分析」をテーマに
卒業論文を執筆しようと考えています📝

日本経済を考えたときに、為替レートによって
貿易取引や経常収支が変化したり
株や証券、債権といった金融資産の収益率が
変化したりと日本経済と為替レートとは
切っても切れない縁があるのです💝
(円💴だけに・・・)

経済ショックによって
為替レートが変化すると
その影響は私たちの生活に大きく影響します

だからこそ、為替レートの安定性を
担保するような為替介入はマクロ経済政策に
おいても非常に重要な意義を持っていると
推測しています

決して学部生が楽して執筆できる簡単なテーマを選択しているわけでは無いと信じています

ただ、この卒業論文をやり切ることが
私の学生生活の集大成となることは事実なので
最後までコツコツと取り組んで参ります🔥

本日の解説は以上とします
今後も経済学理論集ならびに
社会課題に対する経済学的視点による説明など
有意義な内容を発信できるように
努めてまいりますので
今後とも宜しくお願いします🥺

For You:マガジンのご紹介🔔



こちらのマガジンにて
エッセンシャル経済学理論集、ならびに
【国際経済学🌏】の基礎理論をまとめています

今後、さらにコンテンツを拡充できるように努めて参りますので
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます📚

Ending:最後までご愛読いただき誠に有難うございました!

あくまで、私の見解や思ったことを
まとめさせていただいてますが
その点に関しまして、ご了承ください🙏

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