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【卒論 要点整理✨】外国為替資金特別会計から分析する為替介入政策📚2023 August 7th
Introduction:卒業論文にはこだわりたい🔥
私もいよいよ卒業論文の執筆に
取りかかる時期がやって参りました👍
何事もアウトプット前提のインプットが
大事であると、noteで毎日発信してきました
これは、どのような内容で
あっても当てはまります👍
先行研究に関する論文を
読んでも記憶に残っていなかったり
大切な観点を忘れてしまっていたりしたら
卒業論文の進捗は滞ってしまうと思います
だからこそ、この「note」をフル活用して
卒業論文を1%でも
完成に向けて進めていきたいと思います
私の卒論執筆への軌跡を
どうぞご愛読ください📖
私の卒論研究テーマについて🔖
私は「為替介入の実証分析」をテーマに
卒業論文を執筆しようと考えています📝
日本経済を考えたときに、為替レートによって
貿易取引や経常収支が変化したり
株や証券、債権といった金融資産の収益率が
変化したりと日本経済と為替レートとは
切っても切れない縁があるのです💝
(円💴だけに・・・)
経済ショックによって
為替レートが変化すると
その影響は私たちの生活に大きく影響します
だからこそ、為替レートの安定性を
担保するような為替介入はマクロ経済政策に
おいても非常に重要な意義を持っていると
推測しています
決して学部生が楽して執筆できる
簡単なテーマを選択しているわけでは無いと信じています
ただ、この卒業論文をやり切ることが
私の学生生活の集大成となることは事実なので
最後までコツコツと取り組んで参ります🔥
アウトプット:外国為替資金特別会計🌟
今回の投稿では、外国為替資金特別会計(以下「外為特会」)について理解を深めていきたいと思います
外為特会は、外国為替相場の安定(為替相場の急激な変動の際の為替介入など)のためにあります
昭和24年、外貨管理権がGHQ から我が国に委譲されたことに伴って創設された外国為替特別会計を前身とし、その後、昭和 26 年に外国為替資金特別会計となったそうですね📝
(目的)
第71条第1項 外国為替資金特別会計は、政府の行う外国為替等の売買等を円滑にするために外国為替資金を置き、その運営に関する経理を明確にすることを目的とする。
(外国為替相場)
第7条第3項 財務大臣は、対外支払手段の売買等所要の措置を講ずることにより、本邦通貨の外国為替相場の安定に努めるものとする。
外為特会の資金運用メカニズム⭐️
以下では、為替介入時の資金の流れを確認していきたいと思います
政府が行う為替介入は、①円売り・外貨買い介入の場合には、政府短期証券の発行により円貨 を調達し、外国為替市場における為替介入により円貨を売却し、外貨を購入します
また、逆に②円買い・外貨売り介入の場合には、外貨建て債券の売却等により外貨を調達し、外国為替市場における為替介入により外貨を売却し、円貨を購入します
(私がより理解すべき内容は、円安是正なので②のケースに該当すると言えますね📝)
なお、為替介入で得た円貨は政府短期証券の償還に充当されます
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また、同サイトより外貨準備高と為替介入額も確認しておきましょう
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この資料が公開された時点では、2022年9月に実施された円安是正の介入のデータは反映されていないように思います💦
そのため、卒業論文では財務省や日銀のHPよりデータを収集する必要があります
上記の図を見ると、オレンジで示されているのが「円売り介入額」であります
つまり、定期的に円高是正の介入は実施されているということですね
なお、平成10年、1998年代に「ドル売り介入」つまり「円安是正」を目的とした為替介入が実施されていることを確認しておきたいと思います
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外為特会の具体的な事業内容
以下では、外為特会の具体的な事業内容について、バランスシートの動きなども含めて確認したいと思います
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外為特会は、円売り・外貨買い介入に伴って
取得した外貨を資産、円を調達するために発行した政府短期証券(FB)を負債として保有しています
また、保有外貨資産の利子収入等を歳入とし、政府短期証券の利払い等を歳出として経理しています
歳入と歳出の差額である毎年度の利益(決算上剰余金)は、一部を外為特会の運用資金である外国為替資金に組み入れ、残りを一般会計や翌年度の外為特会の歳入に繰り入れている、とのことです
保有外貨資産の運用に当たっては
「外国為替資金特別会計が保有する外貨資産に関する運用について」(平成17年4月4日公表)に基づいて、以下の方針で運用しています
1.運用目的
外為特会の保有する外貨資産の運用に当たっては、我が国通貨の安定を実現するために必要
な外国為替等の売買等に備え、十分な流動性を確保することを目的とする。
2.基本原則
上記運用目的にかんがみ、以下の点を基本原則とする。
(1) 外為特会保有外貨資産は安全性及び流動性に最大限留意した運用を行うこととし、この制約の範囲内で可能な限り収益性を追求するものとする。
(2) 金融・為替市場へ撹乱的な影響を及ぼさぬよう最大限配慮しつつ運用を行い、必要に応じ関係する通貨・金融当局と密接な連絡を取るものとする。
3.運用対象
外貨資産については、上記運用目的の観点から必要とされる各通貨ごとに、流動性・償還確実性が高い国債、政府機関債、国際機関債及び資産担保債券等の債券や、外国中央銀行、信用力が高く流動性供給能力の高い内外金融機関への預金等によって運用する。
外為特会の金融危機への諸対応
以下では、常に変化し続けている国際金融環境に直面している外為特会が実施する金融ショックへの対応について、整理していくことにしましょう
①国際通貨基金(IMF)に対する最大 1,000 億ドル相当の貸付及び 600 億ドルの追加資金貢献
平成 20 年秋以降の世界的な金融・経済危機を受けた時の対応です
平成 21年2 月、IMF の資金基盤を十分に確保し、IMF が加盟国に対して適時かつ効果的に国際収支上の支援を行うという目的がありました
日本政府とIMFとの間で融資取極を締結し
日本政府からIMFに対して、累計 1,000 億ドルに相当する額を上限として、最長 5 年間の貸付けを実施したという記録が残っています
その後、この日本 の融資取極を含め、IMF と加盟各国との二者間融資取極を組み込む形で、平成 23 年 3 月に、 多国間の新規借入取極(NAB:日本の貸付約束額 1,054 億ドル)が発効しました📝
また平成 23 年以降の欧州債務問題の深化に対し、ユーロ圏の一連の政策対応に続ける形で
平成 24 年 4 月 19 日、20 日の G20 財務大臣・中央銀行総裁会議にて、国際通貨金融委員会(IMFC)とともに、危機の予防と解決のため、4,300 億ドルを上回るIMFの資金基盤強化が合意されました
我が国は、市場に安心感を与えるためにも
本会合で合意を形成することが必要と考え
平成 24 年 4 月 17 日に他国に先駆けて600億ドルの追加資金貢献を行う方針を表明し
融資取極が平成 24 年 10 月 12 日に発効しました📝
なお、参考として「外為特会の IMF に対する貸付残高 平成 30 年度末 35 億ドル相当」に関連する情報も抑えておきましょう
②チェンマイ・イニシアティブ
アジア諸国との通貨スワップ取極の拡充アジア通貨危機を教訓として、急激な資本流出により外貨支払に支障をきたすような危機的な状況が生じた国に対し、短期の外貨資金を供給することで、危機の連鎖と拡大を防ぐことを目的としています
平成12年5月、外貨準備を使って短期的な外貨資金の融通を行う二国間の通 貨スワップ取極のネットワークを作ることが合意されたのです📝
その後一本の契約の下で、通貨スワップ発動のための当局間の意思決定の手続きを共通化し
支援の迅速化・円滑化を図るため、平成 22 年 3 月にチェンマイ・イニシアティブのマルチ化契約(CMIM)が発効されました
さらに、平成 24 年 5 月 3 日の ASEAN+3
財務大臣・中央銀行総裁会議にて、世界の金融市場の不確実性が増していきました
その中で、アジア経済の発展を金融面から安定的に支えていくため、金融セーフティネットの強化を目的として、CMIM の規模倍増や危機予防機能の導入等が合意され、平成 26 年 7 月に改定契約書が発効されたのです
なお、資金規模倍増後の各国貢献額の合計は 2,400 億ドル、うち日本の貢献額は 768 億ドルでありました👍
今後の方向性&取り組み🌈
今後の取り組みは、ひたすら先行研究を読むこと、そしてnoteにアウトプットすることになります
また、計量経済学の知識、実証分析のソフトであるEviewsの操作方法も確認して、回帰分析ができるようにしなければなりません
何より、為替介入データセットを作ることが先決でありますから、財務省のHPなどからしっかりExcelデータを作成したいです
24年ぶりに実施された円安介入政策について私は卒業論文でテーマとして取り上げていきますが、改めてこの現象はレアな経済状況であるということを再認識できたような気がします
一日1論文を目標に読むことができるように、いろいろとスケジュール調整をしていきたいと思います
また、会計制度なども念頭において、一生に一度の卒業論文にこだわりをもって取り組みたいと思います
しっかりと先行研究の論点や実証分析の手法を理解し、新たな発見ができるように取り組んでいきたいです
参考文献は、以下の通りです📝
本日の解説は以上とします
今後も経済学理論集ならびに
社会課題に対する経済学的視点による説明など
有意義な内容を発信できるように
努めてまいりますので
今後とも宜しくお願いします🥺
マガジンのご紹介🔔
こちらのマガジンにて
卒業論文執筆への軌跡
エッセンシャル経済学理論集、ならびに
【国際経済学🌏】の基礎理論をまとめています
今後、さらにコンテンツを拡充できるように努めて参りますので
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます📚
最後までご愛読いただき誠に有難うございました!
あくまで、私の見解や思ったことを
まとめさせていただいてますが
その点に関しまして、ご了承ください🙏
この投稿をみてくださった方が
ほんの小さな事でも学びがあった!
考え方の引き出しが増えた!
読書から学べることが多い!
などなど、プラスの収穫があったのであれば
大変嬉しく思いますし、投稿作成の冥利に尽きます!!
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