【危機感は?🤔】逼迫し続ける日本の財政と先送りされ続ける目標:日経新聞解説📰 2023/08/06
日本経済新聞の記事で
注目したい内容がありましたので
記事にしたいと思います💖
長いですが、目次をご活用いただきまして
どうぞ最後までご覧ください!
財政赤字、25年度1.3兆円 税収増でも「黒字化は26年度」 内閣府試算、少子化対策費も未反映
記事に対するコメント📝
現在、日本が抱えるも問題の
ひとつとして「財政赤字」問題があります
国民ひとり当たり○○兆円の借金、という表現はよくわかりませんが、社会保障制度の維持など私たちの生活を支える仕組みを維持できなくなってしまう可能性が高いことこそ、最大の危機であります
PBは私たちの生活ならびにに人生を支える
社会保障や公共事業、教育や防衛関連などの
政策経費を新たな借金なしで賄えるかどうかを示す指標でありますから
これが、赤字ということは、すなわち💦💦
かなりまずい状況であるということですね😢
経済学解説:財政とは??🌟
以下では、「財政」とは、というテーマに対して経済学解説を加えてアウトプットしたいと思います
財政の3つの機能
まずは「財政」の有する3つの機能について理解しましょう
➀資源配分機能
これは、市場の失敗(外部性、公共財、情報の非対称性、不完全
競争)を補正するための機能です
これを税の役割と関連付けると公共サービスの財源確保としての租税などがあります
例えば、公共財供給ですね
また、主体の行動を変えるための租税があります
環境税、炭素税などもあるでしょう
②所得再配分機能
これは、貧困格差への対応となります
事例としては、累進所得税です
高所得者に高税率を課し、低所得者へ還付することによって所得の再分配を実施しています
③経済安定化機能
これは、財政政策や公共事業などを通して景気の安定を図る機能です
なお、注意点として所有権・契約履行の担保があります📝
所得税・法人税の自動安定化装置などが該当しますね👍
財政収支とプライマリーバランスの定式化
フローとしての財政収支を定式化します
まず、政府はある年 t の税収Tと財政支出Eが等しくなるように財政運営を実施するようにします
$$
Fiscal Management\\
T_t= E_t …➀\\ \\
T:Tax Revenue\\
E: Government Expenditure
$$
ここで、公債Bを発行したケースを想定します
ある期tのストックの政府債務残高Bt、新規の国債発行をΔB=
Bt-Bt-1とします
なお、利子率をrとして公債にかかる利子なども考慮します
そして、政府支出を公債費( r ×Bt-1)とその他の政策経費Gtに分解して考えると、以下のような式を得ます
$$
Issuing the Bond\\
T_t +ΔB_t = E_t \\
\to B_t = B_{t-1}-(T_t-E_t)\\ \\B_t =(1+r)B_{t-1}-(T_t-G_t)…②\\ \\Primary Balance:T_t - G_t\\
T_t < G_t : Primary Budget Deficit\\
T_t > G_t: Primary Budget Surplus
$$
政府債務の持続可能性
以下では、政府債務の持続可能性条件について考察していきたいと思います
理論から抑えることで、より理解が深まると思いますので、一緒にインプットしていきましょう
上記で導出した②式を、プライマリーバランスは均衡している状態のうえで、両辺をGDP:Ytで割ることにします
すると、実質国債発行残高bとGDP成長率gという表記を用いることで、以下の式を得ます
$$
b_t = (1+r)\frac{B_{t-1}}{Y_t}…③\\ \\r:Interest rate\\b_t \equiv \frac{B_t}{Y_t}\\
g \equiv \frac{Y_t - Y_{t-1}}{Y_{t-1}}
$$
このようなプロセスからGDPあたりの単年度の政府の予算制約式を得ることになります
$$
Budge Constraint of Government\\ \\
\frac{b_{t+1}}{b_t} = \frac{1+r}{1+g}…④
$$
ここで、私たちは「ドーマー条件」を得ることになるのです
$$
Domar Condition\\ \\r< g \to b_{t+1}< b_t
$$
ここで、注意すべき点は、政府債務の持続可能性条件においてプライマリーバランスの均衡を前提としないこと、です
この記事でお伝えできる範囲では、このような解釈をせざるを得ないのです
ここで、政府債務の持続可能性の定義を再確認すると、債務残高を税収でカバーできるか、どうかというニュアンスです
もし、持続不可能な状態になれば、将来のどこかで財政ルールの変更する必要があるのです
財政破綻してしまう状態は、債務不履行になってしまうことなのでこれだけは避けてほしい限りですね💦
本日の解説は、ここまでとします
日経新聞を読むうえで、なぜこのような記事が取り上げられて、このような経済問題が顕在しているのか、ということを理論から把握することでインプットの効率を劇的に上げることができると思います💖
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