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【賃⾦格差の本質💴】職場環境がもたらす労働市場均衡への影響:労働経済学🔥No.8

【労働経済学】シリーズにおいては
私が現在学習している内容である
「ミクロ経済学・労働市場の分野」について
アウトプットしていきたいと思います👍

今回の記事は「労働市場理論の応⽤🔥」
について解説していきたいと思います

考えていきたいテーマは、以下の通りです📝
「賃⾦格差の経済理論 」について

2つの代表的な賃⾦格差を取り上げてることで
経済理論によるアプローチによって解説したいと思います

労働経済について知見を深めることは
皆さんの生活と切っても切れませんよね😊


今回はこのような内容について
最低限の知識を会得しましょう

静学的労働経済モデルの概要🔖

静学的労働経済モデルを使って
様々な社会問題、企業行動に関するトピックを経済学的に考えていきたいと思います

⼈々は、所得によって実現する財・サービスの消費と余暇の消費の両方から満足を得ると仮定します

また、個⼈は消費財の消費が多いほど
そして、余暇時間が多いほど、満⾜度が⾼くなると仮定しましょう

満⾜度あるいは幸福度を効⽤と呼び、各個⼈の行動が次のような
効⽤関数の最大化問題に直面しているとします

ただし、この個人が行動するには、2つの制約があります
①時間制約⏰②予算制約💴です

これらの制約の下で、効用最大化を実現するように行動するという問題を考えることこそ、静学的労働経済モデルなのです

説明に登場する記号や定義は
以下の通りとします

$$
Endogenous  Variable  of  the  Model\\
Leisure:  ℓ \\
Consumption:  C\\
Labor  supply: L\\
$$

$$
Exogenous  Variables  of  the  Model\\
Wage: w\\
Price: p, where [ p=1] \\
Reservation  price :  P^r\\  \\
Time: T \\
Wealth  Asset \\ or  Non-working  income: I \\
Grant:  G
$$

$$
Utility  Function:  U(C,ℓ)・・・①\\
\\
where  the  Marginal  Utility \\= \frac{ ∂ U(C,ℓ)}{∂C} >0 , \frac{∂U(C,ℓ)}{∂ℓ}>0\\
\\two  times   differential \\ \frac{∂''U(C,ℓ)}{∂ (C  or  ℓ) ''}<0
$$

$$
Time  Constraint:L + ℓ≦T \\
Budget  Constraint: C ≦w ( T-ℓ) + I・・・②
$$

$$
Static  Labor  Supply  Model\\   \\
Max: U ( C, ℓ )\\s.t    C ≦w (T-ℓ) + I ・・・③
$$

$$
Labor  Demand  Function :  L^D(w)\\
Labor Supply  Function : L^S(w)\\
Social  insurance  premium: t \\
 \\
The  elasticity   of  labor  demand\\
ε_D =\frac{ΔL/L}{Δw/w}\\   \\
=\frac{L}{Δw}\frac{w}{L}\\
   \\
The  elasticity  of  labor  supply\\
ε_{L^S} =\frac{ΔL/L}{Δw/w}\\   \\
=\frac{ΔL}{Δw}\frac{w}{L}\\
  \\
The  elasticity  of  ubstitution\\
σ=\frac{[d(K/L)/(K/L)]}{[d(w/r)/(w/r)}\\   \\
=\frac{[%change  in  K/L]}{[%change  in  w/r]}
$$

この問題について考えていきたいと思います
参考資料は、以下の通りです

労働環境と賃⾦格差💫

以下では、賃金格差の経済理論について
現実社会に存在する2 つの賃⾦格差を取り上げたのち、経済理論によるアプローチを一緒に
考えていきたいと思います

現実社会には、①労働環境と賃⾦格差
②男⼥間の賃⾦格差
が代表的な賃金格差として存在すると思います

今回は①の労働環境と賃金格差
というテーマについて言及したいと思います📝

補償賃⾦差の理論

これまでの議論でも学習したように
仕事内容や労働者が同質的であれば競争市場
均衡は単⼀の賃⾦をもたらすことになります📝

しかし、実際に社会を俯瞰すると
労働者の技能や仕事の内容は異質であり
賃⾦も異なっていることが見受けられます

この原因として、危険性や快適性な
賃⾦以外の仕事のアメニティ (amenity)が
存在していることが想定されます🙄

このような要因を検討した結果、賃⾦格差は
賃⾦以外の仕事特性によって補償されるという考え⽅は「補償賃⾦差」(Compensating Wage Differentials) と呼ばれています
アダム・スミス『国富論』(1976 年)より

「賃⾦を含めた」ある
特定の仕事のアメニティを求めます

職場環境の悪い仕事であれば
労働者をひきつけるために相対的に⾼い賃⾦を提⽰することもあるでしょう

職場環境の良い仕事であれば、相対的に低い
賃⾦でも労働者を採⽤できる可能性が相対的に高くなるのです

したがって、このような特定の仕事の
アメニティを労働者の意志決定において導入した際に、市場均衡では賃⾦を含めた
l仕事の長所や短所が等しくなる、ということが想定されますね

賃⾦を価格指標として
企業と労働者の組み合わせがランダムに
決まるという古典的な市場均衡モデルとは
異なる点にご留意ください

前回のおさらい📝

前回の記事はこちらになります

$$
Employee's  Utility  Function\\
U = f ( wage, injury )\\   \\
\frac{\partial U(w ,i )} { \partial  wage} >0 , \frac{\partial U(w ,i )} { \partial  injury } <0
\\          \\Production  Function\\
Safety   Working  Environment\\  
q_s = MPL_s\times{N^*}…(1)  \\   \\
Dangerous  Working  Environment\\
q_d=MPL_d\times{N^*} …(2)\\ \\
where, Marginal  Productivity  of  Labor \\
MPL_d > MPL_s
\\      \\
Profit   Function \\
Safety  Working  Environment \\
π_s = p MPL_s \times{N^*} - w_s N^* …(4) \\   \\
Dangerous  Working  Environment \\
π_d = p MPL_d\times{N^*}- w_dN^* …(5)
$$

利潤関数から、読み取れることは
以下の通りです

企業にとって、危険職場は安全職場に⽐べて
収⼊は⾼くなりますが、賃⾦を⾼く設定して
労働者をひきつけなければならないため
その分、費⽤も⾼い
、ということでしたね

危険職への労働供給

$$
Profit  per  Employee\\    \\
π/N ≡θ=p MPL_d - p MPL_s \\   \\
\\
the  case  when\\
θ< w_d - w_0 \\⇒Safety  Jobs  will  be  offerd. \\  \\
\\On  the  other  hand\\
θ> w_d - w_0\\
⇒Dangerous   Jobs  will  be  offerd.
$$

また、企業の各職場における仕事提供のメカニズムも解説しました

一人当たりの収入の利得 θ が、危険な職場における賃金から安全な職場における賃金の差分を下回るときは、安全性の高い仕事がオファーされます👍

反対に、一人当たりの収入が危険な職場の賃金から安全な職場の賃金を引いた値を上回るときは、市場に危険な仕事がオファーされやすくなるということですね💦
もちろん、所属する業界や産業によってθの水準も変化します

ここまでを前回のお復習いとしましょう💖

市場均衡における補償賃⾦差の決定メカニズム

労働供給曲線については以下の通りです

危険職の労働供給曲線は、市場の参加者のうち最も低い留保価格(Δw^MIN) から右上がりになります

労働需要曲線についても同様であり
危険職の労働需要曲線は、市場の参加企業の
うち最も高い利得(θ^)から右下がりの形状となります

危険職に対する部分均衡分析

均衡点 P において、危険職の労働者が
受け取る補償賃金差(w1-w0)*と
均衡雇用量 N* が決まります

市場の補償賃金差は、プラスの値となります
これは、危険回避志向の労働者を想定した
結果、リスクプレミアム要因が正となっていることに基づいています👏🏻

ここでポイントは
市場の補償賃⾦差 ≠ 労働者平均の留保価格
ということ
です📝

すなわち、市場の補償賃⾦差は、最後に
追加的に雇われた労働者の留保価格になります

したがって、他の労働者は過⼤に補償されて
いるということを読み取ることができるのです

危険職を好む労働者がいる場合の市場均衡

以下では、危険な仕事についてでも高いお給料を得たいと思う労働者が市場に存在するケースを考えていきたいと思います

ここには、以下の仮定が存在します
①労働者の一部には、危険な仕事に就いてでも高いお給料が欲しいという人が存在しているとします

②危険な仕事への労働需要は、非常に小さいとします
例えば、テストパイロットや宇宙飛行士などが該当するかもしれませんね

労働供給曲線においては、危険職に就きたい⼈の留保価格(Δw^MIN) は負で、それを起点に右上がりの形状となります

労働需要曲線においても需要が⼩さいですから、垂直に近い右下がりの形状となります

労働需要の弾力性は相対的に小さいということをイメージしてくださいね📝

特定の条件下における危険職への労働需要

そして、上の図解より市場均衡を読み取ると
均衡雇用量はN*d、補償賃金差(w1-w0)*は負になっているということが読み取れました✨

これは、①⼀部に危険な仕事を好む者がおり、かつ②危険職の労働需要が⼗分に⼩さければ、という想定において危険職の補償賃⾦差は負になることがあるということの例になります

この結論は
「危険な仕事は⾼賃⾦で補償される」という
常識と逆になること
をご理解くださいね💖

今回の解説はいかがだったでしょうか?
次回も引き続き、この賃金格差というテーマに対する賃金と仕事特性における一般モデルについて確認したいと思います

労働経済学を理解することで、世の中の問題
ひいては、自分自身の労働環境について

法的な制度や基礎的な経済学の概念から考えることができるようになると思います

なぜ、労働問題が発生するのでしょうか?ということを心得ておくだけでも
何かビジネスや生活において有利になることは間違いないと考えます
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます💘

マガジンのご紹介🔔

こちらのマガジンにて
エッセンシャル経済学理論集、ならびに
【国際経済学🌏】の基礎理論をまとめています

今後、さらにコンテンツを拡充できるように努めて参りますので
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます📚

最後までご愛読いただき誠にありがとうございます!

あくまで、私の見解や思ったことを
まとめさせていただいてますが
その点に関しまして、ご了承ください🙏

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