【為替ターゲット政策 vs 為替介入🌟】『Modeling Sterilized Interventions and Balance Sheet Effects of Monetary Policy in a New-Keynesian Framework』:IMF Working Paper No.8🔥2024/1/7
卒業論文にこだわりたい💛
私もいよいよ卒業論文の執筆に
取りかかる時期がやって参りました👍
何事もアウトプット前提のインプットが
大事であると、noteで毎日発信してきました
これは、どのような内容で
あっても当てはまります👍
論文を一概に読んでも
記憶に残っていなかったり
大切な観点を忘れてしまっていたりしたら
卒業論文の進捗は滞ってしまうと思います
だからこそ、この「note」をフル活用して
卒業論文を1%でも
完成に向けて進めていきたいと思います
収益化をすることはなく、先行研究などのコンテンツを正しく引用し、適切な発信ができるように努めます📝
私の卒論執筆への軌跡を
どうぞ最後までご愛読ください📖
今回の参考文献🔥
今回、読み進めていく論文は
こちらのURLになります👍
Author/Editor:Jaromir Benes ; Andrew Berg ; Rafael A Portillo ; David Vávra
Publication Date: January 14, 2013
前回のお復習い📝
Modeling Sterilized Interventions and Balance Sheet Effects of Monetary Policy in a New-Keynesian Framework
Author/Editor:Jaromir Benes ; Andrew Berg ; Rafael A Portillo ; David Vávra
Publication Date: January 14, 2013
III. Key Concepts
為替レートターゲットと為替レート介入
次に、一般的ではありますが、混乱を招きやすい用語を含むいくつかの概念を定義します!
まず、最終的な政策目標としての物価安定(price stability)について考えてみましょう
さらに、物価安定の目標と一致する2つの中間目標、つまり為替レートとインフレ率に注目を限定してみましょう!
両方の中間ターゲットが共存する場合は、それらを一貫して設定する必要があります👀
操作目標(operational targets)によって、中央銀行の操作(国内流動性/国庫短期証券の公開市場操作や外国為替操作など、中央銀行のバランスシートを変更する市場との取引)が目標とする銀行間金利と為替レートのレベルを理解します。
一般的な中央銀行用語では、操作目標と操作自体の両方が政策手法(instruments)と呼ばれることがよくあります
これらの手段は、価格の安定に直接関連する中間目標(the intermediate targets)を達成するように設定されていますが、さらに、実質為替レートや生産高の伸びの特定の値など、他の中間目標に従うこともできます
標準的な慣行に従って、我々はまた、政策運営(operations)と作戦目標(operational targets)の両方を同じ意味で指す手段を使用します
現在、為替レートに関して2つのタイプの中央銀行の行動を区別することが簡便です!
為替レート目標(exchange rate targeting)とは、中間目標として設定された為替レートの特定の水準/経路を達成するために、中央銀行が手段として政策金利(policy interest rate)を調整することを意味します!
対照的に、為替レート介入によって、操作の対象/手段として為替レートの動きに影響を与えることを目的とするならば、外国為替市場における中央銀行の操作(central bank operations in the FX market )が必要であると理解されます📝
その結果、為替レートは中間目標としても、操作目標としても機能することができます。
たとえば、中央銀行の中間目標はおそらくドル平価ですが、短期的には市場状況や景気循環による一時的な逸脱を許容する可能性があります。
金融における為替レートの役割を研究するモデルベースの文献のほとんどは、政策は為替レート目標に焦点を当てておりますが、私たちの論文は為替レート介入に焦点を当てています!
なぜなら、彼らは中央銀行の手段(central bank instrument)として(利子率に加えて)為替レートを導入しているからです(注8)
ただし、両方のケースを分析して比較します。
(注8): 中央銀行は為替レートの動きに影響を与える以外の理由(外貨準備を蓄積し、市場の安定を維持する(accumulate FX reserves and to preserve market stability)ためなど)でも為替市場操作を行うことに注意してください。
実際には、為替レートの目標設定と為替レート介入の両方が一般的であり、同時に行われることがよくあります!
たとえば、2008年以前のハンガリーの政策金利の設定では、為替レートが公式の範囲(the official bands)を逸脱してはならないことが考慮されていました(注9)
中央銀行は中期的な政策目標とされることがある為替レートの範囲(exchange rate bands as an intermediate target)を守るために為替市場にも介入しています。
多くの場合、為替介入は、たとえば1992年のERMに対する投機的攻撃(the speculative attacks)の際や、最近ではハンガリーまたはセルビアで勃発した金融危機(financial crisis)の際などが想起されます(注10)
一方、為替レート介入だけでも、特に為替レートの転嫁≒パススルー(a strong exchange rate pass-through)が強力な非常に小規模で開放的な経済では、インフレを目標とするのに十分である可能性があります📝
たとえば、シンガポールの政権はそのような行動によく似ています(Parrado, 2004b)
9:Ersek (2005)を参照
10: ERMについては、Buiter、Corsetti、Pesenti(1997)を参照してください
ハンガリーについては、IMF(2011b)を参照
セルビアについては、IMF(2008b)を参照
本日の解説は、ここまでとします!
このような歴史や先行研究をしっかり理解した上で、卒業論文執筆に取り組んでいきたいです。
読み終えた先行研究📚
『日本の為替介入の分析』 伊藤隆敏・著
経済研究 Vol.54 No.2 Apr. 2003
『Effects of the Bank of Japan’s intervention on yen/dollar exchange rate volatility』21 November 2004
Toshiaki Watanabe (a), Kimie Harada (b)
『The Effects of Japanese Foreign Exchange Intervention: GARCH Estimation and Change Point Detection』
Eric Hillebrand Gunther Schnabl Discussion
Paper No.6 October 2003
私の研究テーマについて🔖
私は「為替介入の実証分析」をテーマに
卒業論文を執筆しようと考えています📝
日本経済を考えたときに、為替レートによって
貿易取引や経常収支が変化したり
株や証券、債権といった金融資産の収益率が
変化したりと日本経済と為替レートとは
切っても切れない縁があるのです💝
(円💴だけに・・・)
経済ショックによって
為替レートが変化すると
その影響は私たちの生活に大きく影響します
だからこそ、為替レートの安定性を
担保するような為替介入はマクロ経済政策に
おいても非常に重要な意義を持っていると
推測しています
決して学部生が楽して執筆できる
簡単なテーマを選択しているわけでは無いと信じています
ただ、この卒業論文をやり切ることが
私の学生生活の集大成となることは事実なので
最後までコツコツと取り組んで参ります🔥
本日の解説は、以上とします📝
今後も経済学理論集ならびに
社会課題に対する経済学的視点による説明など
有意義な内容を発信できるように
努めてまいりますので
今後とも宜しくお願いします🥺
マガジンのご紹介🔔
こちらのマガジンにて
卒業論文執筆への軌跡
エッセンシャル経済学理論集、ならびに
【国際経済学🌏】の基礎理論をまとめています
今後、さらにコンテンツを拡充できるように努めて参りますので何卒よろしくお願い申し上げます📚
最後までご愛読いただき誠に有難うございました!
あくまで、私の見解や思ったことを
まとめさせていただいてますが
その点に関しまして、ご了承ください🙏
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考え方の引き出しが増えた!
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