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【船荷証券の危機 Part➀】コンテナ船の高速化に船荷証券が追い付いてこれない事態について💦:貿易実務検定B級対策 No.16
今回は「船荷証券の危機」というテーマについて
一緒に学習していくことにしましょう🚢
現代の物流技術の向上ならびに
迅速化によって「カミ」の流れよりも
「モノ」の流れの方が早いといった
事態が発生しているのです👀
このような「船荷証券の危機」に対して
実務上では、どのような対応が必要と
されているのかを確認していきましょう💛
貿易実務のエキスパートを目指したい🔥
私が挑戦する貿易実務検定®は
貿易に関連する自分の実務能力・知識が
どの程度のレベルにあるのかを客観的に
測り証明することができる検定です。
実際に、商社・メーカー等においては
勤務年数ごとに貿易実務検定の各級合格が
必須となっている企業もあるそうですね👀
貿易実務検定B級・C級合格🌸
2024年8月9日:貿易実務検定B級合格💮
![](https://assets.st-note.com/img/1724880185453-UxIlJAWAt1.png?width=1200)
2024年4月5日:貿易実務検定C級合格💮
![](https://assets.st-note.com/img/1724880199376-sTDqbQ0wXx.png?width=1200)
貿易に携わる企業への勤務・転職・就職等を
お考えの方、インターネットによる個人輸入を
行う方や国際舞台で活躍を目指す方にとっても
「貿易実務検定®」は幅広く活用できますので
活躍のチャンスが広がるのではないでしょうか?
きっと私たちの生活に密接な「貿易」実務に
対する知識を身につけることで
これからの人生における選択肢も増え
もっと有意義なものになることでしょう✨
私も2024年4月から商社のキャリアをスタート
させておりまして、今後実務も含めて
貿易実務のエキスパートを目指していきたいです!
そして、私の将来的な理想像である
「世界と日本を繋ぐ架け橋のような人財」を
体現できるように努力していきたいと思います🌏
まずは、初級レベルの該当するC級の取得を
目標に、コツコツと勉強して参りました🔥
最終的には、B級、そしてA級の取得を目標に
英語学習も含めて取り組んでいきます!
※なお、本稿はあくまで試験対策の内容です。
したがって、実際のケースとは異なる場合や
簡略化した点が若干ありますが、その点に
関しましてはご了承ください🙏
これからnoteでアウトプットするなかで
皆さまに「貿易実務」の魅力を
お伝えできたら幸いです!
ぜひ、最後までご愛読ください📚
前回のお復習い💖
船荷証券の危機
「船荷証券の危機」とは、アジア域内など
航海期間が短い海上輸送において、すでに
貨物が揚げ地に到着しているにも関わらず
船荷証券の原本(オリジナルB/L)が
届いていないために貨物が引き取れない
という事態のことを言います💦
このような状況に対応すべく、実務上では
いろいろな方法で対処していますので
以下に、代表的な方法をまとめます💚
➀Sea Waybill(海上運送状)の活用🌊
海上運送状は欧米を中心に普及してきました!
経済のグローバル化に伴い、取引が企業内取引
(海外の子会社等の間で)として行われる
ようになると、裏書で転々と流用する有価証券
としてのB/Lを用いる必要性がなくなりました👀
このため、シンプルに貨物の受取証、かつ
運送契約の証拠としての機能を有する書類
であれば、良いことになりますね👍
歴史については割愛しますが、1990年に
「海上運送状に関するCMI統一規則」が
採択され、貿易取引で流用性のある
権利(権原)証券を発行する必要のない場合
には、海上運送状で充分であるとなったため
飛躍的に利用頻度が上がったのです👏
海上運送状のサンプルは以下の通りです👍
![](https://assets.st-note.com/img/1710901034136-t6HmCQZ18X.png)
権利(権原)証券(documents of title)
船荷証券を引き渡すことにより、その証券に
記載された貨物に対する支配機能(title)が
移転する「有価証券」のこと
※規定などはヘーグ・ルールおよび
ヘーグ・ヴィスビー・ルールを参照🙇
船荷証券と海上運送状との違い🌟
それでは、B/LとSWBの違いについて
簡単に整理していきましょう👍
➀B/Lは有価証券であるのに対して
海上運送状は有価証券ではありません。
したがって、海上運送状は権利(権原)証券
ではなく、流通性もない(non-negotiable)ため
裏書譲渡はできないことになります。
②海上運送状は荷受人(Consignee)を特定
しなければなりません。※➀との繋がり
荷受の時は、荷受人が海上運送状に記載された
荷受人であることを証明しなければならない
のですが、SWB自体を船会社へ
提示することは不要となっています🔖
すなわち、引換証としての機能がないため
受戻証券でもないということになります!
同様に船会社は貨物の引渡しのときに
海上運送状を回収することもありません👀
※受戻証券とは、船荷証券と引換えで
なければ、債権者(船会社)が証券上の債務
(貨物の引渡し)を支払う必要のない証券で
引換証券ともいわれているものです。
荷受人(Consignee)の確認方法
それでは、荷受人の確認方法について
一連の流れとその方法をまとめていきます📗
⑴荷受人は、船会社から発行された
着船通知書(Arrival Notice)上に
既に船会社に届けてある署名と
同一の署名をして船会社に提出します。
(2)船会社は、その署名を確認して
荷渡指図書(Delivery Order)を発行しますが
その際、荷渡指図書(D/O)の受取時の署名も
同一署名かどうかにより引渡しを請求している
荷受人が海上運送状上の荷受人と同一かどうか
の確認を行っていくことになります🔍
船会社はこの同一署名と引換えにして
荷渡指図書(D/O)を発行することになります。
したがって、たとえ海上運送状を紛失しても
貨物を取得する権利を失わず、除権決定を
受ける必要はありません👍
加えて、船積書類の到着が遅れた際に
L/G(保証状)を差し入れて貨物を引き取る
「保証状荷渡し」の方法も取らなくてOKです👏
海上運送状を用いるメリットとデメリット🌟
それでは、最後に海上運送状による荷受けの
メリットとデメリットについて整理します👍
⭕海上運送状のメリット
➀海上運送状(SWB)の提示なく貨物の引取りが
できるので、L/G(保証状)の必要がないこと
②海上運送状を紛失した場合、再発行の手続き
が不要で、L/Gの必要がないこと
❌海上運送状のデメリット
➀航海中に海上運送状に裏書をして
譲渡・移転することができないこと
②洋上売買および貨物の転売ができないこと
③荷送人が運送品の処分権を有するため
運送人に通知することによって、荷受人が
貨物の引渡し請求をするまでには
荷受人(Consignee)を簡単に変更できること
④船荷証券では証券面記載の運賃に関係なく
1通に200円の印紙を貼付すればOKでしたが
海上運送状では発行通数全てについて
記載運賃額に応じて印紙を貼付しなければ
ならないという点で処理が面倒くさいこと
なお、海上運送状は通常1通の発行ですが
荷送人の要求があれば複数枚発行します👍
![](https://assets.st-note.com/img/1710901034136-t6HmCQZ18X.png)
海上運送状が適切な貿易取引🚢
したがって、貿易決済の点で考えると
海上運送状(SWB)は、荷為替手形の担保とは
なりませんので、船荷証券(B/L)を担保としない
取引により向いているといえるでしょう🔖
そのため銀行の与信に関係のない取引、つまり
送金決済や信用状なし取引に利用されます!
具体的な事例としては、長年にわたる取引先や
関連会社間、現地法人間等での取引に
この海上運送状は利用されているのです👍
![](https://assets.st-note.com/img/1710901034136-t6HmCQZ18X.png)
本日のアウトプットはここまでとします💖
・海上運送状について
・船荷証券との違い
・海上運送状を用いるメリット/デメリット
等についてご理解いただけたでしょうか?
次回も引き続き「船荷証券の危機」に関する
対応として、サレンダードB/Lや電子B/L
といった内容を学習していきます🔥
なお、本投稿シリーズ作成における
参考資料は、以下の通りです。
英語の学習にも繋がりますので
勉強するモチベーションが
より一層高まりますね✨
おすすめマガジンのご紹介🔔
今後、さらにコンテンツを
拡充できるように努めて参りますので
何卒よろしくお願い申し上げます📚
最後までご覧いただきありがとうございました🌈
まだまだ浅学非才な私ですが
noteという最高の環境を活用して
日々、成長できるように精進します🔥
アウトプット前提のインプットを体現する
ことができるのは、本当に有意義であると
思いますし、成長の記録としても残るので
非常にやりがいを感じています。
社会人になってもnoteはなるべく
継続していきたいことではありますが
あくまで趣味としての取組みになりますので
優先順位を大切にして活動していきます!
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今後とも何卒よろしくお願いいたします!