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【保安管理技術用語集⒁💚】バルク供給方式とバルク貯槽の概要について📝:高圧ガス第二種販売主任者試験対策 No.34
前回の復習✨
【試験対策】保安管理技術用語集📝
今回から、いちど勉強の原点に戻り
試験対策の一歩目として、用語の学習
を進めていくことにしようと思います。
今後、過去問の演習効率を上げていくために
いまは用語から丁寧に学習していきます👍
バルク供給方式の設備①
今回は「バルク供給方式の設備」
について、学習していこうと思います💛
バルク供給方式とは、LPガスをガス容器の数倍の容量を持つバルク貯槽に充填し、配送用ローリー車(バルクローリー)で現場に直接供給するシステムです。
一般住宅や集合住宅、業務用住宅などに設置され、飲食店やホテル、病院、工場などで中規模~大規模にLPガスを使用する場合などに利用されます。
バルク供給方式では、従来の容器交換方式に比べてLPガスの流通を簡素化し、配送の合理化や保安の高度化、美観の向上など多くのメリットがあります。
また、一度に大量のLPガスを輸送することで、より安定した供給を実現することも可能です。
近年では、法改正によりバルク貯槽に直接ローリーで供給できるようになり、軒先充填と呼ばれる供給方式が認められました。
保安管理技術の科目において、すべての選択肢を
確実に正誤判断できるよう、ひとつひとつ
正しい知識を付けていくことにしましょう!
バルク供給方式とバルク貯槽の概要
バルク供給方式は、LPガスをバルク貯槽(大型タンク)に貯蔵し、そこからガスを供給する方式です。
この方式は、戸別供給と比較して、配管が簡素化され、ガス供給の安定性が高まるため、商業施設や大規模住宅地で広く採用されています。
![](https://assets.st-note.com/img/1724485258346-VLLYeZEN0U.png?width=1200)
バルク貯槽の貯蔵能力
バルク貯槽の貯蔵能力は、タンクの容積とLPガスの密度によって決まります。貯槽の容量は次の式で計算されます。
$$
\\\text{貯蔵能力(kg)} = \text{貯槽容量(m³)} \times \text{LPガスの密度(kg/m³)}
\\
$$
一般的にLPガスの密度は
約493kg/m³(液相)とされています。
例えば、980kg型バルク貯槽の場合
容量はおよそ2m³前後と推測されます📝
具体的な計算式
バルク貯槽の貯蔵能力W{kg]は
以下に記載する通り式①から得られます。
なお、地下設置のもので、その内容積が
2,000L以上のバルク貯槽の貯蔵能力は
以下の式②より求められます。
$$
\\バルク貯槽の貯蔵能力W[kg]\\ \\①W=0.85 w V\\ \\②W=0.9wV\\ \\w:バルク貯槽の常用の温度(40℃)におけるLPガスの比重\\V:バルク貯槽の内容積[L]\\
$$
地上設置のバルク貯槽の貯蔵能力は、バルク貯槽の常用の温度(40℃)におけるLPガスの比重とバルク貯槽の内容積の掛け算(積)に比例します🔖
980kg型バルク貯槽の直接埋没に関する処置
980kg型バルク貯槽を直接埋没する
場合、以下のような処置が必要です👍
防食処理:埋設による腐食を防ぐため、外部に防食塗装や防食被覆が施されます。また、陰極防食が必要になることがあります。
地盤対策:埋設場所の地盤が貯槽の重量に耐えられるよう、基礎工事が行われます。場合によってはコンクリート基礎が必要です。
水密性:埋設する場合、地下水の影響を考慮し、水密性のある設計が求められます。
✅自然気化方式の地下埋設バルク貯蔵を設置する際に、電気防食のひとつとして、バルク貯槽に附属する調整器の出口側の直近に絶縁継手を設けること
バルク貯槽の安全弁について
バルク貯槽には安全性を確保するために
安全弁が設置されています。
安全弁は、異常な圧力上昇を
防ぐために必要不可欠な供給設備です📝
連結弁方式:
バルク貯槽に複数の安全弁を連結し、システム全体の圧力を監視しながら、必要に応じてガスを排出します。この方式は冗長性を持たせるため、通常は大型施設で使用されます。
手動弁方式:
オペレーターが手動で操作するタイプの安全弁です。異常時に迅速に対応するため、操作手順が明確に定められています。
バルク貯槽の安全弁は、液化石油ガス法に基づき、バルク貯槽に設置されている安全弁です。
機器の爆発や破損を防ぐ役割を担っており、圧力が上昇すると弁体が上がり内部流体を放出し、圧力を降下させることで機能しています。
バルク貯槽の安全弁は、前回検査日または製造日から起算して5年以内に検査を受けることが義務付けられています。
検査には一定の期間を要するため、バルク貯槽を設置場所から取り外し、検査場所へ運搬する必要があります。
安全弁の再検査または交換は、安全弁本体に刻印された年月日から5年を経過する前に実施してください。
バルク貯槽の告示検査
バルク貯槽の告示検査は、法令に基づいて
設置後および定期的に実施されます。
検査項目には以下が含まれます:
耐圧試験:貯槽が規定の圧力に耐えられるかを確認します。
気密試験:漏洩がないことを確認します。
防食処理の確認:適切な防食処理が施されているかを検査します。
安全弁の動作確認:安全弁が正しく作動することを確認します。
バルク貯槽の告示検査とは、製造後20年以内にバルク貯槽本体および安全弁以外の附属機器に対して行う検査です。
附属機器は、前回検査日から5年以内に検査を受ける必要があります。
附属機器の検査期限がバルク貯槽の検査期限より1年以内に到来する場合は、附属機器の検査期限に合わせ、1年以内に到来する場合はバルク貯槽本体の期限まで延ばすことができます。
検査では、塗装被膜上から測定を行い、製作時の最小厚さや前回の測定値と比較して判定します。
測定した厚さが最小厚さを越える場合は合格、最小厚さを割り込む場合は不合格となります。
腐食が著しい部分は、多点測定法を用いて測定します。
また、腐食部分はグラインダーを用いてなだらかに仕上げた後、磁粉探傷試験を行い欠陥がないことを確認します。
残存厚さも測定し、最小厚さを割り込まないことを確認します。
検査期限を超過したバルク貯槽でLPガスを供給することは禁止されています。
用語の定義
バルク供給方式:LPガスを大型貯槽に貯蔵し、複数の施設や家庭に供給する方式。
バルク貯槽:LPガスを大量に貯蔵するための大型タンク。
貯蔵能力:貯槽に貯蔵できるガスの最大量。
連結弁方式:複数の安全弁を連結してシステム全体を保護する方式。
手動弁方式:手動で操作する安全弁による保護方式。
告示検査:法令に基づいて行われる貯槽の安全性を確認するための検査。
これらの情報がLPガスに関する
理解を深める助けになれば幸いです。
【試験対策】丸暗記フレーズ
✅供給方式を変更せずにバルク貯槽を用いた居級を続けるためには、バルク貯槽(附属機器を含む)の告知検査に合格したものを使用するか、あるいは、新品などと交換しなければならないこと
✅バルク貯槽に取り付けられる安全弁の元弁には、連結弁方式と手動弁式方式があること
※連結弁方式:元弁と安全弁が連結している方式
なお、手動弁方式では、元弁を閉止せずに安全弁を取り外すと漏えい事故に繋がりかねません📝
✅地上設置のバルク貯槽において、LPガス漏えいの有無の確認を3か月に1回以上、実施している場合、プロテクター内にガス漏れ検知器を設置しなくてもよいこと
✅バルク貯槽を平坦なコンクリート面上に設置する際、その面が周囲の地盤面より低いとガスが漏洩した場合に滞留してしまうため、コンクリート面が地盤面より5cm以上の高さになるように施工すること
おすすめの勉強教材🌟
第二種販売主任者とは?
一般家庭等で生活の用に供するLPガスを
販売するLPガス販売所の業務主任者又は
業務主任者の代理者(液化石油ガス法)
として選任されることができます👍
また、工業用のLPガスの販売主任者
(高圧ガス保安法)として
選任されることができるようになります💛
第二種販売主任者試験(国家試験)はこちら
第二種販売主任者講習はこちら
高圧ガス第二種販売主任者資格の試験内容
試験は2科目から構成されており
9:30~10:30が法令
11:10~12:40までが
保安管理技術の試験です。
・高圧ガス保安法及び液化石油ガス法に係る法令(60分)
・液化石油ガスの販売に必要な通常の保安管理技術(120分)
それぞれ20問ずつ択一式の正誤の組み合わせ
を選択して解答していくことになります。
法令、保安管理技術両方とも
6割以上の正解で合格となります🔖
法令が60分、保安管理技術が90分と
試験時間にも差があるように
保安管理技術の方が難しいとされています💦
また、試験当日の15:00より
高圧ガス保安協会の特設サイトで解答が
発表されるので自己採点ができるそうですね👍
【第二種高圧ガス販売主任者資格受験料】
・インターネット申請の場合:5,700円
・書面申請の場合:6,200円
受験者と合格率の推移📊
出所サイト:令和五年度合格率
![](https://assets.st-note.com/img/1724152423760-SGShg0wHw9.png)
なお、高圧ガス販売主任者試験の合格率は
全科目受検の場合30~50%程度
科目免除の場合は50%以上
となる試験が多いように思います。
難易度としては、全科目受検の場合は
非常にやや難しい~難しい
科目免除を受けた場合は
普通~非常に易しいレベルでしょう。
e-GOV法令🎓
高圧ガス保安法
液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律
本日のアウトプットはここまでとします!
社会人生活も始まり、大学生の頃と
比べて、相対的に可処分時間も少ないですが
毎日30分でも継続できるように精進します!
資格勉強という手段を有効活用したい💖
私の趣味の1つである「資格勉強」という
手段を活用して、これから本格的に突入する
社会人生活をより良い時間にしていきたいです🌈
大切なことは「目的」と「手段」を明確に
区別して、取り組むことであると思います。
要するに、試験に合格し、資格を取得することが
目的ではないということです。
資格勉強という手段を講じて、仕事に繋がる
学習を効率良く進めていくことが本望です!
私がこれから挑戦していく予定である
第二種販売主任者試験(国家試験)は
エネルギー業界の仕事に携わる方々の
なかでも需要が高い資格である
と言われることが多いと思います。
なぜならば、高圧ガス販売主任者の資格を
取得するメリットとしては、ガス販売業界での
有資格者に対するニーズが非常に高い
ということが挙げられるからです💚
高圧ガス販売主任者とは、高圧ガスの販売業務に
携わる場合に必要となる、経済産業省が
認定している国家資格を持つ専門家です。
具体的には、高圧ガス販売主任者免状の交付を
受けており、経済産業省令で指定する23品目に
該当する高圧ガスを扱う販売店において正しい
知識を持って保安管理に努める責任者です。
そのため、高圧ガス販売主任者の仕事に対する
責任は、人の命にも関わってくる非常に重いもの
になれると考えられますね👍
なお【高圧ガス第二種販売主任者】試験対策
向けの投稿を作成する上で、以下の3点には
あらかじめご了承いただけますと幸いです。
①会社の守秘義務を徹底して遵守すること
②参考資料の適切な引用を心がけること
③収益化をせず、趣味として継続すること
毎日コツコツと、計画的に勉強を進めていき
なるべく早く受験&合格を目指します🔥
これから、11月の試験に向けて私と一緒に
第二種販売主任者試験(国家試験)対策
を進めていくことにしましょう💖
試験対策用の勉強記録投稿は
以下のマガジンに整理してまいります🔖
おすすめマガジンのご紹介🔔
今後、さらにコンテンツを
拡充できるように努めて参りますので
何卒よろしくお願い申し上げます📚
最後までご覧いただきありがとうございました🌈
まだまだ浅学非才な私ですが
noteという最高の環境を活用して
日々、成長できるように精進します🔥
アウトプット前提のインプットを体現する
ことができるのは、本当に有意義であると
思いますし、成長の記録としても残るので
非常にやりがいを感じています。
社会人になってもnoteはなるべく
継続していきたいことではありますが
あくまで趣味としての取組みになりますので
優先順位を大切にして活動していきます!
お気軽にコメント、スキ&記事の共有
そして私のアカウントをフォローして
いただけると大変嬉しく思います✨