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『世界の一流は「雑談」で何を話しているのか』読了

日本のビジネスシーンでは雑談をアイスブレイクとも呼びます。

商談に入る前に軽い余談を挟むことで互いの緊張を解す役割があると思いますが、本書で解説されている「雑談」は日本的な「アイスブレイク」とは全くの別物です。

本書における「雑談」とは、商談相手やインタビュー相手など自分にとってのキーパーソンとの間に「ラポール」を構築するためのツールとして戦略的に運用されるものです。

ラポールは心理学用語のひとつで、日本語にすると「信頼関係」にあたるものです。このラポールさえ確立されていれば、雑談は不要な場合もあるとか。

裏を返せばビジネスの成否はキーパーソンとの間にラポールが構築されているか否かで決まると言っても過言ではなく、そのカギとなるのが雑談だということ。

故に雑談は商談(本題)と同じくらい入念に準備すべきもので、フランクに会話を楽しんでいるように見えても、仕事ができる人ほど過去の経験と理論に裏打ちされた戦略が存在することに驚かされました。

本書には相手に関心を持つといった雑談に臨む上での心構え的なことだけでなく、話しかけるタイミングや内容など具体的な方法まで記載されているため、読んだその日から活かせるノウハウも多数含まれています。

日本人がやりがちな従来の雑談に潜む危険性なども外国人目線で(※筆者はポーランド人)鋭く指摘しており、耳が痛いながらも素直な気持ちで読めば勉強になります。真のコミュ強は会話の戦略を理論立てて説明できるのだなと。

私も最近転職したばかりで人間関係を構築している真っ最中ですので、この本を読んで真似できるところから無理なく取り入れて日々の会話に挑んでいます。

本書をインプットした私がアウトプットするのは、相手に前向きな興味関心を持って接することです。この人は怖そうだとか、ややこしそうだとか、そういうネガティブな思い込みを可能な限り排し、純粋に相手の人となりを知ろうと働きかける姿勢を大事にしていきたいです。

皆さんは如何でしょうか。

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