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「尿」セルフチェック!まず気にしたい3つのポイント

尿からのサイン、見逃していませんか?

尿には全身の臓器や病気の情報が含まれているため、その外観は医師が病気の絞り込みをする目安のひとつとして重視されてきました。尿の色や性状と病気のおよその関係を知っておき、セルフチェックに役立てたいもの。

日本大学医学部泌尿器科学系主任教授 高橋 悟先生・国立国際医療研究センター病院 院長補佐/腎臓内科診療科長 髙野秀樹先生 監修書籍『尿の色 健康手帖』から、お届けします。


毎日、尿をセルフチェック!
色・にごり・泡立ちに注目してみる

尿を観察するときは、
「色の変化」
「にごり(混濁)」
「泡立ち」
があるかどうかが重要なポイントです。

●赤、赤褐色、ピンク

鮮やかな赤や赤褐色、ピンク色などであれば、赤血球が混じった「血尿」だと考えられます。この場合、腎臓や尿路(腎盂、尿管、膀胱、尿道)などに出血があることが示唆され、さまざまな病気を推測できます。

特に真っ赤な血尿が出たときは、膀胱がんや腎盂・尿管がんなどの尿路腫瘍や、結石などの重大な病気の可能性があるので、見逃さないように注意が必
要です。

●白くにごっている

尿が白くにごっている場合は、細菌と闘う白血球が含まれた「膿尿」であることが多いもの。尿道炎や膀胱炎、腎盂腎炎などの尿路感染症などが疑われます。
泡立ちが続く場合は、タンパクや糖の混入や、細菌感染の可能性があります。

このように、目で見える尿の色や性状はいろいろな病気のサインとして重要なのです。

気になるときはしばらく尿を観察する

「尿」ただ流すのはもったいない!

尿は、血液と違って、痛い思いをして採るものではありません。
1日数回、トイレの白い便器を背景に、色を見やすい状態で観察できます。

男女ともに、トイレで簡単にチェックすることができるので、排尿後にただ流してしまうのはもったいないものです。

色や性状が気になるときには、次のトイレタイムに、紙コップなどに採って観察してみましょう。

体の中から出てきたものが色や性状に反映されやすい尿を意識的にセルフチェックすることは、病気をより早く見つけ、健康を維持する一助になるといえるでしょう。

監修

日本大学医学部泌尿器科学系主任教授 高橋 悟先生
国立国際医療研究センター病院 院長補佐/腎臓内科診療科長 髙野秀樹先生

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