「夜間頻尿」を正しく捉えて解決しよう!
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福岡県で理学療法士をしてますkenkenです*
日々のちょっとした疑問や曖昧なことに、"しっかりと向き合い"皆さんにとって有益な情報発信ができるようにお役にたてればと思います。
まず、下の表から見ていきましょう。
人に言えない「尿の悩み」として、半分以上を占めている項目は「夜間頻尿」だそうです。
本日は、そんな人に相談しにくい「夜間頻尿」に着目して以下にまとめていきたいと思います。
ご興味のある方は、ぜひ一読ください。
はじめに
夜間頻尿は、多くの人々が抱える悩みの一つです。特に高齢者に多く見られますが、若い世代でも悩む方が増えています。
この記事では、夜間頻尿の原因とその対策について、最新の知見を交えて解説します。
🔲 夜間頻尿とは?
夜間頻尿とは、夜間に何度もトイレに行く必要がある状態を指します。
通常、夜間に1回以下の排尿が理想とされていますが、これを超える回数が続くと、睡眠の質が低下し、日常生活に支障をきたすことがあります。
※ちなみに、頻尿の定義は、1日のおしっこの回数が8回以上で該当します
➖夜間頻尿の主な原因
夜間頻尿の原因は多岐にわたりますが、以下のような要因が考えられます。
- 加齢:年齢とともに膀胱の容量が減少し、排尿の頻度が増加します。
- 前立腺肥大:男性に多く見られる症状で、前立腺が肥大することで尿道が圧迫され、排尿が困難になります。
- 糖尿病:高血糖状態が続くと、体が余分な糖を排出しようとし、結果的に頻尿を引き起こします。
- 心不全:体内の水分バランスが崩れ、夜間に尿が増えることがあります。
- 利尿剤の使用:高血圧やむくみの治療に使われる利尿剤は、尿の生成を促進します。
🔲 夜間頻尿は何が問題なのか
➖ 夜間頻尿に悩む人の年代別割合
日本人は、50代になると半数以上の人が就寝中にトイレに1回以上起きるようになり、60代になると約8割の人がトイレに起きていることが報告されています。
➖ 夜間トイレに起きる回数と死亡率
70歳以上の方で、夜間にトイレで2回以上起きる方は、1回以下の方に比べて、骨折を起こす割合が2倍、死亡率が1.6倍になるという結果も報告されています。
また、夜間頻尿と睡眠障害も深く関連しており、就寝後夜間第一排尿までの時間(HUS)が3時間未満では睡眠の質が落ち、QOL(生活の質)も低下しやすいと報告されています。
では、改めて夜間の排尿回数が何回からを問題視すべきなのか?
▶︎結論: 夜間の排尿回数が、2回以上は改善すべき対象として捉える。
🔲 夜間頻尿の対策
夜間頻尿を改善するためには、以下の対策が有効です。
➖生活習慣の見直し
水分摂取の調整:
特に夕方以降の水分摂取を控えることで、夜間の排尿回数を減らすことができます。
カフェインやアルコールの摂取を控える:
カフェインやアルコールは利尿作用があるため、特に夜間の摂取を避けることが推奨されます。
➖排尿習慣の改善
トイレのタイミングを見直す
・就寝前にトイレに行く習慣をつけることで、夜間の排尿回数を減らすことができます。
・膀胱訓練:
排尿の間隔を徐々に延ばすことで、膀胱の容量を増やす訓練を行うことができます。
(3)医療的アプローチ
医師の診断を受ける
・原因が特定できない場合や、症状が重い場合は、専門医の診断を受けることが重要です。
・薬物療法:
前立腺肥大や過活動膀胱に対する薬物治療が有効な場合があります。
おわりに
夜間頻尿は、生活の質を大きく低下させる可能性がありますが、原因を理解し、適切な対策を講じることで改善が期待できます。以下のポイントを押さえて、日常生活に取り入れてみてください。
・水分摂取の調整を行う。
・トイレのタイミングを見直す。
・医療機関での診断を受ける。
夜間頻尿に悩む方々が、少しでも快適な睡眠を取り戻せることを願っています。何か気になる症状があれば、早めに専門医に相談することをお勧めします。
皆さんの日常生活に少しでもお役にたてたら光栄です🦥🍃
最後までご覧になっていただきありがとうございます^ ^
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