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運動指導の意識づけ(外的焦点と内的焦点)

当ブログへ訪問していただきありがとうございます。

福岡県で理学療法士をしてますkenkenです*

日々のちょっとした疑問や曖昧なことに、"しっかりと向き合い"皆さんにとって有益な情報発信ができるようにお役にたてればと思います。

はじめに

スポーツやリハビリ場面に共通して「運動指導」があります。

声のかけ方や指示のしかた1つをとっても、どの方法が対象者の運動パフォーマンスを向上させるのか悩ましい問題ですね。


今回は、その運動指導の意識づけ(焦点の向け方)についてまとめていきたいと思います。

🔲 まず結論から

外的焦点とは、運動や動作の際に身体の外部に焦点を合わせることを指します。

・一方、内的焦点は、身体の内部や部位に焦点を合わせることを意味します。

・これらの焦点(意識の向け方)は、運動パフォーマンスの向上に異なる影響を与えることが知られています。

movement design 指導の工夫 内的焦点vs 外的焦点 より引用


🔲 外的焦点と内的焦点

➖ 外的焦点の特徴

・動作の結果や目標に焦点を合わせることで、運動の効率性や正確性を高めることができる点が挙げられます。

・外的焦点を持つことで、運動全体をスムーズにコントロールしやすくなり、パフォーマンス向上につながることがあります。

➖ 内的焦点の特徴

身体の動きや筋肉の収縮に焦点を合わせることで、運動技術の向上や筋力の増強に効果的であるとされています。

🔲 外的焦点と内的焦点の運動学習効果の違い

・いくつかの研究報告によると、
外的焦点を持つことが運動学習において効果的であり、持続性も高いことが示されています。外的焦点を持つことで、運動の効率性や正確性が向上し、パフォーマンスが安定するとされています。また、運動の自然なフローを促進し、運動の習得が容易になるとされています。

・一方、内的焦点を持つことは、運動学習において効果が低いとされています。内的焦点では、運動の実行において過剰な意識が生じ、動作の制御が難しくなることがあります。そのため、内的焦点では運動のパフォーマンスが低下し、持続性も低いとされています。

※人によっては身体の感覚が優れている方(分かりやすい)もいます。対象者に合わせて効果的な手段を採用されてください。

🔲 場面別の使い分け

外的焦点と内的焦点を使い分けることが重要です。


運動指導においては、外的焦点を持つことで、ボールの軌道や対戦相手の動きに集中することが重要です。結果として、運動や動作をより効果的に行うことができます。

一方、筋力トレーニングなどの場面では、内的焦点を持つことで、正しいフォームや筋肉の収縮を意識することが効果的です。結果として、運動の正確性や安全性を確保することができます。

《ひと言コメント》
あれこれと色々書きましたが、個人的な見解でいうと、外的焦点・内的焦点はいずれも重要です。

相手の運動理解度に応じて、取捨選択する引き出しの1つとして知っておくと良いと思います。

具体的には筋トレなどの要素練習の際には「内的焦点」、全体練習など一連の動作を通して練習する場合は「外的焦点」にすることで、比較的スムーズに学習が進む印象があります。

🔲 個人の特性(性格)と意識づけの傾向

性格や個人の特性によっても、外的焦点や内的焦点を選択する傾向が異なることがあります。


内向的な人は、内的焦点を持つことで自己意識を高め、細かい動作や感覚に集中しやすい傾向があります。


外向的な人は、外的刺激や目標に焦点を合わせることでパフォーマンスを向上させることができる場合があります。


性格による違いは、運動指導やトレーニングのアプローチに影響を与える可能性があります。

おわりに

以上、運動指導の意識づけ(外的焦点と内的焦点)のテーマでまとめてみました。

運動指導者は、個々の選手やクライアントの性格や特性を考慮しながら、外的焦点や内的焦点を使い分けることが重要です。


皆さんの日常生活に少しでもお役にたてたら光栄です🦥🍃

最後までご覧になっていただきありがとうございます^ ^

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