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錦鯉 -今月の魚病対策-

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季節に先駆けた錦鯉の魚病対策について。 錦鯉愛好家の皆様に読んでいただけると幸いです。
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2023年12月の記事一覧

おわりに-12月の魚病対策-

今回で曲がりなりにも私の義務を果たすことができました。1年間通せるかどうか不安でしたが、愛鯉会の会員の皆様の有り難い励ましや、自分自身の勉強のためということで、無事終えることができました。 全国の愛好家の方々から多くのご質問をお受けし、適切な返事が出来なかったことも少なくなく、申し訳なく思っております。誌上をお借りしてお詫び申し上げます。このような失敗や経験を今後に生かし、更に発展させたいと思います。 こうした中で何よりも嬉しかったことは、愛鯉会の方々にお会いした時、「今

鯉と注射法-12月の魚病対策-

鯉の病気に注射が頻用されるようになってきましたが、一般的には余り勧めたくない方法です。 背や尾筒あるいは胸鰭の筋肉部分に注射し、即効性でかつ、確実な効果を得ようとするわけですが、Aseptic(無菌的な)という概念がマスターされていない場合は注射や手術は思わぬ合併症を引き起こします。鯉の常に水に接している特異性を考えるとき、鯉からの薬物の吸収や、もしこの部分のbarrierがないとするならば、最も安全で確実性のある、そして即効性でも劣らない方法ではないかと思います。 多少

イカリ虫を制するもの-12月の魚病対策-

ここ1〜2年の私の池の病気発生状況は、何といってもイカリ虫によるものが最も多く見られました。しかしこれまで述べてきた、マゾテンの定期投与とその応用によって、後遺症を残すような被害はありませんでした。 多くの愛鯉家からイカリ虫の被害のあったことを聞かされますが、イカリ虫を制するものは鯉の魚病対策の半分は制したといってもよいぐらいの頻度の高いもので、さらにマゾテンや他の寄生虫(ダクチロギルス、ギロダクチリス、エピスティリス、チョウなど)や細菌(カラムナリス菌、シュウドモナス菌な

水温の管理-12月の魚病対策-

越冬の準備は完了したことと思います。冬期の水温は低くても6℃〜7℃くらいには保ち、5℃以下にならないように注意しましょう。 昨年は、予想外の寒波の襲来で二℃〜三℃になった池もあると耳にしますが、大変危険な状況ですので、気をつけてください。理想的には、8℃〜10℃ぐらいが良いという結論は、既に越冬対策委員会で出されております。 水温が8℃であっても鯉が動いている場合は、麦あるいは越冬用の餌を2〜3日に一度は、多すぎぬよう与えます。冬期は体力を維持する程度ではよく、決して太ら