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ガフヴェハーネの歴史
ガフヴェハーネの歴史については、イランについて知りたければまずこれを引けと言われる『イラン百科事典(Encyclopædia Iranica)』の「コーヒーハウス」の項目を読めば、大まかなことが分かる。
コーヒーの発見の起源については、9世紀のエチオピアのヤギ飼いのカルディ少年の逸話や、13世紀のイエメンのモカのイスラム神秘家ヌールッディーン・シャーズィリーの逸話であるとか、15世紀の同じく
ガフヴェハーネという男の社交場
イランにはガフヴェハーネと呼ばれる喫茶施設がある。イランに最初のガフヴェハーネが作られたのは16世紀のことだと言われており、イランの喫茶文化の伝統を物語る施設と言っていいだろう。ペルシア語でガフヴェはコーヒー、ハーネは家という意味なので、ガフヴェハーネは直訳すればコーヒーハウスである。渋いマスターがこだわりのコーヒーを提供するイラン風のレトロな喫茶店を想像するかもしれないが、今日のガフヴェハーネ
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