外国で暮らすという事④

外国に全く縁のない人間が外国で暮らす事になる

人生とは予想できないドラマであり、どんな決断をしたとしても、それも自分が選んだ道の上にいる。気が付けば僕は日本ではなく外国で暮らしている。日本を離れて思う事など、時代と共に心も移りゆくもの、その時の感じる事を何か形に書き残していきたいと思いました。

もしあなたが外国に住みたいと日本以外での生活に興味を持っていたら少しでも参考になればと思います。

外国に住むと　必然と多くなる　出会いと別れ

外国で暮らすという事は　どうしても出会いと別れが付きものです。

まず日本との別れ　友達との別れ、恋人との別れ住み慣れた町との別れ。そして住む国での新たな出会いの数々。全く言葉、文化の違う場所に来て出会う人達。に思うのは

ここでも多くの人が喜び、苦しみ、もがき、泣いて、笑って生きている

今まで僕が住んでいた場所だけじゃなく、こんな場所でも人々のドラマは絶え間なく繰り広げられてるという事に気づく。
そして世界の広さを知り自分の小ささを知る。

外国に住みだしても、初めは中々安定は難しく、意外と住む場所を変えたり、変わらないといけなかったり、と落ち着いて生活とは中々ならないと思う。その中で初めに出会う人達。色んな境遇で出会う人達。助けてくれる心優しい人達。日本人を嫌う人達。色んな人と出会う。

初めの頃は地元の人と心を通じ合うのは中々難しい為、似たような境遇の人と仲良くなりやすい。留学だと同じクラスメイトや留学生同士になる。

留学してないとわからないかもしれないが、留学してもその国の人の友達が増えるのではない。まずは留学生、つまり、その国の人以外の友達しかできない。その国の人はホームステイ先の家族と学校の先生くらいで、殆ど留学生とのコミュニティーになる。その中で現地の国の人と仲良くなるには、まず言葉の壁をクリアーしないと中々友達になれない。

だから　仮にアメリカへ留学しても増える友達は留学生同士やアジア人となりネイティブと仲良くなり友達を増やすには時間がかかる。

大学行けばようやくネイティブな友達も増えだす。

仕事で外国で生活してると仕事関係で知り合う人が中心で中々ネイティブ人と遊ぶ程　中が良くなることは少ない。同じ日本人同士で遊ぶ事の方も意外と多いかもしれない。仕事や文化の愚痴も通じるし困った事があればお互いに助け合えるし。心が通じ　言いたいこと言える　という安心感もある。

外人とは　どこまでいっても外人で心が通じるとは　中々思いにくい

はやり外人とは　心の奥底では通じてない。と感じる

外国での滞在期間は短かい人が多い　いずれ別れがやってくる。しかも突然やってくる事が多い

海外勤務の場合　平均3年で移動になる企業が多いし留学でも半年から長くて2年程で状況も変わる。地元のように永遠に住むという感覚ではない

転勤で海外勤務の人の場合３月になり　日本への帰国組に選ばれる人が増える。しかも突然に決まる。望んでなくても配置転換させられる事が多い

ついこないだ知り合った人も　気が付けば2年、3年経ち日本へ帰国になり別れを告げる。もう少し　この町で色んな話を日本人同士でしたかったな～と

4月になり新たな人が交代でやってくる。

僕の場合は中国　上海市での生活になるが上海は日本人も多く住んでいるため、色々とコミュニティーがあり昔は※※会というようなサークル集まりに参加していた。そこに参加してると、本当に出会いと別れが多い事に気づく。

学生だった子が卒業し、就職先が見つからずビザが切れるので帰国するとか、急に上海に転勤になった人とか、会社が倒産して帰国する人とか、上海以外の都市へ転勤とかベトナムへ進出の為に移転とか・・・日本の親が倒れ帰国するとか・・・結婚し子供は日本で育てるので帰国するとか・・・理由は様々。日本では中々聞かない理由で別れが訪れる。

出会いと別れ。そして人間の数だけ人生があり、一人一人に壮大なドラマがある。

外国で暮らすという事は人の出会いと別れの連続でもある　

そして　そんな僕らは一瞬でも外国で夢を語ったり、日本を離れて感じる思いを語ったり、これからの未来を語ったりしてきた仲でもある。

長い時間、外国で暮らすと悲しい別れも経験する。

事故、事件で亡くなる人もいたし、お風呂場で溺死した子もいたし強制送還された子もいた。別れも言えず突然やってくる悲しい最後を何度経験しただろうか。日本にいる時は、めったになかった悲しい別れも意外と経験した

僕が日本に住んでいては　きっと出会わなかった人達。

外国で会う日本人は　日本全国からやってくるので東京の人、沖縄の人、広島の人、京都の人、福島の人、長野の人と・・・気が付けば日本全国の人と出会っている

そんな出会う事の無かった一人一人の人生のドラマの中に僕は一瞬でも登場人物として名を刻めたのかな？と　ふと思う。ここで出会った人は自分の人生の一人となり自分の人生ドラマの登場人物として心に刻む事になるだろう。日本では味わえない喜びと悲しみを共有した人達に感謝したい。

外国で暮らすという事・・・　多くの出会いと別れを経験する事である